最近、出社前にも海に行ったりするが、この時期は砂浜とか海浜公園には必ず花火のゴミが落ちている。
最近はマナーも少しよくなって砂浜にゴミは少なくなってきているが、アホウなやつはいなくならないものだ。
特に海辺の花火大会のときには必ずと言っていいほど、自分で花火を買ってきてやってるやつがいるが、何が楽しいのだろう?目の前の巨大な花火の後に余韻を楽しむのかな。
今はおもちゃでも色々な花火が市販され驚くものもあるが、昔ながらのロケット花火はまだまだ顕在だ。
少年の頃は青少年広場にバリケードを作って、「戦争ごっこ」をやっていた。
ちょうど広場を整備中で色々な建築資材も置きっぱなしにされており、地形も複雑で戦場にするにはもってこいだった。
コーラのビンにロケット花火を入れて点火し、敵に向かって発射するのだ。中には専用の発射装置を作り、肩や肘に着装していた武装少年もいた。
私は落下傘花火を囮に敵が上を向いている間に敵陣近くまで忍び込み、ねずみ花火の束を投げつけるのが得意だった。
一度見つかってものすごく怒られ、その後開戦はしていないが、今考えると恐ろしいことをしているな。
線路がすぐ脇を通っており、幸いトラブルは無かったが何かあったら大変なことになっていた。。。(時効成立?)
ロケット花火は安い。たしかに点火してまっすぐ上昇し、パンっと破裂するだけのものだが。
少し金は掛かかるし、一発屋に近いがこのロケット花火の究極の楽しみ方を大学時代の研究室仲間で開発した。
たしか時期は今頃、学生仲間と教授で大島に旅行に行ったときのことだ。
夏休みに何で大島なんていう中途半端なとこなんだっけ?当時は新島や神津島がヤングが集う「危ない場所」だった。
海はあるが繁華街のようなビーチがあるわけでもなく、夕方道具を借りて堤防からサビキ釣りをしたら、小アジや小サバ、その他フグではないが得体の知れない小魚がそれこそバケツ一杯釣れた。
宿に持って帰っておかみさんに頼むと快く全部から揚げにしてくれた。ただ例の見たこともない魚も交じっており、あまり選別しないでそのまま油に放り込んだ大雑把さが気になったが。。。
そこは学生が泊まるにはこれ以上ふさわしいところはないくらい思いっきりの民宿で私しか宿泊客はいなかった。
部屋から洗濯物を干すベランダに黒と緑の女性物のワンピース水着が掛かっていて、おばさんに尋ねると
「ずーっと前、泊っていったお客さんが忘れてったんよ。何の連絡もないからそろそろ処分しなきゃねえ」
その晩、大酒を浴びて酔っ払った私はなんとその水着に手足を通して「着た」らしい。。。むろん短パンTシャツの上だが。
帰ってから教授から「これいいよね」と見せられた一枚のスナップを見て凍りついた。。。
教授のカメラで撮ったらしいがついにネガはくれなかった。
釣りをした次の晩、花火を買って海辺に上げに行った。普通に遊んでいたが、地元の子とおじいさんが遊んでる姿を見て閃いたのだ。
空きカンの中にロケット花火を何本かたて、普通の手持ち花火で「いっせいのぉせっ」と点火するとロケット花火が何本も宙に舞いそれも不特定な方向に飛んでいくので光が尾を引いて実にきれいなのだ。
「アレのすげえのやんねえか?」誰かが言い出した。
花火屋に行って、店じゅうのロケット花火を買ってきた。大き目のカンにびっしり詰め、四方から手持ち花火で点火すると詰め過ぎてロケット花火そのものが飛ばなかった。。。
次にやったときは外側のやつには点火できたが、内側のまで点火するには火が届かなかった。おじいさんたちのやっていたのとあまり変わらない。
我々はこれでも工学部のはしくれだ。あれこれ色々なことを試行錯誤し、「これならいける!」という方法を編み出した。
残った花火全部使ってやったら、周りじゅうから人が集まってくるくらい見事な仕掛け花火と化した。
それは次のような方法だ。
・点火用の手持ち花火の持つところを折ってしまい、大き目のペンキ缶に横に寝かせてメッシュに置き網目を作る。
・網目に導火線がくるように長さを調節したロケット花火を隣と接触しないくらいの密度で網目に立てる。
・4人が2本ずつ手持ち花火をもってろうそくで一斉に火を点ける。
・4人の合計8本の手持ち花火に全部火がついたら、メッシュにした点火用花火に「せえの」で一気に点火!
