医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

紫外線発がん現象、性ホルモン依存性ガンとビタミンCの関係について 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-06-09 16:11:42 | 健康・病気
発がん性を有する卵胞ホルモン(エストロゲンなど)と性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピンなど)の中でエストロジェンは乳腺、膣、子宮に対し、あたかもアゾ色素のように細胞分裂を楽々と誘発させ、卵巣、子宮、乳房をガン化させます。

Pauling博士によると、ビタミンCは性ホルモン代謝に入り、性ホルモン代謝を正常化し、性ホルモンによって起こるガンを退縮させる、と述べています。
このことにより、エストロジェンの分型過多による乳ガン、子宮ガン、卵巣嚢腫などに対し、ビタミンCを10g、毎日3回に分けて食後摂取することにより、これらのガンを退縮せしめると、述べています。

紫外線への法外量の暴露は、発がんをもたらします。研究報告によると、太陽光線の地域に住んでいる、健康な皮膚をした人々のいろんな皮膚ガンの発生率を増加させる証拠があります。ホーマブラック博士らのアルビノ無毛マウスでの研究では、強烈な紫外線照射は、発がん性ステロール、5-2コレステロール、6-2エポキサイドを産生し、皮膚ガンをもたらします。この過程に、ビタミンCを含む抗酸化栄養素をマウスに与えることにより、ガンを抑制することが証明されました。更なる研究の積み重ねが期待されます。

References
Pauling, L. et al. Cancer Research.Vol39, 1979