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Dobashi 《IPPO・一歩》

趣味の陶芸でツボを作り、
 仕事の鍼灸治療でツボを刺激しています。

腸の働きを整える 

2013-12-04 15:30:54 | かんたん・ツボ療法

━  腸の働きを整える ━


 胃から送られてきた食べ物は、小腸で膵液と胆汁の助けを借りて
分解・吸収し、大腸に送られ水分を取り除き、残りかすを便として排出します。

 ところがこの時期、生活が不規則になり、寝不足や深酒、食べ過ぎなどの
不摂生はストレートに腸の働きに影響します。

 しかも、自律神経の支配下にある腸は、精神的なストレスを受けると、
その機能に狂いが生じてきます。

 軽視しがちな腸ですが、私たちのからだを支える重要な臓器ですから、
食生活を規則正しくし、暴飲暴食をつつしみ、よく噛んで時間をかけて食べる
など食習慣を見直します。

 そして【小腸兪 しょうちょうゆ】のツボ刺激が有効です。

 腸に邪気が注ぐところである【小腸兪】は、下腹部の不快症状を和らげ、
腰痛、脚のむくみなどにも効果を発揮します。

   ツボ療法・・・ 第一仙椎の棘突起下左右2横指(指幅2本分)の
           ところに【小腸兪】のツボがあります。


不安感、嘔吐、胸焼け

2013-11-20 14:51:52 | かんたん・ツボ療法

━ 不安感、嘔吐、胸焼け ━


 精神が安定を欠き、イライラと取り越し苦労をして、落ち着かないのが
「不安感」で、気分が重く暗いのが「憂鬱感(ゆううつかん)」です。

 随伴症状として、胸や喉が塞がったように感じたり、のぼせやめまいなどを
訴えることもあります。

 「不安感・憂鬱感」は、神経衰弱、ノイローゼ、慢性消化器疾患、
甲状腺機能亢進などの場合も現れますが、主として社会不安の反映として
起こります。

 そこで、できるだけ環境の改善をはかり、ストレスを減らすように努めます。

 そして、効果的なのが【鳩尾 きゅうび】のツボです。

 椅子に腰掛け、左右の第2,3,4の指を立てるようにして爪を合わせ、
【鳩尾】のツボに当てゆっくり息を吐きながら5秒ほど押していき、
吸うときはツボから指を離します。

 5,6回ほど刺激を繰り返していると心が落ち着き、不安感や憂鬱感、
緊張感が薄らいでいきます。

 また、嘔吐や胸焼け、頭痛などに【鳩尾】穴は効果を発揮します。

   ツボ療法・・・胸骨体下端の下で、剣状突起先端のみぞおちのところが
         【鳩尾】のツボです。


変形性膝関節症

2013-11-06 15:16:27 | かんたん・ツボ療法

━ 変形性膝関節症 ━ 


 膝関節を構成する関節軟骨、靭帯、関節包などの諸組織が加齢や使い過ぎ
などによって動きが悪くなり、炎症を起こし、長時間座って立とうとしたり、
朝起きた時などに痛みを感じます。

 この変形性膝関節症が中高年の女性に多い原因として、男性に比較して
膝を支える筋肉や靭帯が細いこと、関節の面積が小さいために関節にかかる
負担が大きいこと、肥満などがあげられます。

 膝関節への負担を軽減するために、太った人は体重を減らし、立ち仕事を
少なくし、しゃがみ込みを避けるなど日常生活で気をつけます。

 しかし、痛いからといって安静を続けていると治癒を遅らせることにも
なりかねません。

 痛みが発しないように注意しながら、積極的に膝の運動を行い、特に太腿の
前側にある大腿四頭筋を強化するようにします。

 そして効果的なのが【血海 けっかい】のツボ刺激です。

  ツボ療法・・・【血海】のツボは、 膝のお皿の内側を
          3横指(指幅3本分)ほど上がったところにあります。


頸肩腕症候群、肩凝り

2013-10-23 15:28:53 | かんたん・ツボ療法

━ 頸肩腕症候群、肩凝り ━ 


 職場環境もOA化が進み、手指を使う単純な作業が増えたため、首から肩、
腕、さらに手や指にかけて、神経痛のような痛み、脱力、しびれ、頭痛などを
訴える“頸肩腕症候群”は非常に増えています。

 原因として、なで肩体型、不良の姿勢、筋肉疲労、全身的な体力不足などが
重なった状態で、頸や肩のまわりに圧痛(圧すと強い痛みを感じる)があり、
首の動きも悪くなっています。

