グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風26号の調査に、同行しました。

2013年10月20日 | 火山・ジオパーク
今日は北風が強く海も大荒れ。
岸壁に着く船も激しく上下していましたが、午前便は頑張って全便動いていました。

自主避難で島から出られる方も多かったようです。

そんな中、火山専門家の方達が大島に来島しました。

午後の雨が収まった数時間に、数カ所を調査しました。

元町上流にある長沢砂防ダム。

広大なダムが全て土砂と倒木で埋まっていて、とても驚きました。
もしもこのダムがなかったら、この土砂が全て元町に流れていたのだと思うとゾッとしました。

ちょうど同じ角度で撮られた写真をネット上で見つけたのでリンクしておきます。
(同じ角度の写真を探したのですが見つけられませんでした…)
http://blogs.yahoo.co.jp/shimajininsapporo/5412190.html

倒木の真ん中に、普通に立っている1本の木がありました。
まるで元からここに生えているかのような緑の木…不思議な光景でした。

「絶望の大地に生える希望の木みたい」
そんなふうに感じました。

足もとの土砂は、数カ所でサンプリングされました。


泉津方面の土砂崩れも調べられました。

これ以外の場所も歩けるところは歩き、崩れ方から崩れて来た物の種類などを観察されてました。

そして一言。
「やっぱり現場に来ないとわからないなぁ」

今ここで「これが今回の土砂災害の原因」と報告することはできませんが、近いうちに今回の災害の原因が公表される日が来るでしょう。

何もわからない状態は、とても怖いです。ある程度原因が予測できて対処の仕方がわかっていれば、不安を抱えつつもこの島に住み続けられるような気がします。

今は行方不明の方の捜索や、二次災害防止が最優先ですが、落ち着いたらできるだけ早めに、専門家の方達も交えて勉強会を開きたいです。

不便な避難所での生活を送られている方々、行方不明のご家族の捜索を心待ちにされている方々、そして不眠不休で奔放されている役場の方々に,少しでもはやく休める日が訪れますように。

そしてどうか、これ以上被害が出ませんように。

(カナ)
コメント (2)
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