たしか「アーユルヴェーダ」編だったろうか、小夏師匠がどどどーっとその存在を教えて頂いた「JAL工場見学〜SKY MUSEUM〜」である。回遊魚系の割には普段から行動力には乏しく、どちらかというと「ぐずぐずとできない理由を探す」のが常なのだが、この手の話題には条件反射的に飛びついてしまう。。。そう言えば本編の「アーユルヴェーダ」そのものもきっかけはKICKPOP師匠の記事だった。JALのホームページにある工場見学の概要やその風景などを見ているうちに気が付いたら申し込んでいた・・・かなりの人気を誇るらしく、土日も含めて予約が取れるのは1ヶ月先だったが、後からこの予約は絶妙のタイミングで実に幸運だったということを知る。その後土日に関しては半年先まで満員となってしまったからである。黄色いしゃもじのお化けを持ったマーシャラー体験や機長&CA制服コスプレもできると聞いていたのだが、一緒に行く予定だった妻がまさかの土曜日勤務・・・この手の企画モノに興味を持つ知人が分からなかったので、ダメ元で「竜泉寺」の代わりに老母に声をかけてみたら意外にも「行く」という。DNAなのかこの手のものが「嫌いじゃない」らしいのである。
「まあ、終わってから空港内でもぶらぶら散歩すればいいか」と思っていたら、施設はJALの一般立入禁止施設そのもので、最寄の駅は羽田モノレールの「新整備場」というむろん降りたこともないところだった。入口で申込み確定メールの写しと身分証明書を見せてゲストカードを受け取り、バーコードでアンチパスバックのゲートを通過する。「常に外部から見えるところに装着しなければ不審者と見られてしまい、失くすと外に出られません・・・」係の元CA?はにこやかに案内するが、物々しい警戒ぶりだ。エレベーターで展示エリアまで上るといきなり巨大なボーイング777(999じゃないよ)の模型が出迎える。航空教室が始まるまでご自由に見学することができる。航空整備士のエリアでは整備の主な仕事やタイヤ、エンジンの仕組みなどが分かりやすく展示されている。ボタンを押してエンジンが回り出すと・・・おおーっ、ヤマトの波動エンジンみたいだ。「フライホイール、接続点火ぁ!」by沖田十三
その反対側が、グランドハンドリング、貨物スタッフのコーナーだ。飛行機のコンテナなども展示されている。そしてお馴染み、着陸した航空機を誘導するマーシャラーである。両手に持つ黄色いしゃもじのお化けは「パドル」というそうだ。前方のスクリーンを見ながら疑似的に飛行機を誘導することができる。これが小夏師匠の仰った、マーシャラー体験か・・・子供が面白がって動かしている中で、老母に超兵器203号を構えさせ、いい年したおっさんがパドルを振るのは多少恥ずかしい感じがしたが、やってみなくてはレポートにならぬ。係り員は大人にも「ぜひぜひ」と勧めているようなので体験してみた。なるほど左に曲がれとはこうして動かすのか・・・中々興味深いものだった。その他空港スタッフ、客室乗務員の仕事も隣接コーナーで紹介されていた。そしてお馴染み、パイロットのコーナーである。航空機をどうやって運行するか、操縦桿をどうやって操作するか、中々知らないことまで紹介されている。ちょっと古いが実物のコックピットに座ることもできる。うーむ。。。パイロットになった気分だ。さすがに子供が後ろで列を作っているのでちょっと雰囲気を楽しんだら席を明け渡さなければならない。(この時カメラ班はどこかへ行ってしまい、空しくコックピットを立った)
