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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

コッチン

2011年09月10日 | 
今日の伊豆大島は朝から見事な青空が広がりました。
陽が昇ると一気に暑くなりますが日陰は涼しく秋の気配を感じます。
モズの高鳴きも聴こえるようになりました。

さて、『コッチン』です。
なんでしょう?
私の中でのコチドリの呼び方です(笑)

今朝の海岸で1羽でいるのを見つけました。


これはもうすっかり冬羽でいいのかな。




ひたすらじーーーっとしていました。




にゅーっと首が伸びたと思ったら、イソヒヨドリに脅かされて飛んでいってしまいました・・・もっと見ていたかったのに(泣)


コチドリといえば今年は大島でも繁殖が確認できました。
6月15日のブログで紹介しています。

来年もかわいいヒナの姿が見られるとうれしいです。


                          がんま
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子どもたちの食料

2011年09月09日 | 
先週は、クモを狩るベッコウバチに登場してもらいました。
狩りをして、獲物を確保してから、急いで穴を掘っていましたが、
今日の主人公は、手回しよく、先に穴掘りを済ませて、
じっくり、獲物を探すタイプのようです。
それも、じっくり念入りに、
こんなに多くの土を掘り出します。
そう深くないのですが、中の食料庫が大きいのです。
この穴の製作者は、キリギリス類を狩るクロアナバチです。

そして、こんな具合に、
近くに別の穴も用意します。

兄弟姉妹が多いことはいいことかも知れません(笑)
1匹で2つ、3つ、くらい掘るのが多いようです。
動かない巣穴の口を見つけて撮るのは容易でした・・・が。

私が観察した辺りでは、8月上旬くらいから、
直径15ミリ程の穴をせっせと掘っていました。
でも、機敏に動き回る働き者のお母さんの姿を
撮ることができません~(涙)

何とか撮影に成功したのは、狩りを終えて獲物を
運んでいる最中です。
自分の体より大きくて重いものを運んで、
せっかく捕った大事な獲物ですから、離さず引きずっているので、
何とか撮れました。でも、この程度!?(汗)

犠牲者は、ウマオイかと思ったら、もう少しスマートなカヤキリのようです。
この時季のキリギリス類も、
産卵を控えて栄養を蓄え、メスはお腹に卵を準備しています。
必ずメスが生け贄にされるそうです(涙・・・)

クロアナバチのお母さんの体長は25~30ミリくらい。
カヤキリは45~50ミリくらいあります。

運んでいる途中で、置いてあった一輪車(荷車)の足に
カヤキリを抱えたまま飛び乗りました。隠れたつもり?
ご覧のように、カヤキリは翅の下に産卵管が付いているので、
メスだと分かります。

ベッコウバチのクモ同様に、
このカヤキリも毒針の覚めることのない麻酔注射で
身動き出来ず、されるがままです。

カメラをあまり近づけるもので、「何よー!」と
キッ!っと、にらみ返されてしまいました。
これから、穴に運び入れ、新鮮な食料の準備を終えて産卵です。

わが子に、栄養たっぷりの良い物をと一生懸命なのは、
ヒトもハチも同じですね。

(なるせ)
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やばいツアー

2011年09月08日 | ツアー
昨日、M大学の皆さんから“地域の観光資源を学ぶこと”を目的とした5時間ツアーを、リクエストしていただきました。

快晴、微風という最高のコンディションだったので、コースは「火口1周~裏砂漠~樹海」に決定。
普段あまり歩いていないという学生さんたちでしたが、コースを説明したら「歩いてみたい!」と積極的。
(若者らしく元気で、いいじゃないですか~(^^)v)

みんな、気に入った景色に出会うたびに「あ、ここヤバイ!」と声を上げます。
「ヤバイ!」というのは「スゴイ!」という意味のようです(^。^)

皆がそれぞれ感動する場所が違うので、しょっちゅう「ヤバイ」という言葉が飛び交います。

たとえばホルニト(溶岩が作った三角の塚)を前にして…
「ここ、ヤバイ~」

う~ん、ホルニトに登ってポーズをとるなんて、初めてのリアクションです!
カメラを構えていた人たちは、どんな写真が撮れたのでしょうか?

初めてと言えば、火口を前に「カメハメハ~!」と言って決めていたこのポーズ!

