昨日は、災害時のボランティアセンター、市民活動支援センター、災害ボランティアコーディネーター合同の
研修会に参加しました。
まず、常総市の水害時にボランティア活動を多面的に行った茨城NPOセンターコモンズ
たすけあいセンターjuntosの横田能洋代表からお話を伺い、
その後は、災害時における行政、社協、NPOの強みと弱みについてグループワークをしました。
堤防決壊による水害は、避難指示が遅れるのではなく、避難する場所が近くにないから
逃げ遅れるとおしゃっていました。
また、行政は公平が前提なので、個々への対応は他の立場の人のほうがスムーズに進んだという経験他を
踏まえ、県・県社協・市・市社協・現地NPO・JVORD の6者協議をスタートさせ、大事なことは
報告だけでなく、共に知恵を出し協力して解決策をつくることが重要だと話されました。
以前、常総市水害の被災者である中島恵美さんから経験談を伺っていましたので、
同じ災害でも地域と立場でこんなにも違いがあることに驚きを感じました。
2015年9月10日 中島恵美さんのご実家は3代続く常総市内の酒屋さん。
川から700メートルの位置に実家があり、 国道294号線沿い ミサカ地区。
ここは、被災直後から数か月後まで自助・共助で生き抜いた地域です。
朝7時足のすねまで水。
7時30分腰
8時胸 120センチ2階へ避難。
10時150センチ 水は下から上がって来る。
3日間断水停電したが、支援物資もなく、 支援物資を取りに行けない。 友人知人からの食料が届いた。
10日の夜は 胸まで水につかりながら仏壇上のろうそくを取りに行く。
その被災した 夜中に早くも不審者が集落をうろついたという。
とにかく水は一気に増水する様子がよく分かった。
常総市は、首都圏から日帰りできるところに位置するので、不審者がやって来るのが早く、数も多かったのではないかと。
共助のためにも不審者に対応するためにも、やはり普段から地域のつながりをしっかりとして
近助力のアップと災害時の行政の采配が住民の命に直結。
命を守る行動は住んでいる場所により、人それぞれまちまちです。
災害時における行政、社協、NPOの強みと弱みについてグループワークでは、
互いの強み・弱みを知り、弱みを補い合う
互いができることを知る
災害時を想定した役割分担を話し合い、マニュアル作成
などの意見が挙がりました。
災害は必ず発生すると誰もが予測していても、今夜は起こらないと誰もが思っている
と、言われています。
被災地の中間支援ができることはたくさんありますが、それを活用できる行政の体制-受援力を高めること
が大切です。