20181103
ぽかぽか春庭アーカイブ>(こ)小林秀雄『ランボオ(作家の顔)』
at 2003 10/05 07:56 編集
春庭千日千冊 今日の一冊No.10(こ)小林秀雄『ランボオ(「作家の顔」所収)』
高校の国語教科書で『面とペルソナ』を読んで以来、晩年の大著『本居宣長』まで、読みふけった。私が生まれるころまで、日本の文壇では志賀直哉が「小説の神様」と呼ばれ、小林秀雄は「批評の神様」だった。
私が読み出したころには「小林の批評の方法はもう古い」と言われ、小林を乗り越えることが批評をめざす人の目標になっていた。
フランスの詩人、アルチュール・ランボーの評論「ランボオ」は、1948年に発表。
ランボーが『酩酊船』を掲げて登場し、フランス文学界の旋風となったのは1870~1873年、ランボー16歳から19歳の間のたった3年間だった。
19歳で「文学的な死」を遂げたランボーは、アフリカの地で病に倒れるまでの20年、アフリカアジアヨーロッパを放浪し、ときに探検家、ときに志願兵、ときに隊商の頭、としてすごした。アフリカからマルセイユの病院へ移され、足を切断する手術を受けたが、1891年12月10日に死去。看取ったのは、妹イザベルただ一人だった。
『彼(ランボー)は、あらゆる変貌を持って文明に挑戦した。然し、彼の文明に対する呪詛と自然に対する讃歌とは、二つの異なった断面に過ぎないのである。彼にとって自然すら、はや独立の表象ではなかった。
或る時は狂信者に、或る時は虚無家に、ある時は風刺家に、然し、その終局の願望は常に、異なる瞬時における異なる全宇宙の獲得にあった。定著にあった』
このような小林の批評のことばに、我々は酩酊し、悪酔いし、ときに吐いた。小林の言葉を乗り越えようと多くの「自称、批評の革命家」が飲み比べに挑戦し、あえなく破れた。
学生コンパ。これから大いに飲むぞ、といういうときには「アル中の乱暴!」と、わめいたりするのが当時のオヤクソクだった。
1995年の映画(私が見たのは1997年)、デカプリオがランボーを演じた『太陽と月に背いて』では、ベルレーヌとランボーの関係が私の想像と逆だった。映画では、ベルレーヌが女役、ランボーが男役だった。そ、そうだったのか、、、、、。
at 2003 10/05 07:56 編集 アルツハイマーには赤ワイン
フランスなどで、定期的に赤ワインを飲んでいる人にアルツハイマー病を含む痴呆症の危険が少ないということは、従来からの疫学調査で報告されていた。この調査が、「神経化学」の研究によって証明された。(2003/09/29付)
痴呆症のひとつアルツハイマー病の患者の脳には、βアミロイドというたんぱく質が繊維状になって沈着する。赤ワインに多く含まれるミレセチンなどのポリフェノールは、βアミロイドを分解するという実験結果が確認されたのだ。赤ワインのポリフェノールは、アルツハイマーの予防治療に応用できる可能性があるという。
1日に500ccの赤ワインで効果が上がる。私もビール党から転向しようかな。でも、ビールも研究が進めば、きっと何かの効果があると思うよ。緑茶のフラボノイドやカテキン、コーヒー、ココアにも、医学的効果。「1日にりんご1個で医者いらず」「骨粗鬆、牛乳飲んで骨太に」など、食べ物飲み物はすべて天の恵みなのだ。
ただし、酒を飲んでも飲まれるな。「アル中の乱暴」は、アフリカに死す。
==========
2010/01/19
1月13日の新聞に、赤ワインの効果についての科学的研究が報道されていた。フランスの研究チームが、「美食家のフランス人は、赤ワインをとることによって高血圧を防ぎ、心筋梗塞や虚血性心臓病での死亡率が低い」という疫学的事実の解明に取り組んだ。女性ホルモンのエストロゲン受容体アルファを持つマウスにポリフェノールのデルフィニジンを与えると、血管内皮細胞から一酸化窒素が作り出されて血管を拡張し、血圧が下がるということをつきとめた。
アルコールだから飲み過ぎれば身体に悪いのは当然だけれど、適度に飲めば高血圧防止に役立つ。これは朗報。