「うわ~、何やっているんですか?」と驚いて聞いてしまいました(^_^;)
先生が「“かめはめ波”というエネルギーを手から出して、穴(火口)を空けているんですよ。」と教えてくれました。

“かめはめ波”で火口を造る…これまた初めてのリアクションです!
なんて斬新なんでしょう~(^O^)

「うわ~!やばい!」

割れ目火口から溶岩流に乗って運ばれた黒い彫像が、きらめく緑の葉に縁どられて奥行きのある不思議な風景を造っていました。
「ナウシカみたいだ…」誰かがつぶやきました(^。^)

裏砂漠では10分間、大の字になって寝転んだりしながら思い思いに360度の視界を楽しみました。

「うわ~、このツアー、ヤバイ!」「ここで星見たい!」
「ヤバイ!」がいっぱいの、全身で楽しむジオツアーでした!(^^)!

ところで!今回参加していた学生さんに、共通していたのが“イモムシ嫌い”です(笑)
どこからともなく現れて、ズボンについたイモムシにみんな大騒ぎでした。

「うわ!かわいい!!」とイモムシを手に取る私に、一同シ~ン…(^_^;)
「私、イモムシを手に乗せられる人って尊敬する!」というお褒め(?)の言葉までいただきました。

コレがそのかわいいイモムシです。

アオスジアゲハの幼虫にしては、タラコ唇で何だか様子が変でした。
(体調悪いの?)

なにはともあれ、火山~森と大島らしい様々な環境を、全員で元気に歩ききりました。
楽しかったなぁ~(^^)v←また自分で楽しんでます。

そして全身で感じた伊豆大島の自然が、若い皆さんの心の中に何かを残せたら最高なのですが(^。^)

(カナ)


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コミスジ

2011年09月07日 | 
今日の午後の林道でやっと会えました!!
私の大好きなチョウのひとつです。
今年も何回もここにやって来てはいたのですがなかなか出会えませんでした。

全国的には特に珍しいチョウではありません。
でも伊豆大島ではあまり多くないようです。
同じタテハチョウの仲間のルリタテハやヒメアカタテハに比べると数はぐっと少ないです。





今日は同じ場所にこの翅が欠損した年老いた(?)オスと、





この若くて新鮮なオスがお互いを意識しながら飛び交っていました。


コミスジの飛び方には特徴があって、数回のはばたきのあとス~ッとグライダーのように滑空します。
これがまたカッコイイんだ!



ニオイウツギの葉っぱに影が映っています。
もっと目の前に降りて来て欲しかったけどずっと見上げる位置を行ったり来たりしていました。
縄張りがあるんですね。






2匹のコミスジ。
いい伴侶に出会ってしっかりと次の世代を残して欲しいです。


                       がんま

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韓国ロンリープラネット社、伊豆大島ジオパークへ。

2011年09月06日 | ツアー
今日は韓国のロンリープラネット社の記者とカメラマンの方、今回の取材をコーディネイトしてくださった寺田直子さん(トラベルジャーナリスト)、東海汽船のYさんと、三原山周辺のジオサイトを歩きました。

ロンリープラネットは英文の旅行ガイドブックで世界一のシェアを誇り、ウェブサイトのアクセス数は月間280万回を数えるという、超有名な本です。
世界を旅する個人旅行者のほとんどが持っていて、私が昔海外一人旅をしていた頃も“旅の道連れ”的な存在でした。

そのロンプラ取材の今日は、今までの霧の多い三原山が信じられないほどの好天に恵まれた1日となりました。

爽やかな青空のもと、すれ違った親子連れと談笑する取材陣。

和やかな良い雰囲気です(^。^)

残念ながら富士山は雲に隠れてしまいましたが「こうやると鳥居の真ん中に富士山が入るんですよ~。」
のポーズを実践中。

この後の三原神社のお参りでは、寺田さんから神社のお賽銭について「神社は5円(ご縁)か15円(十分ご縁)、お寺はお墓だから10円(トオイ)で良いと言われているんですよ。」と教えてもらいました。(なるほど~!)

取材陣の皆さんがカメラを構える、何気ない風景があります。
「いったい何を撮っているんですか?」

同じような位置に立って風景を切り取ってみたら、こんな写真が撮れました!

