━ 疲れ目・視力低下 ━
東洋医学では「目は五臓の精華である」と云われ、「からだの窓」でも
あります。
“目が疲れる”という不快な感覚は、実は重大な病気の前兆であったりする
こともあり、目の健康を守るためにも、睡眠不足、精神的ストレス、暴飲暴食
はできるだけ避けるようにしなければなりません。
そして、目は目覚めている限り働きづめの器官で、目を長時間酷使し続けて
いると、頭や首、肩などの筋肉や神経に過度の緊張が強いられ、これらの部位
にも症状があらわれるようになります。
したがって目の疲れは、まずは目とからだを十分休めることが第一で、
次にツボ療法を行なうことです。
そこで【承泣 しょうきゅう】のツボ刺激が役立ちます。
人さし指か中指の先で、【承泣】穴を過度にならないように
ゆっくり押しては離すを5,6回ほど繰りかえします。
ツボ療法・・・瞳孔の下1横指(指幅1本分)で眼窩下縁のくぼみんだ
ところが【承泣】のツボです。
━ 慢性頭痛・耳鳴り・後頭神経痛 ━
調査によると、約3人に1人が“頭痛持ち”であるとわかりました。
頭痛とひと口にいってもいろいろな種類の頭痛があり、頭をギューッと絞め
付けられるよう痛み、脈打つような激しい痛み、片方だけに月に1~2回ほど
繰り返し起こる発作性の痛みなど百人百様です。
しかし、脳の検査を受けても何も異常がないことが多いため、
軽く考えられがちで、市販の痛み止めの薬を飲んで症状を抑えていますが、
この種の薬は連用すると副作用も問題となります。
そこで【絡却 らっきゃく】のツボ刺激が痛みを和らげるのに役立ちます。
脳を絡んできた経絡があらわれるところが【絡却】穴で、脳のうっ血を
取り除き、脳細胞に必要な酸素や栄養を供給します。
【絡却】のツボを親指の先で、ゆっくり徐々に加圧し、
5秒ほど圧さえては離すを6,7回ほど繰り返します。
また、耳鳴り、後頭神経痛などに【絡却】穴は効果を発揮します。
ツボ療法・・・頭のテッペンから後方へ2横指(指幅2本分)向かい、
そこから左右へ2横指ほどのところが【絡却】のツボです。