会津若松市視察。 昭和12年築の市庁舎は趣きあり、入り口には今の時代らしく電気自動車の充電ステーション。
「あいづっこ宣言」は、受け継がれてきた青少年育成への熱い思いを、会津の伝統的な規範意識を踏まえ、
取りまとめたものです。
伝統的な規範意識には、さまざまなものがありますが、プランの取りまとめにあたっては、子どもからお年寄りまで、
「わかりやすい」、「唱えやすい」、「訴えやすい」ということを、基本に考えたそうです。
「あいづっこ宣言」は、6つの行動規範と、それを締めくくる1つの行動規範で構成されています。
一、人をいたわります
二、ありがとうごめんなさいを言います
三、がまんをします
四、卑怯なふるまいをしません
五、会津を誇り年上を敬います
六、夢に向かってがんばります
七、やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことはならぬものです
「八重の桜」でも出てきたこの「やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことはならぬものです」は、
わるい誘惑に負けない強い心を持ち、やらなくてはならないことは、しっかりとやり、自分勝手な行動はやめ、
社会生活のルールを守る事、まさに道徳です。
道徳を教科化にする問題は別として、人として守るべき行動規範を表したこの「あいづっこ宣言」は、会津の子どもから大人までの
分かりやすい指針です。
宣言取りまとめから12年、今の課題は、大人への啓発で、民間企業のご協力も頂き、一緒に取り組みも始めたそうです。
視察課題の2つ目は
空き店舗改修コンセプトと事業実施エリアについてです。
ご挨拶して下さった目黒議長ご自身もこの事業に取り組まれ、結果を出しているので、
説得力がありました。
洗練された色彩やデザインに加え、店頭にショーウィンドーを設置することで、視覚 的な観点から、
多様な生活情報の提供や消費を促し、誰もが「歩いて楽しい」と思える通 りを目指しています。
具体的には
1 改修の対象 店舗の 1 階部分の外観及び付帯施設
2 店頭外観 間口の 3 分の2以上を開口部とし、必ずショーウィンドーと スポット照明を設置する。
原則として、シャッターは設置しない。
3 色 彩 市の景観基準色を基本とする。
原色を避け、まちなみ全体と調和した色彩とする。
4 素 材 自然素材+ガラスを基本とするが、アクセントとして異素材 の使用も可能。
5 事業ブランド 統一した「意匠・サイン」を色彩や素材で表現する。 入り口ドアの「たたき」部分の装飾や「日よけ」などを検討。
6 屋外看板 必要最小限の数と大きさとし、原色を避け、 まちなみ全体と調和したデザインや素材・色彩とする。
7 整備モデル 神明通り(洗練されたショップが連続する横浜元町通り) 中央通り(既存景観とのマッチング)
大町通り・七日町通り(各地区の景観協定に基づく整備)
8 そ の 他 閉店後や休業日に、ショーウィンドーにLEDライトをともし、視 覚面での情報提供によって、入店を促す。
国の補助事業をうまく使い、大型店舗が撤退したあとのまちの活性化と空き店舗解消に繋ぐ取り組みにヒントが沢山ありました。
会津若松市の環境への取り組みには、菜の花プロジェクトというものがあり、耕作放棄地に菜の花を植え搾油し、
菜種油まで作るサイクルを作り上げ、合わせてバイオ燃料、チップストーブにも取り組み、議会改革にも積極的なのは、
会津独特の誇りがある事も一つの大きな要因ではないでしょうか?