━ 手根管(しゅこんかん)症候群 ━
手関節部の手のひら側には、骨と靭帯からなるトンネル状の手根管という
管があり、その中を腱(けん)と伴に正中神経が走っています。
日常生活において手の過度の使用などによって、靭帯などに炎症を起こし
正中神経が圧迫されたために発症する神経障害が「手根管症候群」です。
中年の女性が多くかかる病気で、初期には母指、人さし指、中指、薬指の
手のひら側がビリビリしびれ、ジンジンと痛むなどの症状が出現します。
手のしびれは特に明け方が強く、目が覚めてしまうこともある。
そこで、ツボ療法として【大陵 たいりょう】穴が効果を発揮します。
神経障害が増悪しないように、できるだけ初期の時に刺激を行なうことが
秘訣です。
ツボ療法・・・手首の手のひら側横じわ中央のところが
【大陵】のツボです。
━ 二日酔い・肝機能低下・倦怠感 ━
「お酒を飲む人花なら蕾(つぼみ)、今日もさけさけ明日もさけ」と
言いますが、年末年始のこの時期は「酒・サケ・さけ」とついつい飲み過ぎ、
肝臓に負担をかけてしまいます。
アルコールを摂取すると、体内で酵素によりアセトアルデヒドに分解され、
最終的には水と二酸化炭素となって体外へと排出されます。
しかし、連日の飲酒、深酒によってこの毒性の強いアセトアルデヒドが
分解されないまま血液中に残ってしまい、二日酔いとなって頭痛、嘔吐感、
食欲不振、喉の渇きなど不快な症状が起こってしまう。
そこで、肝臓の働きを高め、解毒作用を促進するツボとして
【太衝 たいしょう】穴が効果を発揮します。
アルコールには利尿作用があり、大量のアルコール摂取により脱水症状に
なっているためツボ療法と合わせて、水分補給も欠かせません。
ツボ療法・・・足背部の親指と人差し指の骨の間を足首に向かって
進むと指が止まるところが【太衝】のツボです。