金は肥料のようなものだ。
ばらまけば役に立つが、
一ヶ所に積んでおくとひどい臭いがしてくる。
クリント・Ｗ・マーチソン
━ めまい・立ちくらみ ━
この時期は、「立ちくらみ現象」を起こしやすく、特に若年層の女性は
偏った栄養バランスで貧血を起こし、 寝不足や過労気味、ストレスなどが
原因して自律神経の乱れでこれらの症状が多発します。
立ち上がったりする時には、下肢の筋肉がポンプの役目をして血液を
上半身に送り、脳への血液量が不足するということはないのですが、
夏日が続き気温が上がると、体内の熱を放出するために体表に血液が集まり、
脳への血液量が不足し、起き立ちくらみ・めまいが生じてきます。
このようなめまいや立ちくらみに【けい脈 けいみゃく】のツボ刺激が
効果を発揮します。
【けい脈】のツボを指の先で１０～２０回ほど押し込むように揉んだり、
爪楊枝の柄の方を使って刺激すると効果的です。
しかし、めまい、立ちくらみは、耳の奥にある三半規管の異常、更年期障害、
循環器系（高血圧、低血圧）などによって起こるものもあるので、
頻繁にこれら症状がおこるようであれば、一度医師の診療をお勧めします。
ツボ療法・・・耳の後ろの付け根の下３分の１のところで、
乳様突起のほぼ中央の位置が【けい脈】のツボです。
━ 下痢・便秘 ━
職場での人間関係のストレスや過剰にかかる緊張感のため、
腸を支配している自律神経の働きが乱れ、下痢や便秘を交互にくり返す
「過敏性腸症候群」で悩む人が多くなっています。
お医者さんから処方される薬では、下痢の時は腸の動きを止める薬、
便秘の時は腸を動かす薬と全く相反した薬を飲み分けなければならない。
しかし、鍼灸・東洋医学では、異常な働きを正常に戻すという観点から
同じツボを刺激しているにもかかわらず、下痢が止まり、便秘が解消される
という手品みたいな事ができる。
そこでお勧めなのが【大横 だいおう】のツボ刺激です。
お臍（へそ）の「横」にある「大」切なツボである【大横】穴は、
上下のバランスが保たれているかどうかを知るための大切なツボでも
あります。
ツボ療法・・・臍の左右外側へ４横指(指幅４本分)ほど進んだところで
ほぼ乳頭線上の位置が【大横】のツボです。
