医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

放射線被曝対策とビタミン・ミネラル・野菜・果物の効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2011-06-12 17:39:35 | 健康・病気

放射線被曝の治療オプションについて

ヨウ素もしくはカリウム、ヨウ化カリウムのようないろんな非放射性ミネラルで甲状腺を飽和させることは、甲状腺が放射性ヨウ素131を吸収するリスクを少なくします。高線量放射線被曝の前にヨウ素は摂取すべきです。放射線が我々に達する前の3~4日に、この治療を開始しても間に合います。ヨウ素およびヨウ化物は甲状腺のみを放射性ヨウ素131から保護しますが、他の放射性物質からは保護されないことに注意することが重要です。

Epson Salt bathは、コバルト60の照射を受けた食品、X-線、あるいは空中勤務などの高い値のイオン化放射線を受ける場合の、体内被曝を無毒化するために用いられます。赤外線サウナは、全身に対する一般的無毒化手段となります。

海草は、放射性アルギン酸エステルと結び付くアルギン酸エステルを含み、Laminarae FucusとAscophyllumのような海草中に大量に含まれます。膨大な研究では、クロレラは、免疫システムを構築する抗腫瘍性と同様、染色体に障害を及ぼすγ―線に対し、放射線防護作用を有します。また、重金属に対する無毒化作用、血圧正常化、体のpH調整作用、抗腫瘍作用、紫外線による放射線防護作用、それに高クロロフィル含有による肝臓、腸管、それに血流での無毒化作用等を有します。ロシアの研究によると、スピルリナ摂取後、T細胞数の増加と同様、子供の免疫システムの強化、それに放射性物質の減少が認められました。

ゼオライトは、水に含まれる重金属、放射性物質を除くのに特に有用です。液体サプリメントで市販されています。また、味噌汁も被曝した時、よく飲みましょう。 

鉄はプルトニウム238とプルトニウム239の体内吸収を阻害します。VB12は核医学で使われているコバルト60の体内吸収を阻害します。硫黄はS35の体内混入を阻害します。亜鉛はZn65の体内吸収を阻害します。セレンのようなミネラルは、放射線防護効果を示します。また、ミネラル類をたやすく得やすい食品を食べる事は、放射線被曝後重要です。

VC,VE複合体、VD,αーリポ酸、カロチノイド類、緑茶抽出物、Q10、リボゾ―マルグルタチオン、それにアスタキサンチン等抗酸化栄養素は、放射線によるフリラジカルの発生を抑え、発ガンを防ぎます。高線量被曝のマウスは、タラ肝油を与えられると、対照に比べ、50~60%ほど長く生存しました。それはVA,VD,VFを含みます。タラ肝油,オリーブ油、オメガ3不飽和脂肪酸で体のバランスを回復さすことは大切です。

EDTAキレイション療法、高圧酸素室、マルチビタミン・ミネラル栄養サプリメント、抗放射線の食事等は、被曝対策に重要です。砂糖、小麦粉の消費を減らし、たくさんのオレンジ、濃い緑の野菜は、DNAを傷つける放射線の害から守ってくれます。

高線量被曝、低線量被曝にかかわらず、内部被曝検査を行い、追跡調査をすることは、晩発性障害を防ぐために重要と考えられます。

References

YOUnique Nutrition, Treatment option for Radiation Exposure

死角ー巨大事故の現場、柳田邦男、新潮文庫

 

 

 


糖尿病とビタミン・ミネラルについて その三 栄養医学ブログ

2011-06-07 14:39:18 | 健康・病気

糖尿病患者は、治療の一環として毎日、亜麻仁油を大サジ4杯を少なくとも摂取すべき、という報告があります。亜麻仁油にはオメガー3不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、糖尿病に良いと言われています。しかし、油であるので大量摂取は、膵臓に負担をかけ、リパーゼの不足を招きます。また、体はαーリポ酸をオメガ―3不飽和脂肪酸に転換します。オメガー3不飽和脂肪酸対オメガー6不飽和脂肪酸の摂取比は3:1が適切です。オメガー6ガンマリノレン酸、リノ―ル酸、それにerucic acidを摂取するためには、ルリチシャ油がよいようです。

MSM(Methyl Sulfonyl Methane)は、細胞の壁をより弾力性を有するようにする鍵となります。MSMの成分である硫黄は、細胞の壁を正常にするのに必要です。添加物の含まれていないMSMがよく、10g/日摂取が目安です。膝痛にも用いられています。

オメガー3不飽和脂肪酸を用いている人に必要な栄養サプリメントは、その補助因子の一つであるビタミンB12です。VB12は、クロレラや栄養ビタミンサプリメントで摂取できます。

サンゴのCaは、糖尿病治療中、朝2カプセル、午後2カプセル、そして夜2カプセル摂取します。糖尿病の治療後、投与量を半分にします。インターネットで米国から輸入できます。100%の純度のものが望ましい。

ビタミンD3は10000国際単位/日必要で、この量ではサンゴのCaを体が吸収できます。

ビタミンCは3g/日、必要で、二週間後に少しずつ増やします。ビタミンCナトリウム、ビタミンCカルシウム、ビタミンCマグネシウム等アスコルビン酸塩の形で摂取することも出来ます。また、VCは不安定で酸化型VCになりやすく、保管に気をつけなければいけません。その上、酸化型VCはベター細胞によくありません。VC塩の混合物はバッファ―ドVCとしてサプリメントで販売されています。

シナモンを2型糖尿病の予防手段として摂取するよう、米国人間栄養センターのRichard博士は勧めています。シナモンの中には、2型糖尿病を防ぐ物質としてmethylhydroxychalconepolymerが含まれています。それはインスリンの働きを助ける作用があります。シナモンを少なくとも一日あたり小さじ二分の一摂取します。それは細胞膜を柔らかくし、インスリンの必要量を減らす可能性があります。食品添加物として販売されています。

高品質の液体イオン化バナジウムは、細胞膜の働きを助け、かつインスリンの働きを助ける作用があり、その必要量を減らします。次に、膵臓の働きを助ける高品質の液体イオン化クロ二ウムは、インスリンを作るのに必要な栄養素です。

VB12,VC,Ca,VD,クロ二ウム、バナジウム、MSM,それにオメガ―3不飽和脂肪酸等は、細胞膜の働きを助けるために,加えられます。

循環系に問題がある2型糖尿病患者にとって、症状を軽くするため、役に立つ酵素サプリメントを摂取することは重要です。酵素サプリメントは液体もしくは粉末で市販されています。

トランス脂肪酸や悪い脂肪を減らし、食事療法、運動療法等基礎療法に加え、これらを併用して、早く糖尿病が軽快することを祈っています。

一般に、糖尿病の人はビタミン・ミネラル栄養サプリメントの摂取により、利益を得ています。摂取量の目安は、マンガン30mg/日、バナジウム2mg/日、クロム200mcg/日、です。腎臓の悪い人は医師に相談して下さい。なお、一般には、糖尿病のヒトはビタミン・ミネラル栄養サプリメントを摂取することにより、利益を得る事ができるかもしれません。また、腸内環境を改善することにより、糖尿病が軽快するという報告もあります。納豆を始め、発酵食品、プロバイオティクスを摂取することにより、善玉菌優位の腸内環境を保つことが重要です。

Reference

CANCER TUTOR, The Cure for TypeⅡDiabetes