平成13年6月8日(金)の2時間目の授業が終わりに近づいた午前10時過ぎころ、
大阪教育大学教育学部附属池田小学校に出刃包丁を持った男が、校内に侵入し、
校舎1階にある第2学年と第1学年の教室等において、児童や教員23名を殺傷し、
8名の児童のいのちが奪われました。
朝、「行ってらっしゃい」と送り出して、無事に家に帰って来るのが当たり前だと思っていた当時の私には、
あまりにも衝撃的な事件で、ご家族の悲しみに当時は、何もできない無力さを感じました。
犠牲となった児童と同じ年の子どもを持つ親として、何か安全対策をしなければという突き動かされる思いから、
PTA仲間で、防犯ブザーの購入資金のため、お隣の小学校のPTA会長さんのお力を借りて資源回収を始めたり、
保護者の名札を作ったり、保護者の来校時のあいさつ運動をしたり、地域の防犯団体クライネスサービスのパトロールに参加したり。
子ども達の安心安全を守ることは、子育てをする母親としては当然のことでした。
そして、池田小学校の事件を風化させてはいけないという思いから、池田小学校を訪問し、犠牲になられた方々に心から哀悼の祈りを捧げました。
現在の校長先生は、発生時、6年生の担任だった先生です。
当時の反省点や課題が盛り込まれている危機管理マニュアルに基づき、「対策本部」「アトム」「児童対応」「救助」「救護」の5班に分かれて、侵入してきた不審者対応訓練を今年も行い、児童は安全科という授業を受けるそうです。
今回のコロナ感染症同様、想定外の出来事にどのように対応するかは、訓練に参加した先生の感想にもありましたが、なんでも一人で解決しようとせず、みんなで協力して対応することだと思います。
学校だけでなく、家庭も地域も、もちろん国も総力を挙げて協力作戦で対応したいですね。