━ 自律神経失調症、頭痛 ━
自律神経には、交感神経と副交感神経(迷走神経)があり、この2つの
神経があるときは協力しあったり、またあるときは相反する作用をしながら
各臓器を支配しています。
しかし、ストレスや環境の変化、性周期などによって、この2つの神経の
バランスが崩れ、身体のいたるところに様々な症状が現れることがあります。
これを「自律神経失調症」と呼びますが、疲れやすい、のぼせる、頭が重い、
熱っぽい、足腰が冷える、不眠、不安感、動悸、寝汗などどこということない
不定愁訴です。
そして、短気でせっかちの性格の人は、自律神経失調症にかかりやすいと
いわれていますが、規則正しい生活を行い、スポーツや畑仕事などで積極的に
身体を動かし、余暇には趣味や旅行で気分転換をはかるようにします。
そして効果的なのが【百会 ひゃくえ】ツボ刺激です。
また【百会】のツボは、頭痛、高血圧、乗り物酔い、鼻が詰まる、疲れ目、
耳鳴り、脱毛症などにもすぐれた効果を発揮します。
ツボ療法・・・【百会】穴は、左右の耳尖を結んだ線上で
頭頂部のほぼ中央に取ります。
━ 腸の働きを整える、腰痛 ━
食べ物は、小腸で膵液や胆汁の助けを借りて分解・吸収し、
大腸へと進みますが、五臓六腑の中でもトラブルが起きやすい器官でも
あります。
特に、不規則な食事、日常生活の不摂生、寝不足、深酒などはストレートに
影響がでてきます。
さらに腸をコントロールしているのは、自律神経の支配によるもので、
精神的なストレスは腸の働きを抑えてしまいます。
その結果、お腹にガスがたまって下腹部が張り、いつもお腹がゴロゴロと
なって、下痢や軟便、しぶり腹、便秘になったりします。
そんなとき、【大腸兪 だいちょうゆ】ツボが有効です。
名前の通り“大腸”の機能を整える【大腸兪】のツボは、腸の働きを整え、
さまざまな不快症状をやわらげてくれます。
また、腰痛や腰から足にかけての痛みや疲れ、背中のこわばり、蕁麻疹
などの症状にも効果的なツボです。
ツボ療法・・・腰の第4腰椎棘突起の下から左右へ2横指(指幅2本分)
向かったところが【大腸兪】のツボです。
━ 食欲不振、膨満感、吐き気 ━
空梅雨から一転して、ジメジメ、ムシムシした毎日が続いていますが、
気候や環境などによって起こる五臓六腑に悪い影響を与える外気の性状の中で、
「湿気」は“脾・胃”に悪影響を及ぼします。
その結果、食欲不振、吐き気、お腹が張る、倦怠感などの症状が起こって
くることがあります。
そのような時に重宝するのが足の【衝陽(しょうよう)】のツボです。
親指の先を立てるようにして【衝陽】穴を3秒圧しては離すの刺激を
繰り返して行います。
ツボ療法・・・第2趾と第3趾の間で足背(足の甲)の
ほぼ中央にあるのが【衝陽】のツボです。
━ 歯の痛み、歯肉炎 ━
歯痛の大部分は、虫歯が進行して、歯の深部にある歯髄に炎症を起こし、
急性化膿性歯髄炎と呼ばれる状態となり、歯髄がどんどん腐ってガスが発生し、
神経・血管を圧迫するために激しい痛みが生じます。
築田多吉著:「實際的介護の秘訣」には、昆布を黒焼きにして、焼き塩を
混ぜたものや重炭酸ソーダを虫歯の空洞に詰め込むと妙に痛みが止まると
あります。
しかし、重炭酸ソーダや昆布を黒焼きを用意しなくても、指先だけで効を
奏するのがツボ療法です。
そこで効果的なのが【下関 げかん】のツボです。
【下関】穴を刺激した後、痛みのある箇所の頬を冷やすとより軽減します。
また、このツボは、歯肉炎などの歯周病や三叉神経痛などの痛みにも
有効です。
ツボ療法・・・耳珠の前から伸びる頬骨弓の中央の下際にあるくぼみが
【下関】のツボです。
━ こころを癒す、不眠 ━
生きて行く上で、こだわりや執着をなくして、のんびり過ごせればいい
のでしょうが、なかなかそうはいかないのが常かもしれません。
そして、さまざまな精神的なストレスによって、不安、緊張、恐れ、
焦燥感が付きまとい、動悸や息切れ、首や肩が凝り、不眠、情緒不安、
のぼせ、対人恐怖症、赤面症といった症状で苦しんでいる人が多くなって
います。
そこで、お勧めが【神道 しんどう】のツボです。
鍼灸・東洋医学では「神(精神)は心の蔵に宿る」といい、
その「神(精神)」に通じる「道(通路)」にあるのが【神道】のツボです。
心(精神=こころ)の緊張をゆるめ、不安や恐れなどを解きほぐすツボ
として、ストレスの多い現代社会には重宝なツボとなっています。。
また【神道】のツボは、循環器系の障害に対して効くツボとして知られ、
軽い狭心症の発作や痛みを取り除くときにも有効なツボの一つです。
ツボ療法・・・背中の第5胸椎棘突起下が【神道】のツボです。
━ 元気回復、集中力アップ ━
どんなに高性能な電気製品でも“電気”というエネルギーが流れていないと
動いてはくれません。
同じように、人間のからだの中にも、滞りなくスムーズに生命を動かす
エネルギーがあります。
それが“氣(気)”です。
その生命エネルギーの氣が停滞したり(氣滞)、少なくなったり(氣虚)
すると元気がなくなり、「気が沈み」「気が抜け」「気が塞ぎ」「気が狂い」
こころにも影響してきます。
そこで有効なのが【気海 きかい】ツボです。
“気”が“海”の如く蓄えられているという【気海】穴は、保健・強壮の
ツボとして広く用いられ、疲れやすい、息切れ、めまい、内臓下垂、うつ症状
などに効果を発揮します。
ツボ療法・・・ へその真下2横指(指幅2本分)のところに
【気海】のツボがあります。