前回、急な要件で話が中途半端で終わりました。
今日はその続き、心して取り組みます。
そこに情報があるとしても、その意味や目的が(記載されていても)解らない。
わかろうという気持ちが働かない。
知識にも馴染めず、なんだか入っていけないし、
いつまで経っても自分のものになっていかない、というようなことは誰しも多いものです。
やはりただの情報、言葉の羅列だけでは、人はなかなか動かないですね。
それに比べて、日常の人との「対話」には、多くの栄養が含まれていて、
少なくとも言葉を辞書でひくような目と脳の展開ではなく、
全身に刺激を行きわたらせ、元気になれる要因と触れ合うのだ、という話です。
必要なことは情報の交換ではなく、それらを駆使した相互の「対話」ではないのでしょうか。
それにさまざまな「対話」を誘発させ、
その背景でもある「対話環境」の進んだ社会にも注目してみるのは、いかがでしょう。
歩きながら、そんなことを考えつつラジオを聞いていたら、
「対話の生まれるところには、元気が生まれやすい」という紹介が聞こえてきました。
そういえば、先日、私たちが行った病院広報指導員SD認定講座の講演でも、
京都大学医学部の中山教授(健康情報学)が伝えていました。
コミュニケーションは今や世界では、
薬剤、処置、手術についで「第4の医療技術」といわれているようです。
病院広報は、先端の「知られる技術」であるといえます。
知られるだけで「生産性が上がる」のです。さらにそれだけではなく、
自問自答から抜け出し「対話する」ことで、
質の良い知識や現状把握を進めながら、
「知的に健康にもなれる(なれる可能性を追求する)」という素晴らしい世界につながっているというわけです。
孤独な行動パターンを抜け出して、より多くの人や組織と「対話する」ことで、
人間らしい生き方にもつながる。対話によりリテラシーが習得でき、
QOLが向上します。きっと医療や介護の場で、
広がっていく概念ではないかと思いますが、いかがでしょう。