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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今年もキッチリ

2013年10月12日 | 
乳ヶ崎(ちがさき)にハヤブサのペアが来てくれました。
今朝初確認です。
毎年同じような写真ですが・・・まぁいいじゃないですか!(笑)


見出し画像で左上にいた個体。
大きいからメスかなー。


こちらはもう一方。
小さめなのでオスだと思われます。

しばらく見ていると1羽が突然急降下しました。



後ろは富士山。
見えますか?

なにを狙っているのかと思ったらヒヨドリの群れが海からわぁわぁ言いながら逃げてきました。




まだ狙っています。


ビューン!!


旋回~。

ハヤブサの狩りはいつ見ても迫力満点です。
そして狩られるほうでなくてよかったと心底思います。

今朝は同じ場所にミサゴも2羽でいました。


これからオオタカやハイタカも姿を見せてくれると思います。

                          がんま
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巨木とキノコと貝の森

2013年10月11日 | ツアー
今日も“とある番組のロケ”がありました。
訪ねたのは数1000年前の噴火でできた小さな山、愛宕山です。

高さ20mぐらいの巨木が生える緑の森も、地面の多くは降り積もった溶岩や火山灰でできています。

スタッフの方達、地面の中身を撮影中です。

有志の手によって保護のため移植されたホトトギスの花が、見頃を迎えていました。

蕾がいっぱいついていいるので、まだしばらくは楽しめそうです。

久しぶりに訪ねた愛宕山…
まず最初に「おお~!」と思ったのが、この風景です。

何でしょう、この丸?
泥団子みたいな形ですが、触るとガチガチに固いのです。

1つ手に取って割ってみました。
そしたら…

キノコでした~!
中には細かい胞子がぎっしり詰まっていました。

周囲を見て正体がわかりました。
ツチグリです!

ツチグリって外側の殻が開く前は、すごく固いのですね。
知らなかった~。

三原山のふもとの溶岩の森でも植物のたくましさを感じるけれど、
空に向かって頭上高く延びた木の堂々たる姿には、やはり圧倒されます。


人が3人ぐらい手をつながないと幹を一周できないぐらい太いタブの木です。

いったい何年、ここにいるの?

キノコと、キノコが大好物の陸生貝にもいっぱい出会いました。
キクラゲを食べにやってきたキセルガイと、それを横目で(?)見るカタツムリです。

このあとの展開は?
仲良く分け合って食べたのでしょうか??

指でたたくとコンコン音がするほど固いキノコにも、キセルガイが乗っていました。

固くても食べるのでしょうか?

1つの木に20匹以上のキセルガイが集まっているところもありました。

この状態が、もっと広範囲に…。
新鮮で柔らかそうなキノコはやはり人気みたいです。

“キノコの上に体を乗せてキノコを食べる”の図。

ムシャムシャ…。

火山の噴火でできた山に長い年月をかけて巨木が育ち、死んだ木をキノコが分解し、そのキノコを貝が食べる…つながってますねぇ。

撮影を終えて森を出たら、出口のところでもう椿が花をつけていました。
タネと同時に花が見られるなんて、なんだか贅沢な気分です!

今年は実のつきが悪いらしく、そのことと花が早く咲くことは何か関係があるのではないか?という意見も出ていました。

何日も時間をかけて丁寧に撮影されていたスタッフの方々。

番組の中で伊豆大島を、どんなふうに紹介してもらえるのか楽しみです。
放送日など詳細が決まったらこのブログで報告しますので、ぜひご覧ください。

さて夕方、店から見える空の雲が赤く染まってキレイそうだったので、ダイビングのお客様を誘って海に沈む夕日を見に行ってきました。

やっぱり、今日の夕日も素敵でした~。

「この風景をいつでも見られるなんて、カナさん幸せですね。」というお客様の言葉に
「本当にそうだなぁ」と思いました。

富士山の下の雲も、ピンク色でした。

富士山の山頂にいる人は、ピンク色の雲海を見ていたのでしょうか?

