医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

糖尿病とビタミン・ミネラルについて その三 栄養医学ブログ

2011-06-07 14:39:18 | 健康・病気

糖尿病患者は、治療の一環として毎日、亜麻仁油を大サジ4杯を少なくとも摂取すべき、という報告があります。亜麻仁油にはオメガー3不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、糖尿病に良いと言われています。しかし、油であるので大量摂取は、膵臓に負担をかけ、リパーゼの不足を招きます。また、体はαーリポ酸をオメガ―3不飽和脂肪酸に転換します。オメガー3不飽和脂肪酸対オメガー6不飽和脂肪酸の摂取比は3:1が適切です。オメガー6ガンマリノレン酸、リノ―ル酸、それにerucic acidを摂取するためには、ルリチシャ油がよいようです。

MSM(Methyl Sulfonyl Methane)は、細胞の壁をより弾力性を有するようにする鍵となります。MSMの成分である硫黄は、細胞の壁を正常にするのに必要です。添加物の含まれていないMSMがよく、10g/日摂取が目安です。膝痛にも用いられています。

オメガー3不飽和脂肪酸を用いている人に必要な栄養サプリメントは、その補助因子の一つであるビタミンB12です。VB12は、クロレラや栄養ビタミンサプリメントで摂取できます。

サンゴのCaは、糖尿病治療中、朝2カプセル、午後2カプセル、そして夜2カプセル摂取します。糖尿病の治療後、投与量を半分にします。インターネットで米国から輸入できます。100%の純度のものが望ましい。

ビタミンD3は10000国際単位/日必要で、この量ではサンゴのCaを体が吸収できます。

ビタミンCは3g/日、必要で、二週間後に少しずつ増やします。ビタミンCナトリウム、ビタミンCカルシウム、ビタミンCマグネシウム等アスコルビン酸塩の形で摂取することも出来ます。また、VCは不安定で酸化型VCになりやすく、保管に気をつけなければいけません。その上、酸化型VCはベター細胞によくありません。VC塩の混合物はバッファ―ドVCとしてサプリメントで販売されています。

シナモンを2型糖尿病の予防手段として摂取するよう、米国人間栄養センターのRichard博士は勧めています。シナモンの中には、2型糖尿病を防ぐ物質としてmethylhydroxychalconepolymerが含まれています。それはインスリンの働きを助ける作用があります。シナモンを少なくとも一日あたり小さじ二分の一摂取します。それは細胞膜を柔らかくし、インスリンの必要量を減らす可能性があります。食品添加物として販売されています。

高品質の液体イオン化バナジウムは、細胞膜の働きを助け、かつインスリンの働きを助ける作用があり、その必要量を減らします。次に、膵臓の働きを助ける高品質の液体イオン化クロ二ウムは、インスリンを作るのに必要な栄養素です。

VB12,VC,Ca,VD,クロ二ウム、バナジウム、MSM,それにオメガ―3不飽和脂肪酸等は、細胞膜の働きを助けるために,加えられます。

循環系に問題がある2型糖尿病患者にとって、症状を軽くするため、役に立つ酵素サプリメントを摂取することは重要です。酵素サプリメントは液体もしくは粉末で市販されています。

トランス脂肪酸や悪い脂肪を減らし、食事療法、運動療法等基礎療法に加え、これらを併用して、早く糖尿病が軽快することを祈っています。

一般に、糖尿病の人はビタミン・ミネラル栄養サプリメントの摂取により、利益を得ています。摂取量の目安は、マンガン30mg/日、バナジウム2mg/日、クロム200mcg/日、です。腎臓の悪い人は医師に相談して下さい。なお、一般には、糖尿病のヒトはビタミン・ミネラル栄養サプリメントを摂取することにより、利益を得る事ができるかもしれません。また、腸内環境を改善することにより、糖尿病が軽快するという報告もあります。納豆を始め、発酵食品、プロバイオティクスを摂取することにより、善玉菌優位の腸内環境を保つことが重要です。

Reference

CANCER TUTOR, The Cure for TypeⅡDiabetes