「仕事紹介エリア」の隣は創設以来のJALの歴史を凝縮した「アーカイブズエリア」となっている。いきなり歴代飛行機の1/50サイズがらせん状に展示されていて迫力がある。私が乗ったのは赤紺二本帯のジャンボくらいだろうか。子供の頃はウルトラホーク1号にも少し似た美しいフォルムのボーイング727が好きで、ブリキのおもちゃも小さいヤツを持っていた。壁には50mにもわたるJALグループの長い年代ごとの紹介がある。おーっ、「ドジでのろまなカメ」だ。見てた見てた。パリンコ学園では「堀ちえみ」が一番可愛かったように思うが、何と言ってもこの物語の印象は出術用みたいな手袋を歯でぴーっとすっぽぬかす「片平なぎさ」だった。当人が最近の番組で明かしたエピソードとして、街中で「あ、アイツあのやなヤツだ」と子供に石を投げられたことがある(さすがに「折れた」と仰っていた)そうだから迫真の演技だったんだろう。皇室の特別フライトの様子、陛下の座ったシートなどが展示されていたがここは撮影禁止である。東亜国内航空からJASも含んだ歴代のCA制服も展示されている。「千秋」のコスチュームはよく覚えている。時代の流行でミニの時もあったんだな。さすが、バブル期の制服は今よりはるかにゴージャスだ。。。
さて航空教室の時間になり、約60名の見学者は講義室に集まった。羽田空港の紹介、航空機のしくみなど分かりやすく説明してくれる。まだまだ知らないことがたくさんあって、実に興味深い30分で、思わずスタンプカードにメモしておいたことを書き留めておく。
羽田空港にはABCD4つの滑走路があり、東西南北に平行四辺形を形成している。飛行機は向かい風で離陸し、同じく向かい風で着陸するので、風向きによって使用する滑走路を決める。乗降客数はアトランタ、北京、ロンドンに続き世界第4位、最繁時は1日1600回もの発着があり、昼間は30秒に1回くらい飛行機がやってくる。そりゃー、朝の離陸待ちの飛行機渋滞はすごいものだ。最新のD滑走路は多摩川の河口付近に建設したので、川の流れをせき止めないように世界発の人工島/桟橋のハイブリット構造となっているそうだ。
次は航空機についてである。ジャンボジェットが引退して間もないが現在JALで飛ぶ最大のボーイング777は747よりも機体自体は大きいそうだ。(知らなかった)主翼の端から端までは65メートル、発送路の幅は60メートルだから、離着陸の時は翼の端っこは滑走路からはみ出てしまっていることになる。(そんなのありか?)引退したジャンボジェット747のエンジンは4基あって1基の出力は25000馬力、4発で10万馬力の「鉄腕アトム」ということだ。(たぶんこれ、ネタだろな)どれくらいの出力なのかピンとこないだろうからと、技術研修用に作られたVTRが写し出された。エンジンの後方20メートルに大型バンを駐車して、その一基分だけエンジン出力を上げていくと、50%(つまり12500馬力)になったところでバンが後ろに吹っ飛んだ。。。つまりは「飛行機の後ろ側は危ないので立ってはいけません」ということか?!
航空教室を終え、約20分ほど再び展示エリアの見学時間をとってくれた。話題のパイロット/CA制服体験は子供だけかと思ったら、大人用のコスプレも可能なようだった。ウルトラ警備隊服の時は全然気にならなかったが、これは相当勇気がいるなー。80近い母親にCA制服というわけにはいかぬから、私だけが晒し者になることとなる。そのうちどこかのルーキーズと思われる女性二人がCA姿できゃぴきゃぴ現れ、仲間内で撮影会が始まってしまった。。。中々サマにはなっていたが、中にはちょっと「イタい」人も・・・「千秋」にはちょっと及ばないかもしれない。実は航空教室開始前の最初自由見学時間に真っ直ぐさっとスタジオに行って撮っておけばよいのだ。次(があるか分からないが)はそういう要領でいこう。。。あっという間に時間が過ぎ、お待ちかねの工場見学タイムとなった。「かなり寒いので上着を召した状態でお進みください」と言われ、何グループかに分けられていくつかの注意事項が説明された。
ウルトラ警備隊の作戦室のような両開きドアがぐあっーと開くと、いきなり巨大な整備場が開け見学者皆がおおーっと歓声を上げた。2機がたくさんの足場に埋もれて整備されている様子だ。これは「M整備」といい、6〜8年ごとに1度、1ヶ月くらいかけて行われる飛行機にとっては人間ドックのようなものだそうだ。シートや内装などもすべて外し隅々まで調べて整備するそうだ。確かにエンジンは外され、主翼すらずれているようだ。この整備工場では他に約1年半ごとに7〜10日間かけて行われる「C整備」というのがあり、主にエンジンやシステムについて細かく点検する。見学は展望デッキのようなところで行うが、隅っこにボーイング777のミニチュア版が置いてある。ただの模型かと思ったが、何と整備士たちが有志で製作したラジコン機で何とホントに飛ぶそうなのだ。見たところプロペラじゃないから、ホントにジェットエンジンで飛ぶのかな。ちなみにジェット燃料というとガソリンよりも引火しやすい物騒な液体に思えるが、実は「ケロシン」という灯油と同じ成分なんだそうだ。ただし上空1万メートル、マイナス50℃でも燃焼するよう凍ってしまう水分は除去されている。
