
20250410
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2025二十五条日記花見の春(3)上野の花見散歩
電車賃かけて出かけたからには、元をとって帰ろうといういつものせこい一日の過ごし方です。タカ氏は娘に「カーちゃんは、一日にふたつも美術館に行こうとするんだよ」と、ぼやいたとのこと。ふたつくらいは序の口です。けれど、4月8日は、ちょこっと盛りだくさんすぎました。
午前中、10時から10時半まで上野公園を通り抜けて、名残の花見。10時半から12時半まで東京都美術館。13時から14時45分まで東京国立博物館でコレクション展。15時から15時半まで、科学博物館正面で開催されたストリートコンサート公演を楽しみ、16時から17時半まで西洋美術館。さすがに疲れました。

上野公園の桜、去年枝が伐採措置尾を受けて、例年に比べ花の量がわびしい花見散歩でした。今年は自由が丘緑道と同じように少し回復してきましたが、花の下で写真を撮っているのはほとんどがインバウンド組でした。上野公園内でビニールシートを広げての飲食はできなくなったので、「新採用新人の最初の仕事は花見の場所取り。いい場所を確保できるかどうかで出世コースかどうかが決まる」なんて言われたのも今は昔。

昨年までの花見見物客のマナーの悪さ。枝を折って手に持ったり髪に飾ったりしてポーズをとっている姿がSNSで拡散され、「日本では桜の枝を折ってはならない」「ゴミは必ずゴミ箱に入れるか自宅に持って帰るのが日本の習慣」ということがいきわたったのか、少なくとも私の目には「目に余る」という花見客は見当たりませんでした。
花の下で仲良く

午後3時から科学博物館前で、東京春の音楽祭のイベントで「金管五重奏」の演奏がありました。「聴いてってくださ~い!無料で~す」と叫んでいるので、聞きました。

吹奏楽、好きですが、ブラス・クインテットは初めてかも。ラデッキー行進曲、森のくまさんジャズテイスト、ジャズの名曲(私の知らない曲だったので、曲名聞いたけれど覚えられず)、アメイジンググレイスジャズ風。楽しい選曲でしたが、アメイジンググレイスはあまりブラスクインテットに合わないと感じました。たぶん、この曲は透き通る女声で、という刷り込みがあったためでしょう。無料のおかえしに精いっぱいの拍手を送りました。

噴水の前に座って思い思いに一日を過ごす人を見ていると、平和のありがたさがぽかぽか四月の空気を広げます。

春の一日。昼は気温が上がり上着を脱いで美術館博物館をめぐりましたが、夕方になると風も出てきました。散り始めの桜でしたが、上野で花見散歩ができてよかったです。

<つづく>