毎年同じ時期というわけではないが・・・今年も昨年と同様、今の季節に人間ドック受検がやってきた。ウルフェス同様、毎年恒例行事でそろそろ話題も尽きてくると思われたが、どっこい今回はこれまでと一味違う。。。デビュー戦以来、回を重ねること10数回、普通に受けたら何万円もするようなゴージャスコースだが、福利厚生だけは充実している会社なのか毎回無料で実施されてきた。しかし以前も書いたが、経費節減の波はやはりここにもやって来ていて、歯科検診、体力測定、腰痛改善・運動指導、負荷心電図検査など年を追うことに次々と姿を消してゆき、数年前までは2日間びっちりだったのが、妙に間延びするスケジュールになってしまった。今年は古くなった病棟を立て直し、全ての施設が最新式に生まれ変わっていた。待合ロビーや装置群も新しくなったようで、昔の薄暗い健診センターの面影もなくなっていた。しかし年齢的にはこの新しい施設を利用できる回数も残り少なく、場合によっては今回で最後?!とならないとも限らないので、これまでの「レジャードック」とは一転し、全てにおいてパーフェクトな健診とすることにした。
作戦名は「PDP(Perfect Dock Plan)-これが最後かも-」。健診結果はもちろんのこと、あらゆるミッションを全てコンプリートすることを目指す。まずは健診本来の目的である「測定数値の正常化」である。前回の健診の結果からはBMIがオーバーしている条件で血圧が正常範囲を超えていたためにメタボ判定となってしまい、今年の前半から特定保健指導を受ける羽目になった。それから約半年、血圧レコーディングと減塩作戦を重ね、最初のうちは順調だったのだが、ダイエット同様「中だるみ」のような状態を経て何となくギリギリ状態が続いていた。過剰なまでの塩分制限も「運動などの発汗によって能動的に塩分を排出してしまい、水分と交換すればわざわざ無味乾燥な減塩調理とせずともよいのでは?」という自分勝手な論理を展開し(理に適ってるとは思うんだが)、最近はちょっとサボり気味で血圧についても一進一退というところだった。
飲酒というのはその時のみであれば血圧を下げる結果となるという。しかしむろん血管が広がって一時的に血圧が下がっているだけで、高血圧症そのものを改善するわけもなく、かえって元に戻る時に悪い影響が出やすいと警告されている。確かに朝晩の血圧レコーディングでは酒を飲んだ夜と翌朝は惚れ惚れするような値となり、1日増やした休肝日と翌朝はがっかりするほど悪い値を示すこともままある。ドック受検までの1ヶ月間(ちょうどオクトーバーランが重なったこともあって)のパーフェクトプランその1は「休肝日10日、運動日20日」とし、体重・血圧を安定させることとした。内視鏡系や血液検査の項目には「飲酒量が増えると悪い結果となる」ものもあるために、パーフェクトプラン2として当日より1週間前からは禁アルコールを原則としたが、色々なイベントも重なりこれは前4日間に限られた。減塩作戦で最も効果を発揮したのは不思議にも減量だったので、BMIがオーバーしない体重を逆算しこれを維持するように調整した。トドメはもちろん高濃度水素水である。目指せパーフェクトヒューマン!