渡り廊下を進んでもう一つの広大なハンガーに移ると767と最新鋭の787が並んで見える。ここでは約500時間の飛行ごとに6時間ほどかける「A整備」、到着後すぐ次の目的地までに出発するまでの「T整備」が行われる。ここから先はJALの赤ヘルをかぶっての見学だ。見学中も整備用車両などが行き交うからあまり自由には歩き回れないが、すぐ真横が滑走路で次々に飛行機が着陸してくる。離陸するために滑走路に向かうJAL機が手前を通り過ぎ、「皆さんで手を振ってみましょうか。いってらっしゃぁーい」係員の声に合わせて手を振ると、「ほーら、手を振ってくれたでしょう?」(全然見えなかった・・・)「もう1機来ましたよ。手を振ってみましょうか」次のス○イマーク機が進んできた時は203号に望遠レンズを装着して覗いていたが、なんと機長が手を振り返してくれたばかりでなく、翼のフラップを上げ下げしてくれたのである!「すげえ、サービスいいですねえ」と思わず歓声を上げたら、説明係の人は「機長によっては翼を動かしてくれる人もいますよ」(そんなことしていいのか?!)
ちなみに格納庫1階から撮影した写真はネット掲載不可だそうだ・・・
感心と興奮の中であっという間に見学時間1時間40分は過ぎてしまった。「これから皆さまを秘密の通路に案内します。」係員は迷子になっている(特に大人)者がいないか念入りに人数をチェックした後、入る時とは別のドアをぐあーっと開け通路を進むと建物の入り口のアンチパスゲートに出てきた。丁寧に見送られ、こちらもお礼を言ってお別れだ。建物には通信用レーダーが回り周囲にはお店一つない。。。空港の表玄関から裏の入口に入るのかと思ったら、そもそも駅からして違っていた。展示エリアはもちろん訪問客用に作られているが、整備場他建物内は現場そのもので、JALの制服にヘルメット姿の整備員が間近で歩き回っていた。むろんJALにあるならANAにもあるだろう。また企業の運営するテーマパークも色々あるみたいで面白そうだ。何しろ「社会貢献活動」の一環なことが多いから企業イメージを大事に接客は丁寧で「無料」というところがいい。また機会があったらこういう所を見つけて行きたいと思う。機長(もとい!貴重)な体験のきっかけを頂き、小夏師匠には感謝申し上げるばかりです。
「まあ、終わってから空港内でもぶらぶら散歩すればいいか」と思っていたら、施設はJALの一般立入禁止施設そのもので、最寄の駅は羽田モノレールの「新整備場」というむろん降りたこともないところだった。入口で申込み確定メールの写しと身分証明書を見せてゲストカードを受け取り、バーコードでアンチパスバックのゲートを通過する。「常に外部から見えるところに装着しなければ不審者と見られてしまい、失くすと外に出られません・・・」係の元CA?はにこやかに案内するが、物々しい警戒ぶりだ。エレベーターで展示エリアまで上るといきなり巨大なボーイング777(999じゃないよ)の模型が出迎える。航空教室が始まるまでご自由に見学することができる。航空整備士のエリアでは整備の主な仕事やタイヤ、エンジンの仕組みなどが分かりやすく展示されている。ボタンを押してエンジンが回り出すと・・・おおーっ、ヤマトの波動エンジンみたいだ。「フライホイール、接続点火ぁ!」by沖田十三