そうか~!空に向かう坂道を撮っていたのですね!
大島らしい黒い溶岩の坂を、青空に向かって登っていく…何とも素敵な風景です(^O^)

こんなふうに、一緒に歩いた方達の感性から新鮮な驚きを与えてもらう事って、とても多いです。
今日も何回も“見慣れた風景が新鮮に見える瞬間”が楽しめました(^O^)

たとえばこの写真も…

「イタドリって本当にたくましいんですね。こんなに小さくても花を咲かせるんですね。」というYさんの一言で、足元にあるイタドリの存在に気づきました。
わずか数枚の葉っぱで立派に花を咲かせているのですから、確かにスゴイですよね(^O^)

Yさんは大の自然好き、虫好きらしく、オオバヤシャブシの木に近づいて行ったと思ったら「あ、居た居た~。」と手にイズミヤマクワガタを乗せて戻ってきて、私達に見せてくれました。

夜、街頭に寄ってくるクワガタではなくて、昼ですよ~。
しかも周辺はオオバヤシャブシだらけなんですから…これはきっと“虫好き”の目だから見えるんだと思います!

「樹液を吸ってましたよ。あ、もう1匹居ますよ、ちょっと小さいけど。」とYさん。

う~ん、スバラシイ!
「定年退職後はぜひ大島でガイドをしてください!」とお願いしちゃいました(^O^)←いつ?(^_^;)

世界を飛び回るトラベルジャーナリストの寺田直子さんとは、自然を案内するプロのガイドが職業として成り立つようにするために必要と思われることを、裏砂漠で語りあいました。
本当にわずかな時間でしたけれど、元気づけられたような素敵な時間でした(^^)v

寺田さんは伊豆大島を舞台にした「東京アイランダー気分で」というブログを新スタートしてくれました。
http://tokyo-islander.blogspot.com/これからの発信が楽しみです。

ところで、韓国のカメラマンの方は日本語ペラペラでしたが、記者の方とは英語での会話でした。
もちろん寺田さんが流暢な英語で通訳をしてくれましたが、記者の方との直接の会話の中では普段話していることの半分ぐらいしか伝えることができなかったような気がします。

伊豆大島の魅力を世界中の方に伝えていくためには、もっともっとたくさんの人にガイドとして参加してもらう必要があることを痛感しました。

来年の3月までの間には、町でジオパークガイドの講習も行われるはず…。
英語が得意な方、ぜひ参加して伊豆大島ジオパークの魅力を世界に向けて発信してください。(切望)

(カナ)
コメント (4)
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留学生のジオツアー

2011年09月05日 | ツアー
今日はネイチャーガイドクラブ会長の佐藤さん、嶋田、私の3名で、国士館大学の留学生の方達のジオツアーに行ってきました。

丸一日かけてゆっくりジオサイトを回る予定でしたが、天候が不安定なため予定変更。
最初はジオパーク展会場で歩くコースの説明をしてから、出発することになりました。

壁にかかった大きな写真の前で、班ごとに記念撮影。

中国、韓国、台湾、マレーシアなど、アジアからの留学生の方たちです。

実際には霧で三原山は見えませんでしたが「せっかく来たのだから山に登りたい!」という意見が多く、
全員で雨合羽を着て山頂を目指しました。

ここで「ここに(溶岩が流れて)来たとき、何度でしたか?」という予想外の質問(^_^;)
「え?地下のマグマの温度は1000度~1200度と言われているけど、この場所まで流れて来た時ってもっと冷えてますよね…何度だろう?」←わからない(^_^;)

「コンクリートの避難壕が、何度ぐらいまでの温度に耐えられるのか?」というのが疑問だったようです。
今度調べておかなければ…。

火口は真っ白で何も見えませんでしたが、下山中だけ青空が見えて視界が開け、外輪山も姿を現しました!
最近このパターンが多いです…。

「スゴイ~!」
やはり最初から見えていた時よりも感動が大きいようで、皆さんとても喜んでいました。

一度ホテルに帰り昼食をとってから、午後は樹海をのんびり歩きました。
今日の樹海はキノコの森でした。

黄色いキノコ


白いキノコ


薄茶


鮮やかなオレンジ


「あ!青いキノコがある!」
誰かが叫んで持ってきて見せてくれたのは濃紺のキノコでした。

「レインボーカラーがそろいそう」と留学生!(^^)!