ビールが大好きですけれど、飲むなと言われるし、リンゴは一日1個だと糖分が多いから半個にせよといわれたのだけれど、守れるはずもなく、、、、、。アル中の人が「このままだと死ぬよ」と脅されても飲み続け、ニコチン依存症者が「肺ガン必至」と言われても吸い続けてしまう気持ちがわかる、「食うなと言われても食べてしまう、大食依存症のわたし。
さっそく安ワインを買ってきて飲んだ。輸入果汁による醸造。酸化防止剤入り、という身体にいいんだか悪いんだかわからない赤ワインだが、キッコーマン傘下のマンズワインという会社が醸造している。
なぜこれを選んだかというと、値段がすごい。一本数十万円とかいうワインもある中、720ml入りで313円だったから。や、安すぎる、、、なぜ315円でないのかはわからないけれど。
とにかく愛飲する第3のビールだって500ml入りが200円するのだから、いくらチリとアルゼンチンから輸入したブドウ果汁で醸造したといっても、醸造の手間暇人件費はかかるだろうに、と、まず息子に毒味をさせた。息子がぶっ倒れもしなかったので、私も飲んでみた。息子が「うまいとは思えないが、ポリフェノールをとるためにチョコレートをかじるよりは身体に悪くなさそうだ」というので、これからはチョコの一箱一気食いはやめて、300円赤ワインにする。
~~~~~~~~~~~
20181104
アルコール摂取は、2週に一度缶ビール(発泡酒だが)くらいの頻度だから、アル中になりはしないが、大食いは相変わらずで、200g入りだかのピーナツ一袋を、帰りの電車の中で一機食いしたりする。体によくない。膝の関節炎でジャズダンス練習を休んでいるのだが、ミサイルママは「e-Naちゃん、その体重じゃ、どうしたって膝に負担がかかるんだから、まずは体重落とさないと」と、アドバイスをくれる。ま、体重オーバーのことはわかっているので、アドバイスされるまでもないのだけれど、、、、。
<つづく>
ぽかぽか春庭アーカイブ>(こ)小林秀雄『ランボオ(作家の顔)』
at 2003 10/05 07:56 編集
春庭千日千冊 今日の一冊No.10(こ)小林秀雄『ランボオ(「作家の顔」所収)』
高校の国語教科書で『面とペルソナ』を読んで以来、晩年の大著『本居宣長』まで、読みふけった。私が生まれるころまで、日本の文壇では志賀直哉が「小説の神様」と呼ばれ、小林秀雄は「批評の神様」だった。
私が読み出したころには「小林の批評の方法はもう古い」と言われ、小林を乗り越えることが批評をめざす人の目標になっていた。
フランスの詩人、アルチュール・ランボーの評論「ランボオ」は、1948年に発表。
ランボーが『酩酊船』を掲げて登場し、フランス文学界の旋風となったのは1870~1873年、ランボー16歳から19歳の間のたった3年間だった。
19歳で「文学的な死」を遂げたランボーは、アフリカの地で病に倒れるまでの20年、アフリカアジアヨーロッパを放浪し、ときに探検家、ときに志願兵、ときに隊商の頭、としてすごした。アフリカからマルセイユの病院へ移され、足を切断する手術を受けたが、1891年12月10日に死去。看取ったのは、妹イザベルただ一人だった。
『彼(ランボー)は、あらゆる変貌を持って文明に挑戦した。然し、彼の文明に対する呪詛と自然に対する讃歌とは、二つの異なった断面に過ぎないのである。彼にとって自然すら、はや独立の表象ではなかった。
或る時は狂信者に、或る時は虚無家に、ある時は風刺家に、然し、その終局の願望は常に、異なる瞬時における異なる全宇宙の獲得にあった。定著にあった』
このような小林の批評のことばに、我々は酩酊し、悪酔いし、ときに吐いた。小林の言葉を乗り越えようと多くの「自称、批評の革命家」が飲み比べに挑戦し、あえなく破れた。
学生コンパ。これから大いに飲むぞ、といういうときには「アル中の乱暴!」と、わめいたりするのが当時のオヤクソクだった。
1995年の映画(私が見たのは1997年)、デカプリオがランボーを演じた『太陽と月に背いて』では、ベルレーヌとランボーの関係が私の想像と逆だった。映画では、ベルレーヌが女役、ランボーが男役だった。そ、そうだったのか、、、、、。
