━ 腓骨神経麻痺・下肢神経痛 ━
末梢神経の内で最も大きな神経である坐骨神経は、大腿後側で腓骨神経と
脛骨神経とに別れます。
中でも「腓骨神経」は、膝関節、脹脛(ふくらはぎ)の外側の表面を
通っている神経で、外傷を受けやすい神経でもあります。
泥酔して床の上で寝たり、長時間しゃがんだ姿勢(草むしりなど)、
足を組む姿勢をとったり、きついブーツやジーンズをはいたりすることで
神経が圧迫され、腓骨神経麻痺が起こることがあります。
足首や足指を持ち上げることが困難(垂れ足)となって、歩行に支障を
おこし、履いていたスリッパやサンダルは脱げたりしてしまいます。
そこで、お勧めなのが【陽交 ようこう】のツボです。
腓骨神経麻痺には鍼灸は特に有効な治療法で、【陽交】穴への温灸刺激が
効果を発揮します。
ツボ療法・・・外踝から指幅7本分上方に向かったほぼ下腿外側中央の
ところにあるのが【陽交】のツボです。
━ 気力体力不足・腰痛・冷え ━
猛暑に耐えてきた身体も、気力体力も低下して、食欲不振、疲れやすい、
精力減退、不眠などの症状で夏バテの症状が出始める頃です。
そこで、生命力の充電不足、過放電状態に有効なのが
【命門 めいもん】のツボです。
「命」を蘇えさせる「門戸」である【命門】穴は、パワーダウンした
気力体力を速やかに回復し、丈夫な身体を保つことができます。
また、初老(40歳の異称)を過ぎ、足腰の弱り、冷え、下痢・軟便などの
症状が現れた場合には、【命門】のツボへの温灸刺激が効果を発揮します。
ツボ療法・・・第2・第3腰椎の間のところにあるのが
【命門】のツボです。