その反対側が、グランドハンドリング、貨物スタッフのコーナーだ。飛行機のコンテナなども展示されている。そしてお馴染み、着陸した航空機を誘導するマーシャラーである。両手に持つ黄色いしゃもじのお化けは「パドル」というそうだ。前方のスクリーンを見ながら疑似的に飛行機を誘導することができる。これが小夏師匠の仰った、マーシャラー体験か・・・子供が面白がって動かしている中で、老母に超兵器203号を構えさせ、いい年したおっさんがパドルを振るのは多少恥ずかしい感じがしたが、やってみなくてはレポートにならぬ。係り員は大人にも「ぜひぜひ」と勧めているようなので体験してみた。なるほど左に曲がれとはこうして動かすのか・・・中々興味深いものだった。その他空港スタッフ、客室乗務員の仕事も隣接コーナーで紹介されていた。そしてお馴染み、パイロットのコーナーである。航空機をどうやって運行するか、操縦桿をどうやって操作するか、中々知らないことまで紹介されている。ちょっと古いが実物のコックピットに座ることもできる。うーむ。。。パイロットになった気分だ。さすがに子供が後ろで列を作っているのでちょっと雰囲気を楽しんだら席を明け渡さなければならない。(この時カメラ班はどこかへ行ってしまい、空しくコックピットを立った)
「仕事紹介エリア」の隣は創設以来のJALの歴史を凝縮した「アーカイブズエリア」となっている。いきなり歴代飛行機の1/50サイズがらせん状に展示されていて迫力がある。私が乗ったのは赤紺二本帯のジャンボくらいだろうか。子供の頃はウルトラホーク1号にも少し似た美しいフォルムのボーイング727が好きで、ブリキのおもちゃも小さいヤツを持っていた。壁には50mにもわたるJALグループの長い年代ごとの紹介がある。おーっ、「ドジでのろまなカメ」だ。見てた見てた。パリンコ学園では「堀ちえみ」が一番可愛かったように思うが、何と言ってもこの物語の印象は出術用みたいな手袋を歯でぴーっとすっぽぬかす「片平なぎさ」だった。当人が最近の番組で明かしたエピソードとして、街中で「あ、アイツあのやなヤツだ」と子供に石を投げられたことがある(さすがに「折れた」と仰っていた)そうだから迫真の演技だったんだろう。皇室の特別フライトの様子、陛下の座ったシートなどが展示されていたがここは撮影禁止である。東亜国内航空からJASも含んだ歴代のCA制服も展示されている。「千秋」のコスチュームはよく覚えている。時代の流行でミニの時もあったんだな。さすが、バブル期の制服は今よりはるかにゴージャスだ。。。
さて航空教室の時間になり、約60名の見学者は講義室に集まった。羽田空港の紹介、航空機のしくみなど分かりやすく説明してくれる。まだまだ知らないことがたくさんあって、実に興味深い30分で、思わずスタンプカードにメモしておいたことを書き留めておく。
羽田空港にはABCD4つの滑走路があり、東西南北に平行四辺形を形成している。飛行機は向かい風で離陸し、同じく向かい風で着陸するので、風向きによって使用する滑走路を決める。乗降客数はアトランタ、北京、ロンドンに続き世界第4位、最繁時は1日1600回もの発着があり、昼間は30秒に1回くらい飛行機がやってくる。そりゃー、朝の離陸待ちの飛行機渋滞はすごいものだ。最新のD滑走路は多摩川の河口付近に建設したので、川の流れをせき止めないように世界発の人工島/桟橋のハイブリット構造となっているそうだ。
次は航空機についてである。ジャンボジェットが引退して間もないが現在JALで飛ぶ最大のボーイング777は747よりも機体自体は大きいそうだ。(知らなかった)主翼の端から端までは65メートル、発送路の幅は60メートルだから、離着陸の時は翼の端っこは滑走路からはみ出てしまっていることになる。(そんなのありか?)引退したジャンボジェット747のエンジンは4基あって1基の出力は25000馬力、4発で10万馬力の「鉄腕アトム」ということだ。(たぶんこれ、ネタだろな)どれくらいの出力なのかピンとこないだろうからと、技術研修用に作られたVTRが写し出された。エンジンの後方20メートルに大型バンを駐車して、その一基分だけエンジン出力を上げていくと、50%(つまり12500馬力)になったところでバンが後ろに吹っ飛んだ。。。つまりは「飛行機の後ろ側は危ないので立ってはいけません」ということか?!