(カナ)

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雲と感性

2013年10月10日 | ツアー
今日は、とある番組のロケで三原山を歩いて来ました。
(最近このパターンが多い気も・笑)

歩きはじめる前に立ち寄った展望所で見たものは…外輪山を越えて青空に立ちのぼる雲。

この雲が、三原山の景色に様々な演出をしてくれました。

何もない青空より、絶対に雲があった方が楽しいです。
ほら、この景色。

綿アメがいっぱいです!笑

雲の存在が裏砂漠の広さを感じさせてくれました。

カッコいい~。

昼食のあとはゴロ寝タイム。
気持ち良さそうに空を見上げているのは、フリーランスライターT氏です。

T氏は1年のうちの3分の1を、山でテント泊をして暮らしているという山男。
(T氏のブログはこちら。http://yiz00776.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-8a18.html

荒涼とした、イタドリとススキの世界より…


森に入った方が、安心するそうです。

森に守られているように感じるとのこと。

きっといつも、三原山よりずっと高い「森林限界」があるようなキビシイ環境の山を歩いているから、そう感じるのでしょう。

「三原山では植物の根が溶岩を砕いていくけれど、高い山では水が凍って岩を砕いていく」など、興味深い話しがいっぱい聞けました。

面白いものも、色々見つけてくれました。
たとえば、溶岩の亀裂に根をのばすヒサカキを観察していた時…

根があと少し太くなったら岩がはがれそうな状態であることを、発見してくれました。
 
溶岩はこんなに隙間があいてグラグラしていました。

はがれるのも時間の問題でしょう。
木の根っこはこうやって、溶岩を割っていくのですね。

こんなのものも、教えてくれました。

溶岩の出っ張りにあわせて木が…。
こんなふうになるんですね~ビックリ!

さて今日の歩き終わり…
またまた雲が素敵な風景を演出してくれました。

海に「火の玉」のような光が浮かんでいたのです!

「火の玉」は「金色の波」に囲まれていました。
上空を覆う雲が、こんな景色を作ったのでしょうか?

「スゴイ~!」
「こんな景色、見た事ない!」

みんなで海を見つめました。

あまりにキレイだったので、下山してから「お気に入りの場所」に行ってみました。
600年以上前に元町地区を覆った溶岩の一部が、海に突き出した長根岬。

燃えるような赤の太陽が海に沈むのを見つめながら、T氏が言いました。
「この溶岩も、あんな色で流れていたのですね。」

なるほど~!確かに太陽の色と、流れている時の溶岩の色って似ているかも!!
(写真は白くなっちゃっていますが、肉眼で見ると赤いのです)

海に沈む夕日を見て、流れている時の溶岩の色を想像できる…なんて素敵な感性なのでしょう!
これからここで夕日を見たら、お客様に流れている溶岩を連想してもらおうっと。

「山はどうなっているのだろう?」
ふとそう思って振り返ったら、山はグレーの雲に覆われていました。

そしてその雲の上に、ピンクの山のような雲が浮かんでいました。

ちょっと前まで、あそこにいたんだよなぁ…。
今、山にいたら、ピンク色の霧に包まれているのかなぁ??

雲の演出と素敵な感性に、大満足な1日でした。

(カナ)
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コガモ来ました。

2013年10月09日 | 
いつもパトロールしている貯水池に今朝やっとコガモが来ました。
・・・1羽だけだけど。


私が気付くのが遅くてどんどん遠くに行ってしまい、まともな写真はこの2枚だけです。

貯水池の上空にはミサゴ。

ボチボチ増えてきました。


その他に今日見つけた生き物は、

クワエダシャク。
なぁーんか独特の色合いと柄で好きなんですよね。
幼虫の別名は『土瓶割り』



ウラナミシジミ@日光浴中~。
今の時期たくさんいます。
あちこちでじゃんじゃん飛び回っています。



今年も褐色タイプに出会えました。
ハラビロカマキリ。
去年と近い場所だったので血縁関係にあるのかもしれません。


                               がんま

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久々のスタッフ勉強会

2013年10月08日 | 火山・ジオパーク
今日は訳あって久しぶりに柳場、嶋田と裏砂漠に行って来ました。
(昨晩、突然決まりました・笑)

