━ 膀胱炎(ぼうこうえん)、前立腺肥大、夜尿症 ━
膀胱炎は女性に多くみられ、5人に1人は罹ったことがあるといわれますが、
男性に比べ膀胱炎が女性に圧倒的に起こりやすい理由は、尿道が短いことや
肛門や膣が尿道口に近く、細菌が侵入しやすいなどが挙げられます。
しかし、多少の細菌が膀胱に侵入しても感染を起こさないようなシステム
(自然良能力)が備わっています。
ところが、このシステムも冷えや過労、ストレス、寝不足などが続くと
感染を防御する力も低下して、細菌が優位となり膀胱に炎症を起こします。
そこで、お勧めなのが【曲骨 きょくこつ】のツボです。
【曲骨】穴への温灸刺激をくりかえし施し、膀胱の気血の滞りを整えると
頻尿(頻繁にトイレ行く)、排尿終了時の痛みなどに奏効します。
体の抵抗力が弱ったり、冷えたりすると膀胱炎が再発しますので、
ツボ療法だけではなく、日々の養生をきちんとまもる事が肝腎です。
ツボ療法・・・ 恥骨中央の上縁のところが【曲骨】のツボです。
━ 尺骨神経麻痺、頸肩腕症候群 ━
尺骨鈎状突起(肘頭)と上腕骨内側(小指側)上顆の間を中指の先で強く
叩くと、小指と薬指の一部にかけてビリビリとした痺れるようなヒビキを
感じますが、そこには尺骨神経が皮膚表面近くを走ってからです。
ディスクワークが多くなった現代では、長時間肘を曲げたままでパソコン
操作を行ったり、肘を付いたりして、この尺骨神経の障害が簡単に起きやすい
環境にあります。
その結果、小指と薬指の痺れと知覚鈍麻、運動障害、筋肉の萎縮などが
起こってきます。
そこで、お勧めなのが【青霊 せいれい】のツボです。
反対側の親指で上腕骨に向かってゆっくり押し込むように【青霊】穴への
刺激を5~6回ほど繰り返して行います。
また、頸肩腕症候群、寝違いなどにも【青霊】のツボは効果を発揮します。
ツボ療法・・・ 上腕骨内側上顆より脇の下に向かって指幅3本分ほど
進んだところが【青霊】のツボです。