他にもマイタケに似たキノコ


おいしそうなキクラゲ…

キノコはそこらじゅうにニョキニョキ生えていました。

今まで雨の日でも、こんなにたくさんのキノコは見たことがありません。
やはり秋はキノコのシーズンなのですね~。

ところで留学生からは「これ?食べられますか?」という質問が何回も寄せられました。
「あ、なるほど、中国料理では色々なキノコ料理があるのだろうな~。」と思って聞いてみたところ「シイタケぐらいしか食べない」とのことでした。

マレーシアからの留学生は「森は保護されているので普通の人は入れない。」と語っていました。
森も火山も、今日の留学生の皆さんには馴染みが薄いものだったようです。

同大学の留学生ジオツアーは10月末にも行われるそうです。

「それまでに私も、もっとアジアの国々の事を知って情報交換したいなぁ。」と思った、今日のツアーでした。

(カナ)





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受け継がれるもの

2011年09月04日 | 歴史・文化
速度の遅い台風がやっと日本から去ったようですがまだ台風の余波が残っているようです。被害はありませんでしたか?


波浮港に住んで30年以上ですが波浮の大漁節が踊れないので夏前より練習に参加させてもらっていました。

7月中旬、波浮港のお祭りの宵宮目指しての練習

8月初め、週末のヨットフェステバル
(これは本番)

8月波浮現代美術展オープニング、元町のお祭り等の本番の為に小学生・中学・高校そして成人の練習がありました


練習の時思ったのは⇒練習でも生歌。テープで済ませば良いのに手間をかけていますね


この歌は波浮港の華やかし頃、港に集まった船乗りたちが地元の歌や踊りを披露した物で今はその地元では歌われなくなってしまった物も有るそうです

地元の歌や踊りが有ることが羨ましいと思えます
手間をかけ時間をかけて、親から子供へ又その子供へ たかが歌、たかが踊りですが長い時間をかけて受け継がれてきた物を大切にしていきたいと思いました。(しま)


※私の大漁節と言えばなかなか覚えられません! 
小学生の方がずっと ずっと ずっ~と 上手なんだな 努力あるのみ

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カツオドリ

2011年09月03日 | 
日本各地に被害をもたらした台風12号。
その影響はこんなところにも現れました。

今朝、海はどんな様子だろうと見に行ってきました。
一面強風で白波が立ち、岸には大きなうねりが絶え間なく打ち寄せています。

そんな荒れた海でも沖にはオオミズナギドリがたくさん飛び交っていました。
しばらく眺めているとオオミズナギドリとは明らかに違う鳥が1羽飛んでいます。
急いで双眼鏡で見るとカツオドリでした。

おぉ、これはぜひとも今日のブログネタにしなくては!



台風の風に乗って南の海からやってきたのでしょう。
台風に連れて来られた と言ってもいいかもしれません。





えー、画像がイマイチどころじゃないのはいつも使っているレンズを修理に出していて、前使っていたレンズだからです(そうなの!?)



何度も海に飛び込んで狩りをしていました。
ちゃんと捕らえられていたかはよくわかりませんでしたが・・・


一緒に写っているのはオオミズナギドリ。





いやはやなんとも残念な写真ですね(涙)





シイラが跳ねていました。





だいたいこうして台風に巻き込まれて本土近くまで来るのは若い鳥が多いのですが、このカツオドリは完全な成鳥のようです。


このあと見ている間にぐんぐん沖へ飛んでいきました。
どうか元気で!!


                           がんま
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狩人バチ  

2011年09月02日 | 
台風の進路予想が、だいぶ西へ逸れました。それでも、
大島周辺の海もうねりが高くなって高速船が欠航しました。
大きな台風なので、すでに各地で大雨の被害が出ています。
台風の進路にかかわらず、全国的に注意した方がよさそうですね。

このところ雨模様の日が多かったので、
今日のブログは少し前に撮った写真の紹介とします。

ヤマイヌワラビの葉にクモが止まっています。
オニグモでしょうか。
暑いので涼んでいるように見えなくもありません。

実際は、「涼む」なんてものじゃなく、身も凍る思いなのでしょう。
このクモ、少し前にここへ連れてこられたのですが、
もう、自分では動くことが出来ません。

誘拐犯は、こちら↓で次の作業に取り掛かっています。
昼前でしたが日陰だったので、フラッシュを使いました。
タイトルのように今日の話題の主は、このハチです。

獲物のクモから1メートル程の所へ穴を掘り始めました。
それにしても、すごい速さです。
ツワブキの葉の少し上にお尻が見えますか?

