━ 吐き気、鳩尾のつかえ ━
胃の最も大きな役目は、食べた物を腸が消化吸収しやすい状態にして、
小出しに腸へ送りだすことです。
口から入った食べ物は、まず胃の上部に溜まり、下部(幽門胴)に入らない
ように筋肉は締まっていますが、時間が経つにしたがって、その筋肉の緊張は
ほぐれ、食べ物は幽門部へと下がっていきます。
この段階になると胃はいも虫のような運動(蠕動運動)を起し、食べ物と
胃液をこね回し、お粥のような状態にします。
その間、胃の出口である幽門部は、食べ物が十二指腸に流れないように
きつく締めつけています。
そして、一定時間を経てその締めつけはゆるみ、消化吸収しやすくなった
粥状の食べ物は腸へと流れていきます。
しかし、食べ過ぎや精神的ストレスなどによって、胃でのこの一連の働きに
歪が生じてくると、吐き気や食欲不振、ゲップ、鳩尾(みぞおち)のつかえ
などの症状が起きます。
そこで、お勧めなのが【幽門 ゆうもん】のツボです。
【幽門】穴は、胃の下部(幽門胴、幽門部)の不調を治すために先人が
導いた最適なツボだともいえます。
ツボ療法・・・鳩尾(みぞおち)にある尖った骨(剣状突起)の下
2横指(指幅2本分)から左右へ1横指ほどにあるのが
【幽門】のツボです。