登りは嶋田がいつも使うルート、下りは柳場がいつも使うルートを歩いて、安全性を比べてみようということになりました。

既に全員、火山好き&溶岩好きと化しているので、山の斜面に転がっている溶岩が気になって仕方ありません。

う~ん、この形…何かに見えませんか?

「和式便器に見える!」と嶋田。

わかる、わかる~。

「椅子に見える!」と私

背もたれ付きで座り心地良かったようです。

「水中オートバイに見える!」と柳場。

「ブ~ン!」と、とても楽しそう。

「お!タイヤだ!」

「ワイヤーが出てますよ~。」と、笑いあう3人。
色々見つかって、まるでオモチャの山に登っているみたいです。

山の中腹で、それぞれ“座りやすい形の溶岩”を見つけて休憩タイム。

風も弱いし天気はよいし、快適です!

帰りはちょっと予定を変更して、1986年噴火で山腹に開いた火口を目指しました。

降り積もった溶岩がガラガラ崩れるので、足もとを見ながら歩いていきました。
そうしたら…

突然岩の下から鮮やかな緑色のクニャっとした物体が、飛び出しました。
何だったと思います?

カエルです!

なぜ、ここにカエルがいるのでしょう?
水もないし、外敵にも狙われそうな開けた場所なのに??

こういう風景の中でカエルの写真が撮れるなんて、考えたこともありませんでした。

「ヒャ~!スゴイ~!!」
もう大興奮です(笑)

それにしてもこのカエル、体中に溶岩の粒がついてますけど…

いいのでしょうか、これで~?

私がカエルに執着している間に,2人は既に火口に入っていました。吹き上げた溶岩のしぶきで、かなり埋められているという一番山側の火口には、赤い溶岩がゴロゴロ転がっています。

嶋田が火口の中で「噴火~!」といって両手を上げています。
豆粒みたいですが、見えるでしょうか?

あれ?柳場の姿が見えません…と思ったら、もう隣(上から2番目)の火口の縁にいました。
「ここ崖じゃない!斜面だよ。中入れるよ。一度入ってみたかったんだ!」

「危ないからやめなよ~!」
「平気だよ~!」

…この後の展開は、ご想像にお任せします(笑)

さて帰りは、1000年以上前の大きな噴火でできた、火口壁をめざしました。

道中には遊び道具がいっぱいです。

丸い溶岩を見ると,転がしてみたくなるのは誰しも?

でも、手で押しただけでは全く動きませんでした。

足もとの小さな岩の下にも、驚きがいっぱい詰まっています。
溶岩の周囲と割れ目から、ハチジョウイタドリが枝を伸ばしていました。

嶋田が右の溶岩を持ち上げて、下をのぞいてみました。

「うわ~!アリの巣!!」

アリたちは、慌てて卵を移動させていました。
こんなところにも、たくさんのアリが暮らしているのですね。

「溶岩が隙間だらけだから、巣を掘らなくて良くて楽だなぁ」と私がつぶやいたら
「でも、崩れるじゃん」と嶋田。ごもっともです。

アリの中には、黒いアリと白いアリが混ざっていました。
こちらは白で、卵と全く同じ色でした。

アリって生まれたばかりだと白いのですね。
初めて見ました~。

溶岩を元にもどし、今度は左の溶岩を持ち上げてみました。
「うわ~!」

アリはいませんでしたが、イタドリの細かい根が溶岩の隙間にビッシリ入り込んでいました。
スゴイ~!

