グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

巨木とキノコと貝の森

2013年10月11日 | ツアー
今日も“とある番組のロケ”がありました。
訪ねたのは数1000年前の噴火でできた小さな山、愛宕山です。

高さ20mぐらいの巨木が生える緑の森も、地面の多くは降り積もった溶岩や火山灰でできています。

スタッフの方達、地面の中身を撮影中です。

有志の手によって保護のため移植されたホトトギスの花が、見頃を迎えていました。

蕾がいっぱいついていいるので、まだしばらくは楽しめそうです。

久しぶりに訪ねた愛宕山…
まず最初に「おお~!」と思ったのが、この風景です。

何でしょう、この丸?
泥団子みたいな形ですが、触るとガチガチに固いのです。

1つ手に取って割ってみました。
そしたら…

キノコでした~!
中には細かい胞子がぎっしり詰まっていました。

周囲を見て正体がわかりました。
ツチグリです!

ツチグリって外側の殻が開く前は、すごく固いのですね。
知らなかった~。

三原山のふもとの溶岩の森でも植物のたくましさを感じるけれど、
空に向かって頭上高く延びた木の堂々たる姿には、やはり圧倒されます。


人が3人ぐらい手をつながないと幹を一周できないぐらい太いタブの木です。

いったい何年、ここにいるの?

キノコと、キノコが大好物の陸生貝にもいっぱい出会いました。
キクラゲを食べにやってきたキセルガイと、それを横目で(?)見るカタツムリです。

このあとの展開は?
仲良く分け合って食べたのでしょうか??

指でたたくとコンコン音がするほど固いキノコにも、キセルガイが乗っていました。

固くても食べるのでしょうか?

1つの木に20匹以上のキセルガイが集まっているところもありました。

この状態が、もっと広範囲に…。
新鮮で柔らかそうなキノコはやはり人気みたいです。

“キノコの上に体を乗せてキノコを食べる”の図。

ムシャムシャ…。

火山の噴火でできた山に長い年月をかけて巨木が育ち、死んだ木をキノコが分解し、そのキノコを貝が食べる…つながってますねぇ。

撮影を終えて森を出たら、出口のところでもう椿が花をつけていました。
タネと同時に花が見られるなんて、なんだか贅沢な気分です!

今年は実のつきが悪いらしく、そのことと花が早く咲くことは何か関係があるのではないか?という意見も出ていました。

何日も時間をかけて丁寧に撮影されていたスタッフの方々。

番組の中で伊豆大島を、どんなふうに紹介してもらえるのか楽しみです。
放送日など詳細が決まったらこのブログで報告しますので、ぜひご覧ください。

さて夕方、店から見える空の雲が赤く染まってキレイそうだったので、ダイビングのお客様を誘って海に沈む夕日を見に行ってきました。

やっぱり、今日の夕日も素敵でした~。

「この風景をいつでも見られるなんて、カナさん幸せですね。」というお客様の言葉に
「本当にそうだなぁ」と思いました。

富士山の下の雲も、ピンク色でした。

富士山の山頂にいる人は、ピンク色の雲海を見ていたのでしょうか?

(カナ)

コメント
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