点火用花火はメッシュになっているので、缶に立ててあるロケット花火にはほぼ同時に点火でき、一斉に発射され光の軌道を描くのだ。
その場にいた人達は何がおきたのが分からず、とにかく集まってきた。
「すごいことやるねえ。」というおじさんの声に、勇気倍増の私達は「もう一軒ある花火屋で全部買ってこよう!」
仕掛けはさっきより大掛かりで、しかも綿密に行われた。スチール製のバケツも用意し、手持ち用花火も山ほど買ってきた。使い方全然違うんだけど。。。
ロケット花火は全部で200本近くあったんじゃないか。いつの間にか周囲には人だかりができ、この世紀の祭典を熱く見守っていた。
警察官がいなかったことが幸いだったようだ。いくらのんびりした田舎とはいえ、たぶん「ダメ」と言われてたろうから。
周りのカウントダウンに合わせて発射が決まったときのすごかったこと。。。
微妙な点火時期の違いから200本のロケット花火は間断なく予測不可能な宙に舞い、ボブ・マーリーが総毛だったような光の筋が、あたり一面を明るくした。
まさに芸術は爆発だ。これは10秒ほど続いてる間は大歓声と満場の拍手喝采だった。
むろん真横に飛び、観客のすぐそばで炸裂したやつもたくさんある。そのスリルもこの一大ショーの魅力だったろう。
光と祭りは人間の精神をホントに高揚するね。終わったあとも興奮は冷めやらなかった。
自分達の見世物でここまで拍手をとったのは、後にも先にもあれ1回だったような気がする。
最近はマナーも少しよくなって砂浜にゴミは少なくなってきているが、アホウなやつはいなくならないものだ。
特に海辺の花火大会のときには必ずと言っていいほど、自分で花火を買ってきてやってるやつがいるが、何が楽しいのだろう?目の前の巨大な花火の後に余韻を楽しむのかな。
今はおもちゃでも色々な花火が市販され驚くものもあるが、昔ながらのロケット花火はまだまだ顕在だ。
少年の頃は青少年広場にバリケードを作って、「戦争ごっこ」をやっていた。
ちょうど広場を整備中で色々な建築資材も置きっぱなしにされており、地形も複雑で戦場にするにはもってこいだった。
コーラのビンにロケット花火を入れて点火し、敵に向かって発射するのだ。中には専用の発射装置を作り、肩や肘に着装していた武装少年もいた。
私は落下傘花火を囮に敵が上を向いている間に敵陣近くまで忍び込み、ねずみ花火の束を投げつけるのが得意だった。
一度見つかってものすごく怒られ、その後開戦はしていないが、今考えると恐ろしいことをしているな。
線路がすぐ脇を通っており、幸いトラブルは無かったが何かあったら大変なことになっていた。。。(時効成立?)