「わずかな水も残らず吸い上げるぞ!」というイタドリの気迫(?)に圧倒されました。

植物の細い根は溶岩の隙間に入り込み、細かく砕いていくと言われています。
近くにそれを実感させてくれるものが落ちていました。

きれいに割れた溶岩です。
割れた面にはイタドリの細い根が這っていました。

若い火山島の伊豆大島は、地表を穴だらけの溶岩が覆っているから水はけが良く、川がないと言われています。

でも実は、植物達がこうやって少しずつ溶岩を細かくしていっているのですよね。
これで噴火がなければ、やがて溶岩は目の細かい土になり,川もできていくことでしょう。

でも当分は、そうなりません。
火山がまた噴火するので…。

大島を歩いていると、雄大な景色からも、足もとの小さな景色からも、命の不思議さを感じます。

いっぱい驚いて、いっぱい笑った、楽しいスタッフ勉強会でした。

(カナ)



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てのひら教室縁日

2013年10月07日 | その他
私が所属している“てのひら教室”では本日“ミニ縁日”を開きました。
昨日運動会だったつつじ小学校は今日振り替え休日になり、スタッフは事前に打ち合わせを重ね開催を迎えました。


綿あめ 本格的でしょ   『ね!ね!私に一回作らせて』


ポップコーン こちらも機械をお借りして作っています。 カレー味ありますよ


焼きそばは 小さい子が店番しています。勿論、製作は大人が別の所で作っています。もっと沢山乗せねね


磯辺餅は炭で焼きます。『こ 焦がさないようにね』


あ~ん 口あけて!


お皿に沢山載せて 美味しく食べたのです。一息ついて あ!!写真撮るの忘れたよ。
チョコバナナだけ残っていたりして…     勿論これから食べます
お好み焼きも食べ終わってしまいましたね。


クレープ屋さんでは、いしょう懸命作成中『クリームと紅芋クリームですね』


食べ物屋さんの次はゲーム屋さんに変わります

私が作った折紙とお菓子にクリップをつけて“魚釣り”


射的も有りますよ

私は輪投げの商品のペンシルバルーン作り
剣や犬を作っていました  ので 忙しくて写真撮れなかった…とほほ

他に

ボーリング・飴すくい・金魚すくい(ボールとニセ金魚)・プラバン・ネットボード

子供達も大人も交代でお店屋さんやお客さんに成って楽しみました。

色々な所で気軽に機械を借りたり、お手伝いをしていただけたりして大島にはやさしい人が多いなと感じる日です(しま)


ちなみに金魚すくい三位に成りました(パチパチ)商品貰いました

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何度、同じ道を歩いても。

2013年10月06日 | ツアー
相次ぐ台風の発生で、海がなかなか落ち着きません。昨日も、北部のダイビングポイントは大荒れ。
で、3人のお客様が海をやめて陸ツアーをリクエストしてくれました。

山は小雨まじりの濃霧でした。3人のお客様のうちお2人は、同じコースを過去2回歩いています。
でも「何度同じ場所を歩いても毎回違うものがみつかるでしょう?」と前向きです。

そうそう、そのとおりなんです。
「なにか変わったものが見つかるかも」なんて、話しながら歩きはじめました。

さっそくお客様がこんな楽しいものを、見つけてくれました。

地面に"おまんじゅう"がいっぱい~!
(ウソです、キノコです~。)

キノコはフワフワで、指でおすと凹んだまましばらく元に戻りません。
そして、てっぺんの穴から煙のようなものが出てきます。

図鑑で調べてみたらこのキノコは、雨粒に打たれることで細かい胞子を外に吐き出すようです。
ということはこのキノコたち、雨を感じて「チャンス!」とばかりに地上に出て来たのでしょうか?

