グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨でもノリノリ

2011年09月27日 | ツアー
今日は昨日午後の2時間ツアーを報告します。

お客様は、昼から降り出した雨に全然ひるむことなく元気に参加表明してくださった、若さあふれるお2人です。
今年7月に発売された「島もよう」という本を読んで、「ラーメンの森が見たい!」と、樹海をリクエストしていただきました。

“島もよう”はこんな本です。

小さめで軽くてカワイイこの本は若い人たちに人気で、今年の夏はこの本を片手に島を旅する人に何度も出会いました。(私たちのツアーも紹介してもらっています!)

さて、リクエストの樹海です。

歩き初めに大きなキノコ発見!
{うわ~、シイタケにそっくりだけど柄が細くて長いですね~。」などと言いながら観察していたら“ボキッ!”っと折れてしまいました(・_・;)

折れたからには仕方がない…と気を取り直して(?)記念撮影。

なるほど、傘ですね~!(^^)!

お2人のノリノリぶりに、ツアーはだんだん盛り上がってきました!
通称“縮れラーメンの森(ハチジョウイヌツゲが多くて幹がクネクネしている)”では…

ラーメンのマネ!(^^)!

台風で森のクモの巣が一掃されていて「キラキラの糸が楽しめないな~。」なんて思っていたら…
葉を落とし始めたオオシマツツジの枝に、素敵な水の粒を見つけました!

「きれい~!」
女性の感性には年代を超えて通じるものがあります(^^)v

水滴の背景には、1700~1500年前の大噴火でできた大きな大きなくぼみの淵が、グレーのシルエットで浮かんでいます。
こういう風景を見ると、噴火という地球の活動の長い長い時間と水滴の一瞬の時間という対比に、ちょっとクラクラするんですよね~。

少し時間があったので、元町溶岩流にも寄ってみました。
ここでもお2人はいろいろ発見してくれました。

「すご~い!尖ってる!」
…というお客様の一言で、いまさら気づいた恐竜の背びれ風の溶岩。

今までこんなのありましたっけ?

低い目線から見ていないから気づかなかっただけ?
それとも、数日前の台風で動いたのでしょうか?(その割には岩がひっくり返っていない)

なにはともあれ、恐竜の背びれ発見者の記念撮影。

さらにもう一言、「なるほど~!」と思った発言は…
溶岩流の対岸から這い出してきているツル植物の戦いを見たお客様の「ここに棒立てたら、みんなが這い登ってすごい競争になりますよね!」という一言です。

森の中で光を求めて高い木に這い登るのをやめ、溶岩流の上に這い出したツル植物たち。
確かに途中に棒があったら、どうするのでしょうね?

巻きついて登って行くのでしょうか?
それとも、もうそんな習性は捨てて、溶岩の上を這うことを選ぶのでしょうか?

「試してみましょうか?」
全員一致で実験開始。

藪の中から折れたオオシマザクラの枝と、アズマネザサを拾ってきて溶岩で固定。
ツル植物たちの行動やいかに??

最後に、作成した実験装置(?)の前でポーズです。

強い風で飛んでしまうかもしれない枝ですけれど、このぐらいのほうが自然に近くてよいかも(^_-)
この後の経過は私が観察してこのブログで報告することを約束しました。

お2人のノリノリぶりに元気をもらいました(^^)v
ありがとうございました~。

ところで、実は私は明日から北海道の有珠山です。
ジオパークの全国大会で伊豆大島ジオパークの1年間の活動報告や、ガイド分科会での事例発表をしてきます。

ジオツアーにも参加して、他の火山を見てくる予定です。
次回(明日です)は、北海道から報告します!

(カナ)

コメント (4)
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