病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

見ることの強化で「見てほしい社会」を

2018-05-04 15:49:06 | はとはあと最新情報
見ることの強化で「見てほしい社会」を

ゴールデンウィークという言葉が誰にも行き渡ってどのくらいになるだろう。この言葉を聞いて特別な印象を感じる訳ではないが、なんとなく“春本番”という雰囲気になり、前向きで悪い気はしない。むしろ毎年のように決まって見せつけられてきた、渋滞する高速道路や満員の新幹線から降りてくる家族たちのカットだ。これらの映像によって、皆が認識してきた暮らしの春が一致してくる。そのように国民の固定観念に合わせて作らないと、話がうまく回らない、いう事情もある。一歩下がって見れば、長閑な風景といえる。この世に起っている現実は、視点と見方、つまり見て欲しい情報しだいで変わるといえる。

その歴史は間違って伝えられてきた、歴史は事実ではない。間違った認識が広がっているという話も、最近になって伝えられることも多くなっている。電車で移動中に降りるべき駅を乗り越してしまい困った時のようで、どうにもならない。科学的根拠というのも思考するときは同じだし、昔あった「神の声」という絶対のお告げも似たようなもののような気がする。交通事故を起こしてしまえば後戻りなどできない。いってみれば頭の中の事情・現実であって問題解決はマイナスに向かってしかできない代物である。いくら素晴らしい建物であっても、図面の上で生活することはできないのだ。

そうするとそれを包み込むために、より大きな風呂敷が必要になる。機能別のポケットやファスナーがあれば整理がつき便利この上ないと考える、ことのように理解してしましようだが、この思考の大風呂敷はやがて限界に達してしまう。中身が予想以上に増えるようでは、その仕組みにいつか物量の限界がやってくる。大風呂敷のサイズの限界、それを持ち上げる力、エネルギーや仕組みの限界、である。こうなれば手段・方法において既成概念を突破していくしかないことは誰でも理解できる。高齢化、こんなことも早くからわかっていたこと、いまさら問題として騒ぐ社会でいいのだろうか。

高齢化を重荷と考えるのではなく、高齢化自体をよりプラスに向ける社会でなければならない。同じことを繰り返しながらも目的展開を活発にし、毎日の繰り返しに新しい発想を歓迎する。そのとき最も必要なことは、いつか限界が待っているからという自覚と、だから現実の改革は、足元から始めていなければならないという2点である。言ってみれば固定観念という代物こそが現状突破を妨げるのだ。そのためには人間にとって「見える」ことが何より大切である。私たちが何に目を向けているか、何を見たいと志向しているか。それによって「何を見てもらいたい」かを創る、この意識がこれからの社会を生み出す。



病院広報についてのお知らせ
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6月 9日(土)午後1時〜5時 HIS広報プランナー認定講座・エルおおさか(京阪天満橋徒歩5分)
10月27日(土)午後1時〜6時 HISフォーラム2018開催(京都市左京区・聖護院御殿荘) 応募事例締め切り7月31日
このほか本年は、BHIデザイン賞2018(病院広報誌コンクール)も行います。

詳しくは、www.j-his.jp をご覧ください。