漕げばロードの日和あり^^

ひねもすポタリポタリかな。
自転車活動や食べた呑んだ等あれこれを行雲流水のように書き綴っています。

晴漕雨読

2016-06-23 06:06:02 | 本と雑誌
待ちに待ったサクリファイスシリーズの最新刊が出た^^


 stigmata(スティグマータ)/近藤史恵/新潮社 

本の向こう側からチカ(白石誓)の心の声が聴こえてくるんだ。
今週の週末は天気が悪そうなので、読まずにとっておこうと思ったのだけれど我慢出来ない。
今日は、電車を乗り過ごさぬよう注意せねばだ。

誇り高き港の猫達

2016-01-23 16:28:20 | 本と雑誌
自分と似た者を認めたり愛したりすることは簡単だけど、違っている者の場合は、とても難しい。
きみのおかげでぼくたちは、自分とは違っている者を認め、尊重し、愛することを知ったんだ。
ぼくたちはきみを、カモメとして愛しているんだよ。
-港の猫の中の猫であるゾルバの言葉
黒猫ゾルバの紳士力に脱帽した休日の午後^^


13時からハルヒルのエントリーがあるし、天気は崩れる予報だし、遠出する気にならなかった。
脂肪燃焼目的のライドは、固定ローラーで、テンポ走を1.5時間(これ以上は精神的に無理デス)で終了。
そして、あとは、まったり読書三昧と参ろうか。
さて、何を読もうかな、久しぶりにハックと共に冒険の旅に出ようか・・・
ところが本棚を探しても見つからないのデス。さて、どこに仕舞ったのだろう?
散々探しても見つからないので、諦めて本屋に出掛けた。
本屋では、新刊コーナーは言うに及ばず、店内の棚を一通り眺めて周るのが拙の流儀。
その結果、当初の目的の書籍以外に気になる本を見つける事も多かったりする訳で。


今回も大収穫だったよ^^

 【カモメに飛ぶことを教えた猫 (ルイス・セプルベタ 河野万里子訳/白水社)】
港町に住む黒猫のゾルバは、瀕死の母カモメと三つの約束をする。
彼女が生む卵を食べず、育て、そして孵ったヒナに飛び方を教えると・・・
そして彼は、仲間の優しく誇り高き猫達の助けを借りて、やがて約束を果たすのです。


ゾルバは言った。
飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけ。
拙もこの言葉を胸に、昨年の自分越え目指して、今シーズンも足掻いてみようと思う。

選択基準

2015-10-17 17:26:52 | 本と雑誌
ワイン、拙には敷居が高過ぎる気がして、未だ、さっぱり判らない。

日本酒を選ぶのと違って、どうも気が入らない。
理由は、ビジュアル的に似合わない事を自覚しているので、外で飲む事は自分からは先ず有り得ないからだろうか。
でも、味は苦手ではないので、人目のない自宅で、こっそりグラスを揺らしていたりするのです。
銘柄の選択基準はラベルのデザインの一点のみ。金額は1本1000円前後というところで、それなりに愉しんでいる。


自転車に乗れない雨の休日に備えて、常時、数冊は備蓄しております。

料理ものに人情もの、冒険もの、奇譚、そして気楽にニャっと出来そうな本を見つけては活字、マンガを問わず選択している。

本中毒かしら。未読本が切れると本屋へ駆け込みたくなる衝動を抑えることが出来ない。

休日は普段より数時間早く目が覚めてしまう、雨模様だと夜明け前から読書となる訳で。
雨降りだった今日、本屋へ開店早々に駆け込み、ツボにはまりそうな本を探して3冊収獲なり。
ワインで酩酊しつつ、ほっこり、ぞわっと充実した時間を過ごせました。
山怪・・・暫く夕暮れの林道を走れなくなりそうデス。明日のライドは人気の多い路を選択せねば^^

ジョンネフェン

2014-08-29 20:03:33 | 本と雑誌

自分はもっと高く飛ぶことができる。

 

ジョナサンと発音せずに、わざわざジョンネフェンなどと発音していた事を想い出した。

あの頃の自分が小っ恥ずかしくも懐かしい。まあ、ご愛嬌という事にしておこう。

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【かもめのジョナサン完全版 (リチャード・バック/新潮社)】

 

中学から高校時代にかけて、何度も繰り返し読んだ。

あの頃は、ただ高く跳ぶことだけが全てな競技に、己の能力を顧みず没頭していた。

諦めずに、高みを目指して跳び続ければ、いつか限界突破できるのだと己を鼓舞して。

そんな青臭かった自分がモチベーションを維持し続けるには、こういう物語が必要だったのだろう。

 

