中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

48日連続勤務で精神疾患

2018年12月04日 | 情報

当該企業での勤務実態は、報道を見る限り、労基法違反です。
労基法第35条 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。
2. 前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。

どんなに小規模の企業でも、法令は遵守してください。
少なくとも、知らなかったでは済まされない事案です。

48日連続勤務で精神疾患 41歳学習塾社員の労災認定
11/27(火) 朝日新聞

学習塾に勤めていた男性(41)が精神疾患になったのは1カ月以上の連続勤務が原因だったとして、
小田原労働基準監督署(神奈川県小田原市)が労災認定していたことが27日わかった。
男性と代理人弁護士が記者会見して明らかにした。認定は13日付。
弁護士らによると、男性は神奈川県内に学習塾約140教室を展開する「ステップ」(同県藤沢市)に勤め、
小中学生への指導や生徒の募集などを担当。
2016年4月から鴨宮北校(同県小田原市)の教室長になり、
補習授業や模擬試験などが集中した同年10月17日から12月3日まで48日間連続で勤務した
その後、体調を崩して適応障害と診断された。
労基署は、こうした連続勤務が精神疾患の原因だと結論づけた
ステップは取材に「事実関係が確認できておらずコメントは控える」としている。

48日間連続勤務、40代男性塾教室長が精神疾患で労災認定
11/27(火) 産経新聞

神奈川県内で144カ所の学習塾を運営する「ステップ」の40代の男性教室長が
48日間連続勤務などの過労で精神疾患を発症したとして、
小田原労働基準監督署(神奈川)が労災認定していたことが27日、分かった。認定は5月28日付。
会見した男性の弁護士によると、男性は平成12年3月に同社に正社員として入社。
21年3月から教室長として自ら講師として授業をするだけでなく、生徒の募集など教室の運営に携わった。
28年夏ごろから、夏期講習やテストの対策授業などで忙しく休日のない月が続き、
同年10月からは48日間連続で深夜まで勤務を続けたことで、体調が悪化。
出勤することができなくなり、11月末から12月上旬ごろに、適応障害を発症した。
ステップの担当者は「事実関係を把握しておらず、コメントは差し控えたい」とした。

コメント
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