医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

膵臓ガン対策と酵素療法(米国)について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2013-01-15 22:24:37 | 健康・病気

膵臓癌は大変進行が早く、検査で気づいた時は、ステージ4でビタミンC点滴療法でも、延命効果、quality of lifeは認められる症例はありますが、手の施しようもない症例もあるようです。しかし、Vicholas Gonzalez博士は、膵臓酵素療法と他の療法を併用することにより、有望な結果を臨床で得ましたので、ここに報告します。さらに、ビタミンC点滴療法(ガン細胞を兵糧攻めにする)などと併用することにより、更に良い結果が得られるのではないか、と期待しています。

膵臓癌は毎年、米国の国民約30,000人程が罹患し、ほとんどの人が、診断後約6ケ月しか生きられません。ほとんどの進行した症例では、膵臓癌は転移するか、体全体に広がります。伝統的治療では、たいてい約3ケ月しか生きながらえません。なお、膵臓癌は、喫煙、飲酒、そして魚介類以外の動物性脂肪の取り過ぎや、野菜、果物、豆などのの摂取不足、加工食品の取り過ぎも関係していると言われています。

しかし、米国のVicholas Gonzalez博士の症例では、そうでありませんでした。膵臓酵素を含む治療法は、伝統治療を行う医師に理解されていない,論争のある膵臓酵素療法ですが、伝統的治療医が死ぬとあきらめていた患者を延命させることができました。

膵臓酵素は、消化を助けるのに加えて、ガンと闘う性質を有しているようです。これらの豚由来の膵臓酵素は、大量摂取すると化学療法のようにガン細胞の増殖を弱め、死滅するようガン細胞の分裂をストップさせるようです。このプロセスは病態分子生化学的には解明されていません。

酵素療法は、四つの治療法の一つとしてGonzalez医師のクリニックで実施されています。この治療法を行う患者は、大量の酵素を摂取するだけでなく、有機栽培の、加工度の最少の食事、大量のビタミン、ミネラルなどの抗酸化栄養サプリメント,パパイア酵素を併用摂取し、コ―ヒ浣腸など体内の毒素の解毒処置(肝臓の老廃物の蓄積を掃除する)も受けます。ビタミン療法(VC,VD,VE,VAなど)と食事療法は、患者の免疫システムを強化するために用いられます。また、酵素は、ガンを直接攻撃するため、経口摂取します。

酵素は、カプセルや錠剤の形で経口摂取されます。摂取量は、ガン患者の体質や体調により変わりますが、平均して酵素は60錠/日、ビタミン・ミネラル、その他の栄養サプリメントは100錠/日を2~3週間摂取します。そして、5日休みます。市販の酵素ではありません。なお、Gonzalez博士はコロンビア大学と、膵臓酵素療法を共同研究しているようです。

この効果は、コロンビア大学の臨床試行判断基準に基づいて判定しました。酵素療法は、回復と呼べませんが、いくつかの勇気づけられる研究結果が得られました。11名の小規模の試験的研究では、8名(81%)が一年生存しました。5名(45%)は2年、この時点で4名は3年生存しました。これらの結果は、膵臓癌患者の一年生存率では、25%をはるかに超えていました。更なる研究により、これらの効果が、一般に認知され、患者にとって福音となることを期待しています。

References

Enzyme therapy :Killing cancer naturally, Discovery Fit &Health

Enzyme therapy for cancer prevention and treatment: Natural News、January 04,

2008