病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

HatoHeart ≪広報ひとこと講座≫

2011-06-16 16:19:46 | はとはあと最新情報

広報の語源は、英語のPublic Relations、あるいはPublic Informationからきているといわれます。戦後の米国の占領政策により。我が国も自由主義社会の仲間入りし、公衆の意志・意向をくみ取る民主的経営とともに、Public Relationsは定着していきました。Public Relationsを略してPR(ピーアール)という場合もありますが、「ただ残念なことに多くの人が、宣伝とか広告と同意語と認識してしまい、その志と似て非なる概念(プロパガンダ)として浸透してしまった」と池田喜作著「広報の基本(1983)」は紹介しています。当初は「弘報」と書かれましたが、ほどなく当用漢字制限を受け、「広報」となったようです。

広報の定義については、加固三郎「PR戦略入門1969)」によれば、広報(Public Relations)とは、「公衆の理解と支持を得るために、企業など組織体が、自己の目指す方向と誠意を、あらゆる表現手段を通じて伝え、説得し、また、同時に自己修正を図る、継続的な対話関係者である。自己の目指す方向は、公衆の利益に奉仕する精神の上に立っていなければならず、また現実にそれを実行する活動をともなわなければならない」とされています。

また、思想や役割についてもさまざまな紹介がありますが、以下のものが平易で分かりやすいと思います。このような「定義」を参考に、それぞれの定義をさだめることが必要だろうと思います。

●広報4つの理念
1.事実に基いた正しい情報の提供
2.ツーウェイコミュニケーション
3.人間的アプローチを基本に
4.公共の利益との一致

●広報4つの役割
1.時代のセンサー機能
2.企業市民としての良心
3.内外コミュニケーター
4.社会のモニター機能

●経営倫理の実践
さらに経営倫理のまなざしから、水谷雅一氏(経営倫理学のすすめ・丸善)が、従来、企業経営で培われてきた効率性と競争性だけでなく、これからの社会では、以下の原理に基づくことが強く指摘されています。
・人間性の原理 (人権尊重、差別廃止、公正処遇、自主創造)
・社会性の原理 (情報公開、公正対応、迷惑防止、社会貢献)

しかし、これらはむしろ、今後、病院という中立組織が手本として企業や社会に示していくべき原理ではないかと思われます。石田



最新の画像もっと見る

コメントを投稿