━ 胃酸過多症、狭心症、肋間神経痛 ━
健康的な人の胃からは、一日1,5~2,5リットルもの胃液が分泌され、
そのph濃度は2の強酸性(主成分=塩酸)に保たれています。
ところが、精神的興奮や過労、タバコの吸いすぎ、香辛料などの刺激物の
とり過ぎ、胃や食道、十二指腸の潰瘍などが原因して、胃液の塩酸の分泌が
増加すると「胃酸過多症」となります。
しかし、胃酸過多症だけでは病気と考える必要はありませんが、陰に重大な
病気が隠れている場合があるので検査を受けて、心配のないことを確認し、
意識しすぎないようにすることも大切です。
そして、生活のリズムを整え、睡眠を十分とり、過食・過飲などを避け、
バランスのとれた食事をするように努め、つぼ療法を行うと不快な症状が
治まってきます。
そこで効果的なのが【歩廊 ほろう】のツボです。
温灸などで【歩廊】穴に対して、熱刺激を繰り返し行うと効果的です。
ツボ療法・・・ 鳩尾(みぞおち)より左右へ指幅2本分進んだ点より
上方へ向かった第5,6肋骨間のところが
【歩廊】のツボです。
━ 腰痛、下腹部痛 ━
腰痛の原因には、“ぎっくり腰”のような結合織炎という筋肉の炎症、
椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などのような背骨の病気、内臓の病気による
関連痛、腫瘍、骨折、捻挫など広範囲にわたります。
ところが近年、腰痛を訴える人が増えてきているのには、日本人全般の生活
様式の変化と体力低下、運動不足などが影響していると考えられます。
昔なら、全身を使って重い荷物を運んだり、一日中動き回るような生活を
していましたが、現在では一日じゅう椅子に座って、ディスクワークすること
が多くなっています。
実は、腰掛けているという一定の姿勢は、立っているより椎間板を中心に
腰への負担は30%以上も大きく、基礎体力も衰えてしまうのです。
まずは、同じ姿勢をとり続けないように注意して、背伸びやからだを動かす
などの時間をもつように心がけなければいけません。
そして効果的なのが【帯脈 たいみゃく】のツボ刺激です。
左右の親指の先で【帯脈】穴を3,4秒ほど圧しては離すの動作を数回ほど
繰り返し行います。また温灸など熱刺激も効果的です。
ツボ療法・・・ 側腹部にある第11肋骨先端の直下のところが
【帯脈】のツボです。