航空教室を終え、約20分ほど再び展示エリアの見学時間をとってくれた。話題のパイロット/CA制服体験は子供だけかと思ったら、大人用のコスプレも可能なようだった。ウルトラ警備隊服の時は全然気にならなかったが、これは相当勇気がいるなー。80近い母親にCA制服というわけにはいかぬから、私だけが晒し者になることとなる。そのうちどこかのルーキーズと思われる女性二人がCA姿できゃぴきゃぴ現れ、仲間内で撮影会が始まってしまった。。。中々サマにはなっていたが、中にはちょっと「イタい」人も・・・「千秋」にはちょっと及ばないかもしれない。実は航空教室開始前の最初自由見学時間に真っ直ぐさっとスタジオに行って撮っておけばよいのだ。次(があるか分からないが)はそういう要領でいこう。。。あっという間に時間が過ぎ、お待ちかねの工場見学タイムとなった。「かなり寒いので上着を召した状態でお進みください」と言われ、何グループかに分けられていくつかの注意事項が説明された。
ウルトラ警備隊の作戦室のような両開きドアがぐあっーと開くと、いきなり巨大な整備場が開け見学者皆がおおーっと歓声を上げた。2機がたくさんの足場に埋もれて整備されている様子だ。これは「M整備」といい、6〜8年ごとに1度、1ヶ月くらいかけて行われる飛行機にとっては人間ドックのようなものだそうだ。シートや内装などもすべて外し隅々まで調べて整備するそうだ。確かにエンジンは外され、主翼すらずれているようだ。この整備工場では他に約1年半ごとに7〜10日間かけて行われる「C整備」というのがあり、主にエンジンやシステムについて細かく点検する。見学は展望デッキのようなところで行うが、隅っこにボーイング777のミニチュア版が置いてある。ただの模型かと思ったが、何と整備士たちが有志で製作したラジコン機で何とホントに飛ぶそうなのだ。見たところプロペラじゃないから、ホントにジェットエンジンで飛ぶのかな。ちなみにジェット燃料というとガソリンよりも引火しやすい物騒な液体に思えるが、実は「ケロシン」という灯油と同じ成分なんだそうだ。ただし上空1万メートル、マイナス50℃でも燃焼するよう凍ってしまう水分は除去されている。
渡り廊下を進んでもう一つの広大なハンガーに移ると767と最新鋭の787が並んで見える。ここでは約500時間の飛行ごとに6時間ほどかける「A整備」、到着後すぐ次の目的地までに出発するまでの「T整備」が行われる。ここから先はJALの赤ヘルをかぶっての見学だ。見学中も整備用車両などが行き交うからあまり自由には歩き回れないが、すぐ真横が滑走路で次々に飛行機が着陸してくる。離陸するために滑走路に向かうJAL機が手前を通り過ぎ、「皆さんで手を振ってみましょうか。いってらっしゃぁーい」係員の声に合わせて手を振ると、「ほーら、手を振ってくれたでしょう?」(全然見えなかった・・・)「もう1機来ましたよ。手を振ってみましょうか」次のス○イマーク機が進んできた時は203号に望遠レンズを装着して覗いていたが、なんと機長が手を振り返してくれたばかりでなく、翼のフラップを上げ下げしてくれたのである!「すげえ、サービスいいですねえ」と思わず歓声を上げたら、説明係の人は「機長によっては翼を動かしてくれる人もいますよ」(そんなことしていいのか?!)
ちなみに格納庫1階から撮影した写真はネット掲載不可だそうだ・・・
感心と興奮の中であっという間に見学時間1時間40分は過ぎてしまった。「これから皆さまを秘密の通路に案内します。」係員は迷子になっている(特に大人)者がいないか念入りに人数をチェックした後、入る時とは別のドアをぐあーっと開け通路を進むと建物の入り口のアンチパスゲートに出てきた。丁寧に見送られ、こちらもお礼を言ってお別れだ。建物には通信用レーダーが回り周囲にはお店一つない。。。空港の表玄関から裏の入口に入るのかと思ったら、そもそも駅からして違っていた。展示エリアはもちろん訪問客用に作られているが、整備場他建物内は現場そのもので、JALの制服にヘルメット姿の整備員が間近で歩き回っていた。むろんJALにあるならANAにもあるだろう。また企業の運営するテーマパークも色々あるみたいで面白そうだ。何しろ「社会貢献活動」の一環なことが多いから企業イメージを大事に接客は丁寧で「無料」というところがいい。また機会があったらこういう所を見つけて行きたいと思う。機長(もとい!貴重)な体験のきっかけを頂き、小夏師匠には感謝申し上げるばかりです。