━ イライラ ━
最近、すぐにキレル(怒る)人たちが増えています。
『心身一如』といいますが、身体が不健康状態にあると、
精神(心)までが不安定でイライラし、怒りっぽくなり、他人までも
不愉快にさせてしまいます。
このような神経質ですぐキレルタイプの人の足の親指は、
先細りで貧弱なバイタリティのない足相をしています。
ところが、心が安定して、他人を愉快にするような人の足の親指は、
実に福よかで大地をがっちりとらえるファイトある相の持ち主です。
足にある【隠白 いんぱく】のツボを強めに刺激していると
親指の気血の流れが良くなり、根気が続くようになり、
イライラがなくなってきます。
また【隠白】は、足が冷えて痺れる・ひきつけ・吐き気・お腹のはり
・生理不順などにも効果があります。
ツボ療法・・・【隠白】穴は、足の親指の内側で爪の生え際に取ります。
━ 三叉神経痛・乗り物酔い・めまい ━
顔面に猛烈な痛みを伴う神経痛を、俗に顔面神経痛と言う人がいますが、
誤りで、顔の知覚神経をつかさどってる神経は三叉神経ですので、
「三叉神経痛」が正しい病名です。
この神経は、その名前のように三つに枝分かれして、第一枝は額や目のまわり、第二枝は上顎(あご)、第三枝は下顎などに分布しています。
その神経が侵されるために激しい痛みがおこり、特に第三枝がおかされる
ことが最も多く、たいてい片側に症状が現れます。
痛みのために睡眠もとれず、食事もできず、発作に対する恐怖心で
心身ともに衰弱してしまうことがあります。
この三叉神経痛に対して、各種の鎮痛剤が使われますが、連用すると
副作用(胃腸障害・中毒など)が起こる事があります。
そこで、副作用のないツボ療法が奏効します。
まず、肩や首の緊張を緩めた後、【翳風 えいふう】のツボを刺激します。
また【翳風】のツボは、目や耳の病の特効穴でもあり、
乗り物酔いやめまい、歯痛などにも有効なツボでもあります。
ツボ療法・・・耳たぶとそのすぐ後の硬い骨との間のところが
【翳風】のツボです。
━ 頑固な肩凝り・動悸・息切れ ━
肩凝りを経験したことのない外国人が、日本にしばらく住んでいると
肩凝りを覚えるようになると言う話を聞いたことがある。
ウサギ小屋のような狭い家で、ストレスや運動不足が原因しているの
かもしれません。
適度に身体を動かして、ストレスを解消するような趣味や楽しみをもって
生活をするようにすると肩凝り症状も少なくなるのですが、
そういったのんびりした時間的余裕のない頑固な肩凝りの人への特効穴は、
肩甲骨内側にある【膏肓 こうこう】のツボです。
昔から、病気が重くなって治る見込みがなくなることを
「やまい(病)膏肓(こうこう)に入る」といいますが、頑固で治り難くなった
肩凝りを治すツボとしては最も有効なツボでもあります。
また、呼吸器疾患や循環器疾患などがあると【膏肓】のツボに反応が現れ、
適度に刺激することでそれらの疾患の回復を早めます。
また、05・12・7の【肩井】のツボとともに刺激するとより効果がアップします。
ツボ療法・・・ 第４胸椎の下傍ら４横指(指幅４本分）のところが
【膏肓】のツボです。
━ 精力減退・不妊症・痩せすぎ ━
夏バテで元気が出ないような人たちは、背中を丸め、頭が垂れ下がり、
下腹に力がみなぎっていません。
そんな人の下腹部は、弾力性がなくしこっており、押さえると痛く、
冷たくなって、精力も減退し、痩せて太れず、顔色も蒼白く、
皮膚の艶もありません。
こんな人へのお勧めが、【関元 かんげん】のツボです。
また、下腹部の血液の循環がとどこおリうっ血していると、
子宮や卵巣の働きも低下して不妊症の原因にもなります。
【関元】穴は、「元」気に「関」わる重要なツボとして、
たいへん応用範囲の広い経穴として有名でもあります。
したがって、【関元】を治療に使う症状はたいへん多く、高血圧、
不眠症、冷え性、頻尿、生理不順、生理痛、夜尿症、太りすぎ、にきび、
蕁麻疹などにも用います。
ツボ療法・・・臍(へそ)下５横指(指幅５本分)のところが
【関元】のツボです。