ロケット花火は安い。たしかに点火してまっすぐ上昇し、パンっと破裂するだけのものだが。
少し金は掛かかるし、一発屋に近いがこのロケット花火の究極の楽しみ方を大学時代の研究室仲間で開発した。
たしか時期は今頃、学生仲間と教授で大島に旅行に行ったときのことだ。
夏休みに何で大島なんていう中途半端なとこなんだっけ?当時は新島や神津島がヤングが集う「危ない場所」だった。
海はあるが繁華街のようなビーチがあるわけでもなく、夕方道具を借りて堤防からサビキ釣りをしたら、小アジや小サバ、その他フグではないが得体の知れない小魚がそれこそバケツ一杯釣れた。
宿に持って帰っておかみさんに頼むと快く全部から揚げにしてくれた。ただ例の見たこともない魚も交じっており、あまり選別しないでそのまま油に放り込んだ大雑把さが気になったが。。。
そこは学生が泊まるにはこれ以上ふさわしいところはないくらい思いっきりの民宿で私しか宿泊客はいなかった。
部屋から洗濯物を干すベランダに黒と緑の女性物のワンピース水着が掛かっていて、おばさんに尋ねると
「ずーっと前、泊っていったお客さんが忘れてったんよ。何の連絡もないからそろそろ処分しなきゃねえ」
その晩、大酒を浴びて酔っ払った私はなんとその水着に手足を通して「着た」らしい。。。むろん短パンTシャツの上だが。
帰ってから教授から「これいいよね」と見せられた一枚のスナップを見て凍りついた。。。
教授のカメラで撮ったらしいがついにネガはくれなかった。
釣りをした次の晩、花火を買って海辺に上げに行った。普通に遊んでいたが、地元の子とおじいさんが遊んでる姿を見て閃いたのだ。
空きカンの中にロケット花火を何本かたて、普通の手持ち花火で「いっせいのぉせっ」と点火するとロケット花火が何本も宙に舞いそれも不特定な方向に飛んでいくので光が尾を引いて実にきれいなのだ。
「アレのすげえのやんねえか?」誰かが言い出した。
花火屋に行って、店じゅうのロケット花火を買ってきた。大き目のカンにびっしり詰め、四方から手持ち花火で点火すると詰め過ぎてロケット花火そのものが飛ばなかった。。。
次にやったときは外側のやつには点火できたが、内側のまで点火するには火が届かなかった。おじいさんたちのやっていたのとあまり変わらない。
我々はこれでも工学部のはしくれだ。あれこれ色々なことを試行錯誤し、「これならいける!」という方法を編み出した。
残った花火全部使ってやったら、周りじゅうから人が集まってくるくらい見事な仕掛け花火と化した。
それは次のような方法だ。
・点火用の手持ち花火の持つところを折ってしまい、大き目のペンキ缶に横に寝かせてメッシュに置き網目を作る。
・網目に導火線がくるように長さを調節したロケット花火を隣と接触しないくらいの密度で網目に立てる。
・4人が2本ずつ手持ち花火をもってろうそくで一斉に火を点ける。
・4人の合計8本の手持ち花火に全部火がついたら、メッシュにした点火用花火に「せえの」で一気に点火!
点火用花火はメッシュになっているので、缶に立ててあるロケット花火にはほぼ同時に点火でき、一斉に発射され光の軌道を描くのだ。
その場にいた人達は何がおきたのが分からず、とにかく集まってきた。
「すごいことやるねえ。」というおじさんの声に、勇気倍増の私達は「もう一軒ある花火屋で全部買ってこよう!」
仕掛けはさっきより大掛かりで、しかも綿密に行われた。スチール製のバケツも用意し、手持ち用花火も山ほど買ってきた。使い方全然違うんだけど。。。
ロケット花火は全部で200本近くあったんじゃないか。いつの間にか周囲には人だかりができ、この世紀の祭典を熱く見守っていた。
警察官がいなかったことが幸いだったようだ。いくらのんびりした田舎とはいえ、たぶん「ダメ」と言われてたろうから。
周りのカウントダウンに合わせて発射が決まったときのすごかったこと。。。
微妙な点火時期の違いから200本のロケット花火は間断なく予測不可能な宙に舞い、ボブ・マーリーが総毛だったような光の筋が、あたり一面を明るくした。
まさに芸術は爆発だ。これは10秒ほど続いてる間は大歓声と満場の拍手喝采だった。
むろん真横に飛び、観客のすぐそばで炸裂したやつもたくさんある。そのスリルもこの一大ショーの魅力だったろう。
光と祭りは人間の精神をホントに高揚するね。終わったあとも興奮は冷めやらなかった。
自分達の見世物でここまで拍手をとったのは、後にも先にもあれ1回だったような気がする。
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