グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風から3年9ヶ月後の裏砂漠の植物たち

2023年06月27日 | 植物
6月13日、台風(2019年)の強風で、飛んできた小石(スコリア)に樹皮を剥がされてしまった裏砂漠の木たちに会いに行ってきました。

残った樹皮から枝を出してたくましく生き続ける樹木たちに感動し、昨年4月には効率の悪い樹皮がむけた枝を捨て、新しい枝を出す再生ぶりに驚いてブログをまとめまたのでした。(台風から2年7カ月後に経緯をまとめたブログはこちら

「いつか会いにいかなければ…」と思いつつ、そのあとも1年2ヶ月経過してしまいました💦

一度、「裏砂漠風の丘」に立って東側の海を見下ろしながら、斜面を降りました。


かつて、白い幹&枝だけになったとは信じがたい、もしゃもしゃ元気なオオバヤシャブシ 。

「1年2カ月前には、樹皮がむけた枝が木の下に落ちていたけれど、残っているだろうか? 台風で飛んでしまったかも?」と思いながら木の下を調べると

短い枝が一本だけ落ちていました。
でも、これ以外には見つかりません。
木の方を見ると、樹皮がむけた枝は見当たらず、幹はみんなツヤツヤで元気!

想像通りの展開に納得して、他の木を調べに行きました。

2つ並んでいる木は、右がオオシマザクラ、左がニオイウツギです。

オオシマザクラの茂った葉の隙間から、奥の幹の状態を観察してみると…あら?

根元からツヤツヤの元気な幹を伸ばしているのは、予想通りでしたが

なんと、樹皮が剥がれた幹が残っていて

そこから元気な枝を複数本出し、その先に葉をつけていました!!

隣のニオイウツギも同様で、樹皮の剥がれた幹を捨てることなく利用して枝を出し

いくつも花を、咲かせていました!

そして花には、虫たちが訪れていました!

自分がダメージから生き残るだけでなく、子孫を残すためにも力を尽くす生き方を「すごいなぁ」と素直に思いました。

別の場所の2本の木。

どちらもニオイウツギですが、枯れたままの幹もあったので、樹皮のむけた幹(枝?)が、再生できるかどうかはダメージの大きさにもよるようです。


昨年4月には、ほとんど葉が出ていなかった樹皮がむけた幹に、今年はずいぶん葉が茂っていました。
考えてみれば、季節によって違うのかも😅(4月より6月の方が葉が多い)

「もっと頻繁に、会いに来なければいけないなぁ!」と思いました。

(かな)
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