雨は様々なものを、キラキラと輝かせます。
この日見つけたキラキラなものは…

小さなカタツムリ。

殻も体も光っていました。

クモの糸も雨の日の楽しみのひとつです。

クモの足にも体にも、水滴がついていました。

色づきはじめたオオムラサキシキブの実。

なんて美しいのでしょう!
お客様からも「水滴って最強だなぁ」という言葉が聞かれました。

森を抜け、草地~溶岩地帯に入ってからも発見は続きます。


お、オレンジ色の小さな粒を発見!


これまたツヤツヤ!
まるでお菓子のようなキノコです。

草がバランス良く傘の上に乗っています。
地面の下から草をかき分けて出て来たばかりなのでしょうね。

「お!これは、もしや…?」

半分に折れたマユミの葉っぱを見て、ヒラメキました。

やっぱり!

見事に染め分けていました~。

お客様が溶岩の隙間にカメラを差し込んで、写真を撮っています。

何を撮っているんでしょう?

不思議な事に、シュスランがまだきれいに咲いていました。

今年この場所で、花を最初に確認したのは9月11日でした。
3週間以上咲き続けていることになります。(あと少しで1ヶ月です!)

同時期に森で咲いていたシュスランたちは、もうとっくに花が終わっているのに、
なぜここはこんなに長く花をつけているのでしょう?

「もしかしたら…」私の想像は膨らみます。

「こういう溶岩の隙間にいると、シュスランの花粉を運ぶ虫たちが、なかなかやって来ないのではないだろうか?虫を待つために、長く花を咲かせるように変わっていっているのでは?」

シュスランが最長何日ぐらい花を咲かせているのか、正確な事はこれから調べないとわかりません。
でも、全ての生物は環境に合わせて変化していくから、可能性はあるかもしれないと思いました。

木漏れ日の射す森の中からゴツゴツの溶岩地帯にやってきたシュスランが、この狭い溶岩の隙間で毎年花を咲かせ、環境に適応しながらたくましく生きている…そのことを考えるだけで、なんだか嬉しくなります。

秋の雨の日ならではの出会いがいっぱいだった昨日のツアー。

最後に入った樹海の中で、これまたとびきりのものに出会いました。

桜の木にビッシリ生えたキノコ(カワラタケ)は何度かこのブログで紹介していますが…
昨日はカワラタケの裏に金色の粒がついてキラキラ光っていたのです!

みんなで「スゴイ~!」「なぜ金色なの?」「何かエキスが出ているのかなぁ?」「きれい~!」と大騒ぎになりました。(一番騒いでいたのは私かもですが・笑)

ご覧ください、この美しさ!

金色って…ただの水滴じゃないですよね??
不思議だ~。

絶妙なタイミングで、見る事ができる一期一会の風景。
「何度歩いても毎回違うものがみつかるでしょう?」

はい、本当に、そのとおりであります。

(カナ)










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チュウシャクシギ

2013年10月05日 | 
毎年春と秋のシギチの渡りにはそれなりに期待しているんですが・・・
この秋はさっぱりです(涙)
もともと大島はシギチが少ないのにー。


それでも昨日はチュウシャクシギを1羽見つけました。
先月6日に2羽を見て以来です。

羽の様子から今年生まれの幼鳥だとわかります。
たった1羽で旅をしてきたのでしょうか。


カイカイ~。


ナニカ決意した様子。


このあと



飛び立ちました。

そのうち仲間と合流できるかな?


今朝、また虹を見ることができました。

前回よりはいいでしょ?

