━ 胸焼け・消化不良・胃の痛み ━
炭水化物のほかに、ビタミンC、E、食物繊維などを含み、
焼いても、煮ても、揚げても、蒸かしても美味しい「さつまいも」ですが、
ついつい食べ過ぎて“胸やけ”を起こして後悔することがあります。
「胸やけ」とは、胃酸が逆流して食道が軽い炎症をおこしている状態で、
ゲップや酸っぱい胃液がこみ上げ、上腹部から胸の奥にかけて焼けるような
不快感を伴います。
そこでお勧めなのが奇穴の【胃上 いじょう】のツボです。
糖質などが異常発酵して胸やけしますが、ゆっくり噛んで食べる、
皮ごと食べる、大根おろしやマーガリンと一緒にたべる、水や牛乳を飲むなど
酸を中和する食品とともに食べると効果があります。
胸やけに効く【胃上】のツボは、吐き気、膨満感、食欲不振、胃の痛みなど
消化器系疾患に特に有効な穴となっています。
ツボ療法・・・乳首から真っ直ぐ下ろした線と臍(へそ)から横に
進んだ線とが交わる部分より約2センチほど上に向った
ところが【胃上】のツボです。
━ 坐骨神経痛・こむら返り ━
坐骨神経は、末梢神経のなかで最も太く長い神経で、皮膚に近いところを
走っており、その神経におこる神経痛が「坐骨神経痛」です。
腰から臀部、太もも後面、ふくらはぎ、足先にかけて鋭い痛みや痺れの
症状を伴うのが特徴です。
神経痛に対して、ツボ療法は非常に有効な治療法で、坐骨神経痛によって
下肢に痺れや痛みが発症しているときに【合陽 ごうよう】穴が効果的です。
坐骨神経痛は、急性腰痛(ぎっくり腰)、椎間板ヘルニアなどから
併発することが多いため、腰部のツボ刺激も大切となります。
また、【合陽】のツボは、腰背部痛、腓腹筋痙攣(こむら返り)などの
症状にも効果を発揮します。
ツボ療法・・・膝の裏の中央より真下へ指幅3本分ほどのところが
【合陽】のツボです。