━ 歯の痛み ━
休日や夜中に急に襲ってくる歯の痛み・・・。
当然、歯医者さんに行って歯の治療をするのが最良の方法ですが、
診療時間はすでに終わり、痛み止めの薬もないという時に、
朝までただ我慢し、眠れない夜を過ごすのは大変なことです。
そんときに、太陽経(たいようけい)の【温溜 おんる】のツボを
刺激することで、痛みが和らぎ睡眠をとることができます。
また【温溜】は歯痛の他に、痔、口内炎、腕の神経痛、のどの痛み、
下痢などに良く用います。
ツボ療法・・・【温溜】穴は、ひじのツボ曲池と手首のツボ陽谿の
ちょうど中間点に位置します。
━ 鼻づまり ━
東洋医学では、”お腹の病は背中でとり、病上にあればこれを下にとる”
という法則がありますが、鼻が詰まって、頭がボ~として、
そのために熟睡できないようなときに、遠く離れた足のツボ
【飛陽 ひよう】刺激が有効です。
また、太陽膀胱経の【飛陽】は、足の痺れ・だるさなどの症状のほかに
上半身ののぼせ・めまいなどにも特に効果があります。
ツボ療法・・・【飛陽】穴は、足の外踝(そとくるぶし)から指幅7本分
ほど上方で、それより後方指幅1本分進んだところに
あります。
━ 膝の痛み(変形性膝関節症)━
運動不足、太りすぎなどが原因で、足腰の衰えや故障を起こし、
立ったり座ったり、階段の上り下りする時に膝が痛く、
歩行が思うようにいかないと訴える中高年の女性が最近増えています。
すべての病がそうであるように、膝関節症も適切な方向づけをすれば、
からだが持っている自然治癒力が発揮して、よい方向へ向かうことができます。
中高年で膝が痛くなる病気はいくつかありますが、
多いのが『変形性膝関節症』です。
この疾患は、関節軟骨がすり減ったためですが、
まずは痛みを早くとることが治療の第一歩になります。
そこで有効なのが、膝の裏の【委陽 いよう】のツボです。
【委陽】を刺激することで、膝の血液の循環が良くなり、
修復能力が高まり、痛みが軽快していきます。
そして、肥り気味の人はまず体重を減らし、膝の負担を少なくし、
運動療法によって膝を支える筋肉などを強化させることも大切となります。
また【委陽】のツボは、腰痛や坐骨神経痛、半身不随、背中の痛みなどの
ときにも良く使われるツボです
ツボ療法・・・膝のうしろ側の横じわの中央から外側に2横指(指幅2本分)
寄ったところが【委陽】のツボです。