at 2003 10/05 07:56 編集 アルツハイマーには赤ワイン
フランスなどで、定期的に赤ワインを飲んでいる人にアルツハイマー病を含む痴呆症の危険が少ないということは、従来からの疫学調査で報告されていた。この調査が、「神経化学」の研究によって証明された。(2003/09/29付)
痴呆症のひとつアルツハイマー病の患者の脳には、βアミロイドというたんぱく質が繊維状になって沈着する。赤ワインに多く含まれるミレセチンなどのポリフェノールは、βアミロイドを分解するという実験結果が確認されたのだ。赤ワインのポリフェノールは、アルツハイマーの予防治療に応用できる可能性があるという。
1日に500ccの赤ワインで効果が上がる。私もビール党から転向しようかな。でも、ビールも研究が進めば、きっと何かの効果があると思うよ。緑茶のフラボノイドやカテキン、コーヒー、ココアにも、医学的効果。「1日にりんご1個で医者いらず」「骨粗鬆、牛乳飲んで骨太に」など、食べ物飲み物はすべて天の恵みなのだ。
ただし、酒を飲んでも飲まれるな。「アル中の乱暴」は、アフリカに死す。
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2010/01/19
1月13日の新聞に、赤ワインの効果についての科学的研究が報道されていた。フランスの研究チームが、「美食家のフランス人は、赤ワインをとることによって高血圧を防ぎ、心筋梗塞や虚血性心臓病での死亡率が低い」という疫学的事実の解明に取り組んだ。女性ホルモンのエストロゲン受容体アルファを持つマウスにポリフェノールのデルフィニジンを与えると、血管内皮細胞から一酸化窒素が作り出されて血管を拡張し、血圧が下がるということをつきとめた。
アルコールだから飲み過ぎれば身体に悪いのは当然だけれど、適度に飲めば高血圧防止に役立つ。これは朗報。
ビールが大好きですけれど、飲むなと言われるし、リンゴは一日1個だと糖分が多いから半個にせよといわれたのだけれど、守れるはずもなく、、、、、。アル中の人が「このままだと死ぬよ」と脅されても飲み続け、ニコチン依存症者が「肺ガン必至」と言われても吸い続けてしまう気持ちがわかる、「食うなと言われても食べてしまう、大食依存症のわたし。
さっそく安ワインを買ってきて飲んだ。輸入果汁による醸造。酸化防止剤入り、という身体にいいんだか悪いんだかわからない赤ワインだが、キッコーマン傘下のマンズワインという会社が醸造している。
なぜこれを選んだかというと、値段がすごい。一本数十万円とかいうワインもある中、720ml入りで313円だったから。や、安すぎる、、、なぜ315円でないのかはわからないけれど。
とにかく愛飲する第3のビールだって500ml入りが200円するのだから、いくらチリとアルゼンチンから輸入したブドウ果汁で醸造したといっても、醸造の手間暇人件費はかかるだろうに、と、まず息子に毒味をさせた。息子がぶっ倒れもしなかったので、私も飲んでみた。息子が「うまいとは思えないが、ポリフェノールをとるためにチョコレートをかじるよりは身体に悪くなさそうだ」というので、これからはチョコの一箱一気食いはやめて、300円赤ワインにする。
~~~~~~~~~~~
20181104
アルコール摂取は、2週に一度缶ビール(発泡酒だが)くらいの頻度だから、アル中になりはしないが、大食いは相変わらずで、200g入りだかのピーナツ一袋を、帰りの電車の中で一機食いしたりする。体によくない。膝の関節炎でジャズダンス練習を休んでいるのだが、ミサイルママは「e-Naちゃん、その体重じゃ、どうしたって膝に負担がかかるんだから、まずは体重落とさないと」と、アドバイスをくれる。ま、体重オーバーのことはわかっているので、アドバイスされるまでもないのだけれど、、、、。
<つづく>
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