文章の間に、沢山挿まれたカモメの飛翔する姿に、今も心惹かれている自分がいて少し驚いている。

高く跳ぶことから自転車で速く走ることに行為は変わったが、本質は変わらないのかもしれないな

今の自分より、次はもっと早く走ることができる・・・諦めの悪さは筋金入りなのだ^^


好きな小説が増えた^^

2014-08-08 06:34:46 | 本と雑誌

来週は、せっかくの夏休みなのに、どうやら前半は天気があやしいようなので、晴漕雨読の準備中。

 

丁度、新刊が多く出る時期なので選書に困らなかったが、買い溜めによる散財が贅沢な悩みどころ。

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【居酒屋ぼったくり (秋川 滝美 / アルフォポリス)】

【すえずえ (畠中 恵  / 新潮社)】

【神隠し 新酔いどれ小藤次 一 (佐伯 泰英 / 文春文庫)】

 

今回は愛読しているシリーズ二冊の他、オビからして美味そうな『居酒屋ぼったくり』を購入^^

ちょっとだけ・・・と思って読み始めたら、止まらなくなって最後まで読んでシマッタ。

魅力的な女主人に、ちょっと惚れちゃったかも^^ 続編が出るといいな。


ランスと明石焼き

2014-04-09 06:35:05 | 本と雑誌

田舎道を走るのが好きだった。

雨の前に大気に充満するオゾンや花の香りを嗅ぎながら、ブルーベルの畑の中を駆け抜けるんだ。

でも一番の魅力は、スピードや行先を自分で自由に決められるところだったのだろう。

そしてすぐにロードレースに夢中になった。

一緒に走ることから芽生える友情や、仲間意識の感覚が好きだった。

僕は今でも青空の下、

花の香りを嗅いだり鳥のさえずりを聞いたり、顔を撫でる風を感じたりしながら自転車に乗るのが大好きなんだ。

 

以上は、本の冒頭にあるランス・アームストロングの言葉。 共感出来るなあ。

少し前にドーピング問題を題材にした本で描かれた彼と、どうも姿が重ならない。

まあ、人間って色々な面があるし、語る側の主観も影響するしね。

一概に決めつけられないものだし、矛盾も色々あるだろう。だから人間って面白い。

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【ミラクルトレーニング -7週間完璧プログラム- (ランス・アームストロング他/未知谷)】

 

何故、2002年に初版が発行されたトレーニング本を購入したのか?

それは、心拍強度管理で書かれた練習プログラムと、設定の理由が明確だったから。

そして、何故、本記事のタイトルが「ランスと明石焼き」なのか?

それは、本屋で棚から本書を引き出した時、カバーの色が明石焼きを連想させたからなのさ^^

本屋を出ると、明石焼きを喰わせる店に直行してしまったよ。

減量法のプランを読みながら、ビールを飲みつつ、二人前の明石焼きをつまむ矛盾・・・

だから人間って面白い^^


プレゼント

2013-12-12 06:27:55 | 本と雑誌

プレゼントに悩む時期になりました。

おめでとう自分!用のやつは迷うまでもないが(あり過ぎて選択に迷うが)、自分にとって大事な人用とかは難しい。

でも、贈る相手を考えて、あれこれ選ぶ過程は、なんとも愉しく、また、くすぐったいものだ。

 

別に見返りを期待している訳じゃない。ただ状況に応じて色々な気持ちを何か形に表したいだけなのさ。

だって私、紳士ですから。

でも、どうしてもお返しをというならば、エアロなフレームが欲しいなあ^^。

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【人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法 (水野敬也 長沼直樹 / 文響社)】

 

ネコ嫌いでない誰かや、自分へ贈るならば、こんな本はどうだろうか?

