━ 片頭痛(偏頭痛)・吐き気 ━
頭痛には、大きく分けて「片頭痛」と「筋緊張性頭痛」がありますが、
よく言われる“頭痛持ち”の多くは片頭痛に該当します。
日本人の10人に1人の割合で発生している片頭痛は、女性に多くみられ、
男性の4倍ともいわれ、脳の血管が拡張して炎症を起こすと、そのまわりの
神経が刺激されて現れる頭痛です。
頭の片側のこめかみから目にかけて脈打つように、ズキンズキン、ガンガン
と耐えられないほど辛い頭痛で、吐き気も伴います。
そこで、お勧めなのが【率谷 そっこく】のツボです。
激しい頭痛(片頭痛)が起こる前に、目の前にキラキラした輝きが現れ、
中心部分が見えなくなる(閃輝暗点=せんきあんてん)ことがありますが、
この前兆現象のときに、即刻(そっこく)【率谷】穴へ刺激すると効果的です。
両手の親指の先で、【率谷】のツボを5秒間ほどグッと押さえては離すを
5,6回ほど繰り返します。
ツボ療法・・・耳介の尖端より上方へ横指1本半ほど向かったところが
【率谷】のツボです。
━ 耳鳴り・難聴・眩暈(めまい) ━
耳鳴りは加齢とともに頻度が高くなりますが、内耳の障害、聴神経の障害
などによって起こることがあります。
この耳鳴りの原因はまだ十分分かっていない点も多いのですが、
聴覚経路のどこかに小さな“傷(キズ)”ができたためとも考えられます。
そこで、お勧めなのが【前谷 ぜんこく】のツボです。
ツボ療法を行って、気血の流れを整えるとその小さなキズも速やかに
修復され、耳鳴り・難聴・まめいなどの症状も軽くなり、気にならなく
なります。
また、耳鳴りなどがある人は、同時に不眠の傾向がつよいので、
熟睡するための規則正しい生活習慣を守ることも必要です。
左右の【前谷】のツボを親指の先で左右各7,8回ほどじっくり押して、
気血の流れを整えます。
ツボ療法・・・手の小指の中手指節関節(つけ根の関節)の指先寄りの
外側くぼみのところが【前谷】のツボです。