 治療法として、首をうつむき加減にした姿勢で手指を使う仕事に長時間従事
しないように心がけ、休憩時に首や肩の緊張をほぐす体操を行ったり、運動を
取り入れて血行を良くします。

 そして、効果的なのが肩甲骨内側にある【肩外兪 けんがいゆ】ツボです。

 また、No408【肩井】穴とあわせて刺激すると効果が相乗的になります。 

  ツボ療法・・・ 肩甲骨内側で上角の骨際、胸椎の1、2番の棘突起間より
         3横指(指幅3本分)外側のところが【肩外兪】穴です。


嘔吐(おうと)、食滞

2013-10-09 16:23:26 | かんたん・ツボ療法

━ 嘔吐(おうと)、食滞 ━


 嘔吐を誘発する原因には、悪阻(おそ=つわりの激しいもの)、急性胃炎、
食傷(食あたり)、神経性なもの、食道がん、胃がん、尿毒症、糖尿病などが
あります。

 漢方では、ゲーゲーしても胃物がでないものを「嘔」、ゲーゲーしないが
胃物が出るものを「吐」を指し、別物をみているが、腹痛を伴う嘔吐は
胃腸疾患や食傷に多くみられる。

 まずは誘発する原病を治療することが先決ですが、ツボ療法で対症的に
苦痛を和らげ、気持ちがよくなります。

 そこで効果的なのが【裏内庭 うらないてい】のツボです。

 半米粒大のお灸を【裏内庭】穴にすえ、熱く感じない場合は、熱さを感じる
まで幾壮もくり返します。
 
  ツボ療法・・・第2趾の付け根より踵(かかと)に向かって1センチほど
         進んだ足裏にあるのが【裏内庭】のツボです。


こむら返り、足の神経痛

2013-09-25 15:27:20 | かんたん・ツボ療法

━ こむら返り、足の神経痛 ━


 朝起きようとして思いっきり背伸びをしたり、急に運動(泳ぐ、走る)を
しようとして足に力を入れた瞬間、その筋肉だけが痙攣(けいれん)を起こし、
ひきつったような痛みがおこることがあります。

 この攣れを“こむら返り”というのですが、特にふくらはぎや太ももなどの
筋肉に起こります。

 あわてないで、まずは足の親指をそらせて足の甲の方へ強く倒すようにして、
攣っているその筋肉を伸ばすようにストレッチします。

 そして効果的なのが【承筋 しょうきん】のツボです。

 “筋”肉を“承”る(うけたまわる)という【承筋】穴は、このような筋肉の
異常に効果のあるツボですが、こむら返りが起きやすい人は、【承筋】穴を
日頃から刺激しておくとその予防にもなります。

 また、【承筋】のツボは坐骨神経痛、足のだるさ、麻痺、消化不良などの
症状にも効果があります。

 ツボ療法・・・【承筋】のツボは、ふくらはぎのいちばん盛り上がった
         ところにとります。


寝違い、ムチウチ症

2013-09-04 16:14:03 | かんたん・ツボ療法

━ 寝違い、ムチウチ症 ━


 記録的な猛暑・酷暑が続きましたが、寝苦しく不自然な格好で
長い時間寝てしまい、首の筋肉が痛んで首がまわらなくなる“寝違い”を
起こすことがあります。

 ひどくなると一人で寝起きができないようになることがありますが、
発症初期には、痛む箇所を揉んだり叩いたりせず、遠く離れたところから
刺激した方が結果的には治癒を早めます。

 そこで効果的なのが【外関 がいかん】のツボです。

 また、ムチウチ症(頚椎捻挫)、肩凝り、腰痛などにも【外関】穴は
効果を発揮します。

  ツボ療法・・・【外関】穴は、手の甲側の手首の中央より肘に向かって
          指幅3本分ほどすすんだ所に位置します。


夏バテ防止

2013-08-21 15:25:26 | かんたん・ツボ療法

━ 夏バテ防止 ━


 人の身体の中には、「気」「血」「水=津液(しんえき)」が滞りなく
流れていることで健康は保たれています。

 しかし、この流れが滞ると「気滞」「血滞」「水滞」となって、
身体にいろいろな症状や証候が現れてきます。

 特に暑いこの時期、瓜類や生野菜を多く食べ、渇してもいないのに冷たい
水分を摂り過ぎると、脾・胃を傷って「水滞」を起こし、むくみ、冷え性、
下痢、倦怠感などの症状がでてきます。
 
 まずは「水滞」を起こさないように口養生が大切です。

 そして過剰な水分を取り除くのが【水分 すいぶん】のツボです。
                        
  ツボ療法・・・お臍(へそ)より1.5横指(指幅1.5本分)
         上方へ向かったところに【水分】のツボがあります。