                          がんま

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タマキビ物語

2013年10月04日 | 海の生物
6月のブログで海岸のタマキビの仲間(貝)の写真を載せたところ、島内の2人の方から「島の中学生や高校生が過去にこの貝を研究していた」という情報をもらいました。

(写真はアラレタマキビです)

中学生の研究は、東京都科学教育振興会、読売新聞社主催の日本学生科学賞・東京都の部で最優秀賞になったとのこと。その研究が「海辺の科学」という本の中に掲載されていました。

本の中には、生徒達がフィールドでの観察から様々な疑問を感じ、それを解決するために自分たちで方法を考えていった過程が記録されていました。

全く動かない貝に対しての「生きているの?」という疑問から始まり、海水をかけたり、真水をかけたり、光に対する反応を調べたり…。本ですぐに答えを見つけるのではなく、自分たちで答えを探していく行程が素晴らしかったです。

その本の中から、私が「!」と思ったこと…
「海水をかけると動き出すけれど、真水をかけると動きが止まる。」
「光と反対の方向に移動する。」

「そうなんだ~!」
現場で観察したくなって、先日太陽が沈む直前に海岸に行って来ました。

太陽の角度はこれぐらいでした。

「タマキビは光に背を向けているのだろうか?」
ワクワクしながら岩場をのぞいて見たら…

あれ?

なんか思ったよりバラバラ…。

あ、そうか、彼らにとって「光と反対の方」というのは「暗い方」…すなわち、溶岩の穴や隙間なのかも。全部太陽に背をむけているような光景を想像していましたが、そんなわけないですよね(笑)

さらに海水をかけたら動き出すのかと期待して潮溜まりの水をかけてみましたが、タマキビは微動だにしません…。うむむ~、手でピチャピチャかけるぐらいでは、水の量が少ないのかも?

なんだか納得できなかったので、今日も再度、同じ場所に行って来ました。
昼11時頃、ほとんどのタマキビたちは、いつものように穴の中。

でも溶岩の表面に出ているものが何匹かいました。

なんだか堂々としています!
餌でも食べに出て来たのでしょうか?(動かないけど・笑)

海水中に入っているものもいました。

本には「炎天下にいるタマキビは蓋を閉じて岩に着いているが、海水を岩にかけると足でくっつく。」と書いてあったので、調べてみました。

ホントだ!

蓋を閉じたまま、なにやら糊のようなもので岩に貼り付いています。
蓋をすることで、乾燥から身を守っているのでしょうか?

さて、夕方になってから、またまた同じ場所に行ってみました。

海は昼よりも荒れていて、時々白い波の飛沫が上がっていました。

驚いた事に、たくさん居たタマキビたちが1匹も居なくなっていました!
海が荒れて来たから避難したのでしょうか??

「あんなに居たのに,どこにいったんだろう?」
不思議に思って水の中の小石の下も調べましたが、姿がありませんでした。

海も荒れていて近づけないので、違う場所にいた5匹を持ち帰って観察する事にしました。

「海水の中では良く動く」…本のとおりです!
(潮溜まりではほとんど動きがないような気がするのですけど?)

仲間に接近中。


あ、登ります!


おんぶ~。


裏から見ても可愛いです!


水を持ち上げます。


水を乗せたまま出てきます。


脱出~。

美しい水のヴェールを身につけているのが、なんとも素敵です。

しばらく放っておいたら、みんな水面上に出て来ました。

ほんとうに水が嫌いなんですね~。

本には「淡水に入れると2~3日で死んでしまうが、乾燥した空気中では約9ヶ月も生きている。」と書いてありました。

で、ケースの蓋をあけてみたら、みんなそれぞれの道を歩きはじめました。
水の中に帰るもの、縁に留まるもの、そして新天地へ冒険の旅にでるもの…

いや~、生き物って本当に多様ですね。(実感)

ところで、この先の展開はどうなるんでしょう?
タマキビ達は、水の存在を感じて、あまり離れずにいるのでしょうか?
このまま朝までおくのが怖いような、楽しみなような…笑。

溶岩の小さな穴の中に入って、いつもジッとしているように見えるタマキビたち。
実は不思議がいっぱいの、面白い生き物だったのですね。

これから溶岩の上で暮らすこの小さな生き物を観察するのが、楽しくなりそうです。

(カナ)




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大島INススキ

2013年10月03日 | ツアー
今日は、WEB上で旅行プラン作成サービスを行う会社の方達と、三原山を歩きました。

最初の計画では港でアシタバオニギリを買って、山で食べる予定だったのですが…
みごと売り切れで、取材は突然ラーメンからスタートする事に!

