グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

暑いですね~っ!

2011年09月16日 | 
おとといの夕方、仕事を終わらせて帰ろうとしていると、
薄暗くなりかけた目の前で小さなチョウが舞ってくれました。

このところの厳しい残暑で、バテ気味なので、
明るい色のチョウを見て、涼しい風を感じました(ほっ!)

見ていると、近くのミカンの葉の上に・・・。
いつも素早く飛び回るので、なかなか上手く撮影できません。
今回も、この程度(汗)

シジミチョウの仲間で、ヤマトシジミのようです。
大島では比較的よく見られるチョウですね。

この夏は、同じシジミチョウの仲間で、
ムラサキツバメに会えました↓。
このムラサキツバメには、あまり出会えないので、
容器の中に納めて、しっかり撮らせてもらいました。

(ご安心を。撮影後にすぐ放しました)

光の具合で翅の色が随分違ってしまいます。
このチョウ、以前は西日本に生息していましたが、
知人によると1998年頃から関東地方でも記録されるようになったそうです。
大島では7~8年前から定着したのではないかとのこと。

今年は梅雨開けが早く、残暑が続いています。
近年、温暖化で、真夏が長くなる傾向:亜熱帯化に
小さなチョウも順応しているのでしょうか?!

特に大島の南部地域には、
このチョウの幼虫が食べる食樹:マテバシイが多いので、
増えるかもしれません。

ところで、このムラサキツバメという名前は、
鳥と間違えそうですね。なんで「ツバメ」かというと・・・
こちら↑のヤマトシジミにはないものが、
こちら↑のムラサキシジミにはある。
もう、お分かりですね。

アゲハチョウの仲間の後翅に、後方に伸びる大きな突起がありますが、
ムラサキツバメにも、こんなかわいい尾状(びじょう)突起があります。
これをツバメの尾に見立てたネーミングです。

よく似たムラサキシジミには、この突起がありません。

では、名前の「ムラサキ」はというと・・・
容器の中で緊張のためか? 翅を開いてくれませんでした(涙)
翅の表面がキレイな紫色:特にメスの上翅は明るい青紫、
メタリックパープルなのですが・・・、

またの機会の宿題にさせて下さい。

(なるせ)
コメント
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