狩人(かりうど)バチと呼ばれたり、
狩りバチと言ったりもするベッコウバチなのですが・・・

動きが早くて、うまく姿を捉えられません(汗)
ベッコウバチの仲間は、長い足と毒針をもち、
各種のクモを狩ります。翅(はね)のベッコウ色が名前の由来のようで、
ベッコウバチ科ですが、クモバチ科とされることもあるようです。

この仲間は、こうして地面に穴を掘る種のほか、
土で巣を作るものがいます。
やっと、何とか全身が撮れました。
頭部は黄褐色。胸部にも黄褐色の紋があります。

草刈りを終えて道具の片付けをしていた時に、
目の前の地面を黄色っぽいものが移動して行くのが見えました。
何かと思って近付いてみると、クモを引きずったベッコウバチだったのです。

獲物のクモを殺すのではなく、毒針で麻痺させ神経伝達を阻害させるそうです。
そうしておいて、アリが集らないような安全な場所に引っ張り上げ、
じっくり、巣穴作りに取り掛かったのでした。

土を少しずつ掘り出して、穴から10センチ程の所へ置いて行きます。
この後、クモを穴の中へ運び入れて、
ベッコウバチは卵をそこへ産み付け・・・

この穴の中で孵化した幼虫は、クモを食料として成長します。

でも、この時は残念ながら、用事があって
クモを運び込むシーンを観察出来ませんでした。
こうして、アップにしてみると、
なかなかチャーミングなお母さんだと思います(笑)

2時間程して、同じ場所を見てみると、
シダの葉の上にクモの姿はなくなり、
掘られた穴は、すでに埋められて、
落ち葉や小枝を載せてカモフラージュされていました。

お疲れさま!

(なるせ)



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ジオパーク全国大会用ポスター作製中

2011年09月01日 | 火山・ジオパーク
今、9月末に有珠山(北海道)で行われるジオパーク全国大会のポスター資料の原案をつくっています。

ポスター発表に際しては全国大会の事務局から「単なる地域の宣伝ポスターではなく、大地の遺産や活用の取り組みなど、地域のジオパークとしての特徴のわかるものを。」という要請が来ています。

伊豆大島ジオパークの特徴…改めて考えてみたら以下の項目が思い浮かびました。

1、大島の火山は1777年以降35~40年周期で噴火しているため、新しい溶岩がつくった様々な景色から、火山をリアルに体感できる。

(溶岩の流れを実感させてくれる黒い筋だって、噴火が頻繁でなければ残っていないですよね。)


(体感する火山(^^)v)

2、徒歩20分ほどのコース上で、一粒の種から森ができるまでの過程をたどることができる。

(植物の生きる力の逞しさを感じます。)

3、車で1時間で一周できるほどよい面積の中に、火山、森、海岸と様々な環境がそろい、どの場所でも噴火の歴史を感じることができる。

(海から見た大島が綺麗な山型ではないのは、1700年前~1500前に何度か大きな噴火がおきて、山の上3分の1を吹き飛ばしたから…。どの景色も、噴火の歴史の中にあります。)

4、10年以上前から、島民による様々なジオパーク的活動が続けられてきた。

自然愛好会の10年間に及ぶ植生回復調査、ふれあい観光ガイドによる12年に及ぶ定点ガイドや団体のツアーガイド、ウォーキングクラブによる13年にわたる島内を歩く活動、小中学校で噴火後長年続けてきた火山博物館での勉強や火山についての研究活動など、息の長い活動が今のジオパークの基礎をつくっていることを改めて感じました。

5、火山、地震の観測が最も進んでいる地域と言われている。

(この器械で三原山の地震の震度を常時観測し、リアルタイムで東京にデータを送っているそうです。三原山には数々の観測機器が配置されています。)

6、有料のジオツアーを常時開催している。
(この日記の右欄の“ツアー”カテゴリーも、ついに100回を超えました(^^)v)

もう少しポスター資料のたたき台を完成させてから、ジオパークの中心メンバーで検討し、9月末のジオパーク全国大会で発表したいと考えています。

読者の皆さんの中に「こんな特徴もあるんじゃないの?」という意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非お聞かせください~(^^)v

(カナ)

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