島海苔ラーメン(右)と青唐辛子ラーメン(左)と島海苔オニギリとサツマ揚げです。

ラーメンの中の青唐辛子を食べて口の中が麻痺してしまう(ものすごく辛い)という
“大島体験(?)”を経て山へ…。

ススキがそよ風に揺れて、夏の雲と秋の雲が混ざったような三原山でした。

「朝、山手線に乗っていたとは思えない」という感想が嬉しい歩きはじめ…

まるで山から煙が立ち上るように、白い雲がモクモクと上空に向かって登っていきました。

溶岩流の前でお2人に、いつもの質問をしてみました。
「今、目の前に人が歩くスピードよりゆっくり熱い溶岩が流れて来たらどうします?」

「虫を焼く!」と、記事担当の女性。
…ム・シ・ヲ・ヤ・ク??

予想外の回答にビックリしていたら、「おばあさんが(だったと思う)そうしていたから」と説明してくれました。(おばあさんはムカデでも捕まえて焼いていたのかなぁ~?詳細聞きそびれました…)

眼下に広がるキラキラの海は、まるで怪獣のようなグレーの雲が隠してしまいましたが…


雲の陰がどんどん動いていくのを見るのは面白かったです。
「雲と追いかけっこしたい」とお客様。

いいですね~、追いかけっこ楽しそう!!

「わ~、この景色カッコいい!」「そうそう、私もここを通るたびに見とれるんです。でも、写真だと迫力が伝わらないんですよね~。」

私の言葉を聞いて「こっち(斜面の縁)から縦位置でとると、良い感じですよ」と、写真担当のSさんが教えてくれました。

どれどれ…?
あ、ホントだ~。

…と、真剣に写真を撮っていたら「い~い位置にいますねぇ」と声がしました。

で、声の方に振り向いたら、この笑顔!

あ、私、被写体になっていたんですね?(笑)

本当に元気で楽しいお2人で、様々なことにチャレンジしてくれました。

「あ!大だ、大だ!大島の“大”ですよ!」
言われてみれば…

寝ている人も大の字、Tシャツにも大の字です!
こりゃスゴイ。
 
溶岩の“溝”調べ。

「これはいいわ~。やっぱり体感しなくちゃ。」←私もそう思います。

キラキラ輝くススキや、山腹に開いた火口の側を歩きながらのオニギリタイム。

両手に持っているのは、港で買った島海苔オニギリです。

どうです?

最高に美味しそうでしょう?
そして…

大島INススキ

なんて素敵なアイデアでしょう!
キラキラのススキの海に浮かぶ大島ですよ~。

お客様は、空に浮かぶ青唐辛子も見つけてくれました。
(どれだか、わかりますか?)

お昼御飯で食べた青唐辛子の辛さが、よみがえったかも??

ツアー最後の森では、桜の木にビッシリついたキノコ(カワラタケ)に「抹茶の匂いがする!」と教えてくれました。キノコに匂いがあると感じた事がなかったので、ビックリしました。

以後、他のキノコや桜の匂いを嗅いでみましたが「抹茶の匂い」には出会いませんでした。
カワラタケだけが香りを持つのでしょうか??

「この森の匂いがしますよね」とお客様。
そうか~、私は鼻が悪いので匂いをあまり感じませんが、森ごとの匂いってあるのかもしれませんね。

これだけ様々な面白いことを発見できるお2人なら、きっと大島を楽しくWEB上で紹介してくれることでしょう。楽しみです!

ちなみにお2人の会社が運営する、旅行プラン作成ツール「tripro」というサービスはこちら。
(Facebookのアカウントが必要) http://tripro.me/

旅のコラム「旅の達人」はこちらです。http://tripro.me/tatsujin

(カナ)
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