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天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

「光軸調整+カメラマウント調整+新補正レンズ」の星像

2009-08-27 13:33:19 | ε160
 8/25のM31は、日中に光軸調整を行い「PHDGuiding+DSI Pro」による
オートガイドも上手く良き周辺星像がかなり改善されました。
全体画像では良く判りませんので等倍拡大切り出し画像を掲載致します。
8/1及び8/20掲載の画像と比べると雲泥の差があります。
ただし、赤のコマ集さは新補正レンズでもやはり見られます。


更にM31画像を下記URLにあるCCDInspectorという光軸解析ソフトへ
読み込ませて見ました。
http://www.ccdware.com/products/ccdinspector/
まだ使い方がよく分かりませんが、この結果は光軸はほぼ合っていると
判断して良いのでしょうか。
ズレて入る時の画像では確かに白十字線と青十字線がもっとズレて
Collimation値も大きな値でした。
因みにデフォルトのZoom33%表示ではズレが全く分からず、
100%表示切り抜きを掲載しております。




ε160 光軸調整の結果

2009-08-24 14:22:17 | ε160
 ε160の光軸を確認したところやはり狂っていました。
主鏡の汚れも少し気になりましたのでついでに洗浄し、更に主鏡の
センタリングも調整しました。
ε160の主鏡を外したのは初めてですが、セルにはセンタリング調整ネジ
が付いているのですね。流石です。
夜晴れるのを待ちフォーカシング支援ソフトを使って以下のチェックを
行いました。
 1.デネブを写野中心(0)に導入しピント合わせ、フォーカー位置0=583
 2.デネブを四隅(左上より時計回りに1~4とする)に導入しピント合わせ
   フォーカー位置1=582
   フォーカー位置2=--- 雲により測定できず
   フォーカー位置3=--- 雲により測定できず
   フォーカー位置4=582~583

残念ながら雲の往来があり四隅全てを計測できませんでしたが、
中心を基準に概ね1~2ステップ(20~40μm)以内収まっていました。
その後、テスト撮影したのが下の画像で大分改善しましたが右下で星像に
乱れがあります。また、輝星のスパイダー干渉像でも右上が他よりも太く
なっています。



P.S
光軸調整は鏡筒を垂直に立てて行うと、斜鏡及び主鏡の自重による偏りが
小さく合わせ易いです。
しかし調整後に鏡筒の姿勢を変えると斜鏡自重により光軸が狂いますので、
鏡筒を色々な方向へ振りながら再度斜鏡調節ネジを締めて修正します。
それでもやはり姿勢により微妙な狂いが生じます。
これは斜鏡のある光学系では宿命でしょうか。
ガイド不良の一因にもなるわけですが、有効な方法であるオフアキシス・
ガイダーもエプシロンへの装着例は見たことがありません。
ニュートン用のそれは所有していますが、そのままでは装着は無理です。
ワイド・マウントを加工してガイド用プリズムを取り付け出来ないでしょうか。



タカハシ・ワイドマウント調整結果

2009-08-21 23:14:24 | ε160
 昨日調整したタカハシ・ワイドマウントでのテスト撮影結果です。
ピントを確認せずに撮影しましたのでやや甘いですが、
かなり改善されたと思います。
やはりマウントに主因があった様です。
ピントを詰めて再度撮影しようとしましたが雲ってしまいました。


明日、星仲間のTさんよりε160/130用「デジタル対応補正レンズ」
をお借り出来る事になりました。
どれだけ赤いコマ収差が改善されるか楽しみです。

P.S
中央の輝星(ベガ)のスパイダー回折像を見ると右側2本が
左の2本よりもボケています。
まだ完全ではないのでしょう。

ε160の接眼部周り

2009-01-12 15:30:39 | ε160
 昨年の10月初めにε160がやって来てから、接眼部の電動化、
フォーカシング・ソフト改良、そしてEOS KissDの冷却改造と行って来た
撮影システム構築ですがとりあえずは一段落したように思います。
通常は最初に行うであろうIRカットフィルター除去改造は未だですが・・。
 現在のε160の接眼部周りは上記改造に伴いフォーカサー・モーター及び
冷却の電源配線、カメラコントロール・ケーブル等で込み合っていますが、
構図変更の為の90度回転は干渉も無く可能になっています。
接眼部ベースぎりぎりに取り付けられたモータープレートも回転に支障は
ありません。

【カメラ上部から】
温度計は未だ青いビニールテープで仮止め
カメラボディーと冷却ユニットの間から垂れ下がっているレリーズのような物
は温度計のバックライト・スイッチで押している間だけ点灯します。


【カメラ左側から】
フォーカサーモーターと取り付けプレート、冷却ユニットに移設したカメラの
USB及びリモコン端子、そして冷却ファン、ペルチェ用の2つの電源コネクタ
が見える。

【カメラ右側から】
こちら側には何もありませんがモーター取り付けプレート固定に利用の
ドローチューブ固定ノブが見えます。ドローチューブはロック出来ません。
接眼部を半周するプレートは3箇所でガッチリと支えられており、
モーター駆動時の反動による捩れも殆どありません。


【カメラ底部から】
配線が束ねられておらず込み入っています。
カメラアダプターに入る3mm径の細い乾燥空気送風用ホースが見えます。


ε160にED APO 8cmガイド鏡

2008-12-26 21:56:40 | ε160
 エプシロン160、ISO400~800での撮影では、対象によりますが
露出が3~6分で済みますのでタカハシJP赤道儀ノータッチガイドが
可能でした。これはノイズの点からもメリットがあった訳ですが、
冷却改造KissDでは長時間露出でのノイズが抑えられますので
低感度撮影でより高画質が期待出来ます。
しかし流石に10分超のノータッチガイドは厳しいのでガイド鏡を
付けました。

KENKOの古いED APO 8cm屈折で、とある所からの借用です。
写真のようにフードの凹みやコーティングに痛みがありますが、
ガイド鏡での使用には問題ありません。
ED APOですが金星の眼視観望では低空のせいもあり色収差が
結構目に付きました。
D80mm FL640mm(F8)、ガイドはDSI PRoにPHDGuidingです。