病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

「見た目」は、幸運の引戸につながっている

2018-11-30 16:02:36 | はとはあと最新情報
「見た目」は、幸運の引戸につながっている

見る目はその目前の「目線」や「眼差し」ともいい、見つめる先、目の先のことをいう。そこには人間の興味や関心、ときには恐怖や陶酔がある。美しいと感じたことはその印象として、その刺激の具合によって脳に伝わり認知されて蓄えられる。その刺激を受け取り焼き付けられた印象は、その後の刺激を評価・選択する基礎となる。また一旦焼きついた印象は固定化され、余程でないかぎり妥協はなく、処理できないまま頑固に既存を護り抜こうとするのだ。このようしてできる認識の階層は奥深くにあり、ますます積み上げられていく。

このため見たという経験は、その後その人の行動を何かと規定していく。幼児の見る印象は、従来の印象の上に積み上げられ、その人体独特の行動や性格として、さらにそれが他者から認知されていく。もとろん音は耳から、味や嗅い、そして皮膚による手触り感も同時に重層的に合成されていくのだろう。しかしそれらが一時の感覚であるのに対して、「見た目」だけは外観に光がともなう限り連続して刺激を受けることが可能な感覚といえる。人はまさしく「見た目」という外界と往来して生きているということができる。

外界を見てきた経験データとその蓄積・構成により、意識の中に配置された判断基準がまた新たな経験データを積み上げながら何かに向かって成長する。しかしながら、他者と同様の性質を目指しているわけではない。むしろ他者にない性質や価値を歓迎し、その本質が他にない特性を求め、また独自の居場所を求めながら共存しようとしているように思える。その方が大局の座から見て合理的であり、自己にとっても有益であると考えるからだろう。人間の見た目にはもともと、そうした公の目が備わっているのではないか。

まさしく人の目は、クルマのヘッドライトのイメージがあると言える。暗闇の続く夜であっても、過去に蓄えた各種のデータを駆使して、行く先をくまなく照らすことで安全を確保して進む。見えないものを見るチカラを付けることが行動する価値であり、それが生きる力となる。見えないものを見るとは、生きてきた成果や価値を受け取ることである。こうした運勢や能力を見つけるには、対象となるモノをよく見ることに加え、いわゆる「いいもの」を見ることに尽きる。言葉に尽くせない「見た目」は、幸運の引戸につながっている。


友愛記念病院の広報最新事例を教材としたHIS研修ご案内
<病院広報の全容を把握するPL実践(3単位)認定講座>ご案内

・日時:12月15日(土)午後1時30分〜午後5時30分
・会場:京都YWCA 本館103号室
・講料:非会員12,960円 HIS会員8,640円
・定員:10名(先着順)
・主な講師:石田章一ほかPL認定メンバー
詳しくは、電話075-741-8219・またはinfo-his@j-his.jp宛にご要望いただければ対応します。
(申込締切:12月12日)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