当日は自家用車で会場に向かうが、その前早朝時間に「スーパー銭湯」に1時間ほど立ち寄った。運転の道のりは約1時間半程度、箱根の山道を通るから恐らく到着する頃にかなり上がっているであろう血圧への効果と発汗により減量のダメ押しをするためである。ロッカー室で体重を測ると驚くべきことに40年ぶりに「高校時代」の値に戻っていた!(むろん一時的なものだ)血圧に影響を与えないように山道でノロノロ走る車にもイライラせず、前が居なくなってもイタズラに峠を攻めるようなこともせずに、ひたすら「ソロソロ」と安全運転に徹し、ほぼ予定通り新しい建物に生まれ変わった病院に到着した。昨年から受付けた順番制になり、早く行けばそれだけ早く健診項目が終了し余裕が生まれる。私は1日目終了後、晩御飯まで空いた時間に、車で10分ほどのところにあるゴルフ練習場で汗を流すつもりだったから、予定通り受付開始時刻の8時半ぴったりにロビーに到着したのに、整理券をとったら35番目!「全くジジイは朝早えんだよな・・・」自分も同類なのに持参した高濃度水素水を飲みながら苦笑したものだった。
待合せ室で本など読むとそれだけ視力が悪化する。また血圧を落ち着かせるために眼をつむって「3カウントで吸い、6カウントで細く吐く」ヨガ式の呼吸法を繰り返し行っていた。検査に入る前に当日のスケジュールや体調確認、検査説明などのために事前に記入した問診表をもとに保健師による面談がある。30番目の人が過ぎ、結構待たされたがそろそろ順番かなと思っていたら「検査のスケジュール上、日帰りの方を先にさせて頂きます」とかまされた。「(なんでやねん!早く来た意味ねえじゃんか!)と思いつつも平穏にヨガ呼吸を続けていると「35番の方」と呼ばれて問診室に入るとメガネの保健師が問診表を眺めていて、さーっと内容を確認し「検査に当たって特に支障はないようですね。ハイ、じゃ、このファイルを持ってまずは腹囲から順番に測定してください。以上です」さんざん待たせておいて、問診などたった2分?!「うがーっ」と暴れたくなるのを抑えて大人しく測定ゾーンに向かった。前回で体現したように腹囲など横隔膜の調整で前後15cmくらいはいかようにも調整できるのである。そして前回涙を飲んだ体脂肪率が何と18.6%!今まで何をやっても20%の壁を破れなかったのに、ズバリPDP作戦の効果が現れたのである。
逆にかなり気を使っていた血圧についてはそれほど数値に改善が現れなかった。(さっき、ちょっとムカっときちゃったからなー)視力はやはり低下中、聴力は高音域が聞こえないが勘でボタンを押して問題なし、頸部、腹部エコー、、眼底・眼圧測定、胸部CTを無事消化して1日目は予定よりも早く無事終了。ここまでまさしくパーフェクトなスケジュール進行だった。検査着から私服に着替えてシューズを履き替え、いそいそと赤いライオン号を駐車場から出像させた。むろん検査だけではなく、余暇プランもばっちり予定を立てていた。昨年同様トランクにはゴルフバッグが入っており、平日打ちっ放しサービスのゴルフセンターで2時間半、みっちり打ち続けるのである。スポーツクラブのゴルフ教室をやめてからすっかり練習などはサボっており、ちゃんとスイングするのはめったになくなってしまったから、それこそレジャーのようなものである。夕食時間少し前に帰還し着替えて温泉浴場へ。ここまで大体い
つも通りなのだが、今回はここからが大きく異なる。パーフェクトプラン3は「晩御飯を腹いっぱい食って、アルコール抜き」としたのである。
夕食時の酒は他に何もすることがない(実はたくさんあるけど)受検者にとって大きな楽しみなのだが、今回は容易さえれたおかずと新しく登場したセルフサービスのカレーによって、もうこれ以上は入らないところまで詰め込み、アルコールは封印だ。思えば1年前、家からクーラーBOXごと酒持参したり、これまでのように調子に乗って買い出しに行って部屋のみしていたら、翌朝こともあろうに「腸管洗浄剤が効かない」という世にも恐ろしい経験をした。胃内視鏡検査で横になりながら「今、衝撃波がやってきたらお終いだ・・・」と恐れ慄いた恐怖が忘れられず、いっそのこと今回はアルコールをパスすることにしたのである。10数年来受け続けた人間ドックで初めてのことである。気がかりなのは全く酒を飲まないとかえって朝方に血圧が高く出てしまい検査に支障をきたすことだったが、昨年の思いが神に届いたのか、翌朝の腸管洗浄、血圧測定、内視鏡検査、全てパーフェクトであった。医師による他の検査結果説明もほぼオールグリーン、今回はドック健診までの道のりの方が色々あり、本番はあまりに完璧で話題が乏しくてここで書くことがないようだった。
