━ 耳鳴り・難聴・偏頭痛 ━
周囲の音とは関係なく、耳の奥で滝のような音、虫の鳴くような音、
金属が擦れるような音など、本人だけに感じる聴覚の障害が「耳鳴り」ですが、
聴覚神経が興奮していると起こったり、耳の周囲の動脈の雑音を感じている
ときも起こったりする。
また、中耳炎や内耳炎、耳硬化症、難聴、動脈硬化症、高血圧、更年期障害、
ストレスなどに伴って起こることもあります。
耳鳴りは、天気や精神状態によっても強弱が変化して、睡眠を妨げてしまい
疲労が蓄積されることもある。
原因によっては厄介な症状の耳鳴りですが、ツボ療法でよく治ることがある。
そこで、お勧めなのが【顱息 ろそく】のツボです。
左右の【顱息】穴を両手の人差し指と中指の先で上下に擦るように刺激を
繰り返して行います。
偏頭痛が起こりそうなときにも有効な方法です。
ツボ療法・・・耳介の先端より後方へ1横指進み、下方へ1横指の
陥凹部にあるのが【顱息】のツボです。
━ 首のつまり・肩こり・五十肩 ━
血液の流れは心臓による力強いポンプ作用によるもので、その心拍出量は
1分間に約5リットルにもなっています。
また、血管を取り込んでいる筋肉が収縮と弛緩を繰り返して
運動することによって、血液を押し進めて血流を促進させています。
しかし、運動神経の伝達低下、疲労、運動不足、精神的ストレスなどが
原因して、筋肉が弾力性を失って部分的に伸び縮みが出来なくなって、
「凝り」や「つまり」となって悪循環を引き起こし、からだのあちこちに
不具合が生じてきます。
特に、肩や首にこりやつまりがあると、脳への血液量も少なくなり、
万病の原因となってしまいます。
そこで、肩や首の緊張を和らげるのが【附分 ふぶん】のツボです。
肩甲骨の内側の筋肉は、腕の重みを支えたり、脊柱を支える筋肉とも
連結しており、疲労や凝りが起こりやすい場所ですが、【附分】穴は
効果的に肩や首の不快症状を解消してくれます。
ツボ療法・・・第2・第3胸椎棘突起間の外方指幅4本分のところ
にあるのが【附分】のツボです。