病院広報(はとはあと)評価支援情報

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広報文章の基本テクニック:初級編(4)

2017-04-15 16:22:48 | はとはあと最新情報
はとはあとブログ20170415
広報文章の基本テクニック:初級編(4)
創造的文章の出産にも産気づくことが必要

海の深いところに住んでいる魚たち、つまり深海魚という存在は、一定のイメージは持たれているものの、今ひとつ輪郭の見えない生き物だといえないでしょうか。日常的に見ることのできるワンちゃん、にゃんこ君をはじめ、動物園や水族館で出会うことのできる生物たちと比べると、正確に修飾することが難しいですね。なんでこんなことを書くかといいますと、病院という存在は、一般の人から見ると“深海魚”であるからです。それは病棟とか聴診器とかは、形の確認できても、身近な関係として捉え切れるものではないからです。

もちろん、すべてがそうだというわけではありませんが、健康な市民にとっては、異次元の世界が病院であり、知っていたとしても上辺だけの知識でしかありません。深海魚は、深海魚として「それなりに、見える」ことが重要になるのです。つまり、それなりの「風貌」を漂わせ、他にない独自性やトータリティを誇示するとともに、滅多に目にすることのない驚きに満ちた姿をしていることが必要なのです。病院が一般に馴染みの姿となったとき、認識する価値は、半減するかもしれません。神秘であることも、流行りの生産性に必要なのです。

しかし、そうした価値は、時代とともに変化して、知れ渡れば、誰からも可愛がられるワンちゃん、にゃんこ君になり果てます。見慣れたものは親しくなりますが、平板でつまらない印象にふやけがちであり、見慣れないモノは、どうしようもなく腹立たしい気分にさせるのですが、奥深い謎と魅力を感じさせるということがあります。いいたいことは、善悪、白黒、長短などということを既成と外見で決めないこと。むしろ善玉を悪玉に、白組を紅組に表して見ることで新しい発見につなぐ、少なくても表現・発想の世界では可能なのです。

とはいえ新しいことを考えること、生み出すことほど、鬱陶しいものはありません。既成に頼ればすぐ済むことを、半分やせ我慢で通り抜けようとすることは辛くてシンドイことです。単なるコピペならいいですよ。まして新しい概念の文章を書くなんてことは「言うは易し、行うは難し」で、こんな古い概念ならホラ、こんな風に簡単なんですが。海深いところで暮らしている深海魚を釣り上げるのは、至難の行みたいですが、これがまた楽和の行にもなりうると考える遊びが必要。何がともあれ生み出す以上、「産気」がこなくてはなりません。

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