病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

今年は、ヒトメディア&ヒトブランドで(新年ご挨拶)

2017-01-01 17:01:46 | はとはあと最新情報
 
 新しい年を迎えました。明るい晴天に恵まれ、それぞれに慶賀なお正月をお迎えのことと思います。とはいえご承知のとおり、近年の世界の様相は従来とは少し異なり、これからの見通しには幾つもの掴み難い影が懸念されています。

 わが国の少子高齢化は、人口の減少という変化につながり、医療提供の体制やその仕組みをも一変させようとしています。さらなる質の重視と効率化が余儀なくされ、生産性の向上が、いっそう声高に叫ばれてくることが予想されています。

 医療の現場では、専門性の如何にかかわらず、従来の非効率を改善する新しい思考、手段を改善することはもちろん、各職が、おおいに意欲ややり甲斐をもって取り組み、創造的で効果的な組織運営の実現が逸に求めらてくるように思います。単に縦割りの役割分担だけではなく、縦横に互いの弱点をカバーできる合理的な仕組みづくりが求められているわけです。

 それらの実現のためには、組織内の相互理解、認識、納得はもちろん、利用者の方々と矜持を開いての本当の思いと実情を語り合うことができる「関係づくり」がなくてはなりません。病院職員は、外部へ出て、外部社会の職種、職能、職業とも話し合い交流する、ある種の成長が必要です。

 さらに必要なことは、それらのコミュニケーションの本質を知り、独自のスタイルを構築することです。NPO-HISでは従来から「ヒトメディア&ヒトブランド」という思考があります。広報メディアによる広報やコミュニケーションではなく、それぞれの仕事の持分でメディアとなり、その方針・専門に即した意識の高いコミュニケーションを行う。それによりそれぞれの信頼を構築していけば、その必然としてブランドが醸成される、という意味です。

 城は、一々土台から高見を積み上げます。高見から設計するのも悪いことではありません。しかし、理に適った城は、必ずしも高見だけでなく、縦横の揺れに備えるものです。私たちが進める「広報」とは、このような視点からのコミュニケーションなのです。「広告やれば患者さん来ますよ」は広告代理店が言う言葉です。ことしは勉強会やりませんか?

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

日本HIS研究センター 
石田章一

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