もう一度温泉浴場を利用し、お昼の弁当を食べて病院を後にすると、少しだけ「三島の街」を巡ってみることにした。まずは昨年も訪れたが伊豆国一宮である「三嶋大社」である。樹齢1200年の天然記念物、金木犀が有名だが、むろん最近集め始めた「御朱印」を頂いたのだった。三島周辺は富士山からの湧水が色々なところで見られるという。柿田川公園は国道1号線の真横にありながら、地下水の湧水が所々で見られ、天然記念物にも指定されている保護地区である。天気があまり良くなくても透き通るような美しいブルーを見ることができ、底の方にはコンコンと水が湧き出ている。柿田川は底に緑色の藻が敷き詰められているのか普段中々見られない秘境のような光景だった。市街地の国道沿いにあるとはとても思えない。展望台というから上の方から景色を眺めるのかと思ったら、川面の方に降りて行って、湧水を眺めるコースになっている。HPなどではブルーの湧水はせいぜい普通の井戸くらいの大きさしかないよう見えていたのだが、かなり巨大で直径5メートルくらいはある迫力ある湧水だ。来年があったらもう少し足を伸ばして豊富という史蹟を巡ってみたいと思う。
作戦名は「PDP(Perfect Dock Plan)-これが最後かも-」。健診結果はもちろんのこと、あらゆるミッションを全てコンプリートすることを目指す。まずは健診本来の目的である「測定数値の正常化」である。前回の健診の結果からはBMIがオーバーしている条件で血圧が正常範囲を超えていたためにメタボ判定となってしまい、今年の前半から特定保健指導を受ける羽目になった。それから約半年、血圧レコーディングと減塩作戦を重ね、最初のうちは順調だったのだが、ダイエット同様「中だるみ」のような状態を経て何となくギリギリ状態が続いていた。過剰なまでの塩分制限も「運動などの発汗によって能動的に塩分を排出してしまい、水分と交換すればわざわざ無味乾燥な減塩調理とせずともよいのでは?」という自分勝手な論理を展開し(理に適ってるとは思うんだが)、最近はちょっとサボり気味で血圧についても一進一退というところだった。
飲酒というのはその時のみであれば血圧を下げる結果となるという。しかしむろん血管が広がって一時的に血圧が下がっているだけで、高血圧症そのものを改善するわけもなく、かえって元に戻る時に悪い影響が出やすいと警告されている。確かに朝晩の血圧レコーディングでは酒を飲んだ夜と翌朝は惚れ惚れするような値となり、1日増やした休肝日と翌朝はがっかりするほど悪い値を示すこともままある。ドック受検までの1ヶ月間(ちょうどオクトーバーランが重なったこともあって)のパーフェクトプランその1は「休肝日10日、運動日20日」とし、体重・血圧を安定させることとした。内視鏡系や血液検査の項目には「飲酒量が増えると悪い結果となる」ものもあるために、パーフェクトプラン2として当日より1週間前からは禁アルコールを原則としたが、色々なイベントも重なりこれは前4日間に限られた。減塩作戦で最も効果を発揮したのは不思議にも減量だったので、BMIがオーバーしない体重を逆算しこれを維持するように調整した。トドメはもちろん高濃度水素水である。目指せパーフェクトヒューマン!
当日は自家用車で会場に向かうが、その前早朝時間に「スーパー銭湯」に1時間ほど立ち寄った。運転の道のりは約1時間半程度、箱根の山道を通るから恐らく到着する頃にかなり上がっているであろう血圧への効果と発汗により減量のダメ押しをするためである。ロッカー室で体重を測ると驚くべきことに40年ぶりに「高校時代」の値に戻っていた!(むろん一時的なものだ)血圧に影響を与えないように山道でノロノロ走る車にもイライラせず、前が居なくなってもイタズラに峠を攻めるようなこともせずに、ひたすら「ソロソロ」と安全運転に徹し、ほぼ予定通り新しい建物に生まれ変わった病院に到着した。昨年から受付けた順番制になり、早く行けばそれだけ早く健診項目が終了し余裕が生まれる。私は1日目終了後、晩御飯まで空いた時間に、車で10分ほどのところにあるゴルフ練習場で汗を流すつもりだったから、予定通り受付開始時刻の8時半ぴったりにロビーに到着したのに、整理券をとったら35番目!「全くジジイは朝早えんだよな・・・」自分も同類なのに持参した高濃度水素水を飲みながら苦笑したものだった。