68の名言とユーモラスな猫の写真の組み合わせがなんとも洒落た一冊であります。きっと心がほんわかするよ^^。

 

ちなみに、今回の拙はこれを「おめでとう自分!」用に買いました。

でも、少し買うのが早過ぎて、待てずに開けて見ちゃったい^^。


直撃

2013-12-06 06:19:58 | 本と雑誌

帰宅混雑時の電車内で座ることも叶わず、真っ暗になった窓に映った己の疲れたバカ面を眺めていた。

暫くして買っておいた未読本がバッグの中にあったことを思い出して読みだした。

パロディだと分かっていたはずなのに・・・

冒頭の「あらすじ」で既に心がクスリと笑った。本編を読み始めて思わず声に出して笑ってシマッタよ。

サウザー様、恐るべし! 笑いのツボを直撃であります^^。

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【北斗の拳イチゴ味 (ゼノンコミックス/シナリオ:河田雄志  作画:行徒妹)】

 

退かぬ!媚びぬ!省みぬ! ゆえに彼には友達がいない。それでも彼は今日も元気に翔ぶのです。

読み終わったら、心が少し軽くなりました。

最近なにかと思い通りに行かない毎日だけど、彼を見習って、私もとりあえず翔んでみようと思います。


11月に読んで気に入った小説

2013-11-29 06:24:50 | 本と雑誌

ここのところ以前より読書量が減っている。

原因は我が眼球のやつが焦点を合わせるのを横着をするようになったせいだ(老眼だなんて認めないよ^^)。

以前のように長時間読み続けることが出来なくなってしまった。

そんな状況だけど、今月も二桁ペースは崩していない。その中で三冊ほど良い本に巡り会えたのさ。

 

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【陰陽師   醍醐ノ巻 (夢枕 獏/文春文庫) 】

【御薬園同心 水上草介   柿のへた (梶 よう子/集英社文庫) 】

【小料理のどか屋人情帖  味の船  (倉坂 鬼一郎/二見時代小説文庫) 】

 

「陰陽師」と「のどか屋」はシリーズものとして以前からのお気に入りだ。

今回、「御薬園同心」を新刊コーナーで見つけて、少しだけ立ち読みしてすぐ購入。

続編が待ち遠しいシリーズがまた増えた^^。

 


晴漕雨読な休日

2013-10-07 06:33:02 | 本と雑誌

せっかくの休日である土曜日は朝から雨だった。天気予報を確認しても一日雨が止むことはなさそうだった。

こういう秋の長雨な休日は晴漕雨読と洒落込もう。

 

先日、物語の料理本の記事を書いた後で、食事の場面が大好きだった物語を思い出した。

あの本はどこに仕舞ったかな? 本棚をひっくり返してようやく見つけたよ。

 

小学校高学年の時に初めて読んで以来、何かの拍子に思い出しては読み返し続けている。

この本は10年程前に買った二冊目。

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【農場の少年 (ローラ・インガルス・ワイルダー/福音館)】

 

大草原の小さな家といえば判る人も多いかしら。

あのローラの夫であるアルマンゾの少年時代を描いた開拓生活の物語。

当時の生活風景や色々な行事も面白いが、とにかく食事の描写が子供心にたまらなかった。

そして、あれこれ見た目や味を想像しては本場ものの洋食に憧れたものだ。

あまくてとろっとしたベイクド・ビーンズ

クリームのように口のなかで溶けていく塩漬け豚肉

茶色いハムの肉汁をかけた粉ふきジャガイモ

すべっこいバターを塗ったビロードにようになめらかなパン

まだまだ沢山料理や菓子が登場するのだが、今読んでも、どれもこれも喰ってみたいものばかりだ^^。

料理抜きでも健全に愉しめる物語。大人にもお奨めであります。

そういえばトム・ソーヤの冒険はどこに仕舞ったかな。秋の夜長はこれからまだまだ続くのだ。

 

そして、その日の夕方のこと。

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これぞ肉っていう噛み応えのある厚さの肉。そしてバターの風味ある肉汁をかけたジャガイモ。

どうしても頭を離れなくて食材を買いに出掛けた。

ハムは手頃なのがなかったので豚肉のソテー用で代用、味付けも馴染みのあるバター醤油にして愉しんだのだ^^。


ホームズとワトソン君が愉しんだ味

2013-10-04 06:05:24 | 本と雑誌

中学生の頃、シャーロック・ホームズに夢中になった時期がある。

あの物語の食事の描写は、記憶に残っていないくらいだから、非常に少なかったと思う。

でも、ホームズとワトソン君が、ハドソン夫人のどんな手料理を喰っていたのだろうか興味が湧いたのだ^^。

 

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【シャーロック・ホームズ家の料理読本 (ファニー・クラドック/朝日文庫)】

 

