━ 胸やけ、胃のむかつき、胃の不快感 ━
「胃は意なり」というように、五臓六腑の中でも“胃”は“意思”
(気持ち)の影響を受けやすい臓器のひとつで、精神的な要因が関係します。
そして、その精神的なストレスや刺激の強い食品の摂取、不規則な食生活
などによって胃酸が過剰に分泌し、食道周辺に逆流して粘膜に炎症を起こす
と“胸やけ”となります。
まずは誘因となっている暴飲暴食、不規則な食生活、ストレスを避けて、
消化の良い食事を摂るようにして、胃酸の分泌を抑えます。
そして、有効なのが【膈関 かくかん】のツボ刺激です。
親指の先で強く【膈関】穴を押し込むように刺激をすると、胸にかけて
ズーンとした響きを感じますが、その刺激を7,8回ほど繰り返します。
ツボ療法・・・第7胸椎棘突起の下より左右へ4横指(指幅4本分)
向かったところが【膈関】のツボです。
━ 喘息、気管支炎、吐き気 ━
100年に一度という未曾有の大不況で、日本中が喘(あえ)いでいる。
就職内定率が過去最低となり、学校を卒業したもののどこへも行き場のない
就職浪人の数が増える一方である。
“就活”で喘いでるのも深刻だが、「息」を切らせて、苦しそうに「喘」ぐ
と「喘息」となる。
ピーピー、ヒューヒューと喉が鳴り、呼気性呼吸困難を起こす喘息は、
夜間、早朝に発作を起こることが多く、ツボ療法が役立ちます。
そこで役立つのが【玉堂 ぎょくどう】のツボです。
【玉堂】穴へのツボ刺激を繰り返すと、気管支や気道の炎症が軽減され、
呼吸も楽にできるようになります。
また、気管支炎、吐き気、嘔吐などにも【玉堂】のツボは効果を発揮します。
ツボ療法・・・【玉堂】穴は、胸骨正中線上で第3肋間の高さ
のところに取穴します。