待合せ室で本など読むとそれだけ視力が悪化する。また血圧を落ち着かせるために眼をつむって「3カウントで吸い、6カウントで細く吐く」ヨガ式の呼吸法を繰り返し行っていた。検査に入る前に当日のスケジュールや体調確認、検査説明などのために事前に記入した問診表をもとに保健師による面談がある。30番目の人が過ぎ、結構待たされたがそろそろ順番かなと思っていたら「検査のスケジュール上、日帰りの方を先にさせて頂きます」とかまされた。「(なんでやねん!早く来た意味ねえじゃんか!)と思いつつも平穏にヨガ呼吸を続けていると「35番の方」と呼ばれて問診室に入るとメガネの保健師が問診表を眺めていて、さーっと内容を確認し「検査に当たって特に支障はないようですね。ハイ、じゃ、このファイルを持ってまずは腹囲から順番に測定してください。以上です」さんざん待たせておいて、問診などたった2分?!「うがーっ」と暴れたくなるのを抑えて大人しく測定ゾーンに向かった。前回で体現したように腹囲など横隔膜の調整で前後15cmくらいはいかようにも調整できるのである。そして前回涙を飲んだ体脂肪率が何と18.6%!今まで何をやっても20%の壁を破れなかったのに、ズバリPDP作戦の効果が現れたのである。
逆にかなり気を使っていた血圧についてはそれほど数値に改善が現れなかった。(さっき、ちょっとムカっときちゃったからなー)視力はやはり低下中、聴力は高音域が聞こえないが勘でボタンを押して問題なし、頸部、腹部エコー、、眼底・眼圧測定、胸部CTを無事消化して1日目は予定よりも早く無事終了。ここまでまさしくパーフェクトなスケジュール進行だった。検査着から私服に着替えてシューズを履き替え、いそいそと赤いライオン号を駐車場から出像させた。むろん検査だけではなく、余暇プランもばっちり予定を立てていた。昨年同様トランクにはゴルフバッグが入っており、平日打ちっ放しサービスのゴルフセンターで2時間半、みっちり打ち続けるのである。スポーツクラブのゴルフ教室をやめてからすっかり練習などはサボっており、ちゃんとスイングするのはめったになくなってしまったから、それこそレジャーのようなものである。夕食時間少し前に帰還し着替えて温泉浴場へ。ここまで大体い
つも通りなのだが、今回はここからが大きく異なる。パーフェクトプラン3は「晩御飯を腹いっぱい食って、アルコール抜き」としたのである。
夕食時の酒は他に何もすることがない(実はたくさんあるけど)受検者にとって大きな楽しみなのだが、今回は容易さえれたおかずと新しく登場したセルフサービスのカレーによって、もうこれ以上は入らないところまで詰め込み、アルコールは封印だ。思えば1年前、家からクーラーBOXごと酒持参したり、これまでのように調子に乗って買い出しに行って部屋のみしていたら、翌朝こともあろうに「腸管洗浄剤が効かない」という世にも恐ろしい経験をした。胃内視鏡検査で横になりながら「今、衝撃波がやってきたらお終いだ・・・」と恐れ慄いた恐怖が忘れられず、いっそのこと今回はアルコールをパスすることにしたのである。10数年来受け続けた人間ドックで初めてのことである。気がかりなのは全く酒を飲まないとかえって朝方に血圧が高く出てしまい検査に支障をきたすことだったが、昨年の思いが神に届いたのか、翌朝の腸管洗浄、血圧測定、内視鏡検査、全てパーフェクトであった。医師による他の検査結果説明もほぼオールグリーン、今回はドック健診までの道のりの方が色々あり、本番はあまりに完璧で話題が乏しくてここで書くことがないようだった。
もう一度温泉浴場を利用し、お昼の弁当を食べて病院を後にすると、少しだけ「三島の街」を巡ってみることにした。まずは昨年も訪れたが伊豆国一宮である「三嶋大社」である。樹齢1200年の天然記念物、金木犀が有名だが、むろん最近集め始めた「御朱印」を頂いたのだった。三島周辺は富士山からの湧水が色々なところで見られるという。柿田川公園は国道1号線の真横にありながら、地下水の湧水が所々で見られ、天然記念物にも指定されている保護地区である。天気があまり良くなくても透き通るような美しいブルーを見ることができ、底の方にはコンコンと水が湧き出ている。柿田川は底に緑色の藻が敷き詰められているのか普段中々見られない秘境のような光景だった。市街地の国道沿いにあるとはとても思えない。展望台というから上の方から景色を眺めるのかと思ったら、川面の方に降りて行って、湧水を眺めるコースになっている。HPなどではブルーの湧水はせいぜい普通の井戸くらいの大きさしかないよう見えていたのだが、かなり巨大で直径5メートルくらいはある迫力ある湧水だ。来年があったらもう少し足を伸ばして豊富という史蹟を巡ってみたいと思う。