ホームズの下宿の女主人であるハドソン夫人が晩年書き記したものという設定。

色々なイギリス料理のレシピが、物語中の想い出話と一緒に口語体で記されて面白い。

料理研究家であるファニー・クラドックさん著だから、きっとレシピ通りに作れば美味い料理が出来るのだろうな。

鵞鳥のプディングに腎臓のパイ。ローストした肉にオニオンソースをたっぷり掛けて・・・ああ美味そうだ。

でも自分で作るのは、ちと大変そうだから、イギリス料理店にまた行ってみよう。

でもボリュームがあるから減量期にはちと厳しいか。今年最後のレースとなる龍勢HCが終わるまでは我慢だ。

シーズンが終われば、自分ご褒美で行ってみようかしら。ああ、待ち遠しくなってきたぞ。

 

 


嗜好の幅が広がったかも

2013-09-21 06:08:54 | 本と雑誌

日中はまだまだ暑く感じる日もあるが、晩方はめっきり涼しくなった今日この頃。

いよいよ読書の秋の到来だ。

自分で言うのもなんだが、偏屈な拙は印刷物じゃないと読書したって気がしないから厄介なのだ^^。

 

 

早めに晩メシを済ませて風呂にも入り、いつ眠ってしまっても大丈夫な状態にしておいて、寝転がって本を読む。

秋の夜長の愉しみなのであります。

三連休を前にした金曜日の夜。さて暁烏の声を聞くまで読み続けてやるぜ!と思った時だった。

ここのところ休日の度に雨が降っていたので、手持ちの未読本がないことに気付いた(論文の類は却下ナリ)。

本屋に行こうかと考えたが、給料日前だし、イベント参加料を払い込んだりで財布はすっからかんだ。

さて、どうしませう・・・家族を回って、活字だろうとマンガだろうと、とにかく借りてきたのだ。

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マンガなんてと侮るなかれ。読みはじめてみれば、集中して時が経つのも忘れてしまうような作品もあったよ。

今回は特に夏目友人帳(なんと少女マンガってやつではないですか!)が気に入った。

16巻を一気読みであります。しかも二度読み返したよ。いやあ嗜好の幅が広がった気がする^^。


途中で止められない

2013-04-24 06:35:11 | 本と雑誌

電車で上野へ出掛けた際に購入して、家まで待てずに帰りの電車で読み始めた。

危うく乗り過ごして、終点まで行ってしまうところだったわ(1作目のサクリファイスではやらかしたのデス)^^

帰宅後も所用を急いで済ませて、頁の続きを読みました。

 

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【chiasma キアズマ / 近藤史恵(新潮社)】

 

拙は、このロードレースを舞台としたシリーズに、時間が経つのを忘れる程、物語に引き込まれてしまうのであります。

当然のことながら翌日は寝不足になりました^^ 


誰がために

2012-10-25 06:19:41 | 本と雑誌

何十年ぶりだろう。ようやく続きを読むことが出来そうだ。

 

サイボーグ戦士。誰がために戦う・・・

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【サイボーグ009完結編 conclusion GOD'S WAR / 石ノ森章太郎・小野寺丈 早瀬マサト・石森プロ】

 

 

小学生から中学生の頃まで夢中になった漫画であります。

天使編が休載となり、やがて月日を経て再開されないまま作者が亡くなられて、二度と続きは判らないのだと思っていた。

それが今になって読むことが出来ることが嬉しい。

 

本当の意味では、当時と作者は違うのであるが・・・

生前の構想ノートを元に物語を構築し当時のアシスタントさん達が描くマンガに期待であります。

でも、これで完結してしまうかと思うと、ちょっと寂しく思ったりもする。オヤジ心は複雑なのだ。


読書の秋

2012-09-13 07:01:28 | 本と雑誌

秋の虫の声を聴きながら、寝転んで読書する幸せ。

 

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【家なき殿さま旅日記 母恋雲 (聖 龍人/廣済堂)】

家なき殿さま(城を持たぬ陣屋大名)と粗忽な家来の人助け珍道中の第二段。  

2月に新刊コーナーで一作目を見つけ、気に入ったのでシリーズ化を待っていたのだが、続編がようやく出た^^

話が、まだ江戸屋敷には着かずに終わったので、第三段が今から愉しみ。

 

 

【小料理のどか屋 人情帖 面影汁 (倉坂鬼一郎/二見時代小説文庫)】

ほっこりしんみり人情たっぷりの、のどか屋シリースの第六段。

相も変わらず美味そうな料理の描写も沢山あって、一杯やりたくなってしまう。

今回は時代活劇みたいな一面もあって、ハラハラしながら愉しめました。看板猫のどかの描写も好きだなあ。