青春忘れもの(池波 正太郎/新潮文庫)
「食卓の情景」やら「散歩のとき何か食べたくなって」などの昭和の味と店、人のありかたを想像させる内容がたまらなかった。
そういえば寄居に惹かれたのも、寄居の街並みと白扇や京亭(行ったことないけど)の話を読んでいたからかもしれない。
没後20年以上になるが新刊(出版社が変わっても、その出版社としては新刊となるのですね)コーナーを賑わすこともまだある。
この本も新刊コーナーを眺めていて、表紙とオビだけで即決、購入してしまった。
内容は、既に読んだ随筆集と重複する話も多いが、それはそれで回想記の類としての味だと思う。
それにしても、これを作者が書いたのが45歳前とは、やはり書を生業とすることが出来る人は凄いものであります。
それに比べて自分はどうか?
でも人それぞれの器がありますからね、それに作家じゃないし。これでいいのだ^^。