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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨の森のキラキラ。

2014年10月23日 | ツアー
伊豆大島は、冷たい雨の降る2日間でした。

昨日のツアーでは強い雨が予測されたので、お客様と相談して島の“食”に重きを置くことになりました。

でも美味しい御飯を食べるために、まずはジオを楽しんでもらわなければ…ということで、上下のレインウェアと長靴をお貸しして、まずは“赤禿”へ。

熱い溶岩が、どんどん積ってできた赤い崖と一緒に、写真を撮りました。

次に1986年噴火で山の中腹から流れ下った溶岩の上へ。

かつて森を焼きながら流れた溶岩を、想像しながら歩きました。

ツタが紅葉して、説明看板の枠をカラフルに飾っていました。

可愛いです!

地層大切断面の前では「マルバシャリンバイ」というバラ科の植物が、実をつけていました。

雨がしずくとなって、実から滴り落ちる風景…
一瞬で消える水滴の奥に、2万年の地面があるのが素敵です。

さて、こだわった“食”は、味わい深い港町“波浮港(かつての火口です!)”で…

この風景の中にあるお寿司屋さんで、ランチです。

9つとも島のお魚の刺身で握ったお寿司は、伊豆大島ならではのメニューのひとつです。

いつも「どの刺身がどの魚か」確認しながら食べはじめるのですが、途中から止まらなくなってパクパク…。最後まで確認できたことはありません(笑)。

食後は少しだけ、神社の森を歩きました。


人の背丈より少し高く伸びたスギが葉の先に水滴を一杯つけて、まるでクリスマスツリーのようでした!


大きなスギの木の下では、こんな小さな命がスクスク育っていました。

小さなスギは、雨を喜んでいるようにも感じました。

「キレイ~。」と、お客様と意見が一致したのが、この風景。

地面を覆うヘラシダが、雨にぬれてキラキラ光っていました。

そして、これまたツヤツヤの串団子のようなイヌマキの実を、お客様が見つけてくれました。

赤い実は甘く食べられて、緑色の実は有毒だと言われています。確かに赤い実の方は拾ってでも食べたくなるかも?(以前私も食べましたが甘かったです。)

さて、お客様を港にお送りしてから再び赤禿に戻りました。
実は、撮りなおしたい風景があったのです。

これ…

オオシマハイネズの先端から、雫が足れる風景です。

先端に水が集まるのか、1枚の葉と同じサイズの大きな水滴ができていました。
なんとかキレイに撮ろうと思ったのですが、風が強くなっていて、なかなかうまく撮れません。

で、オオシマハイネズの葉と格闘していたら水滴が…
「動いた!」

…と思ったら、水滴サイズの小さなクモでした。

体には、さらに小さな水滴をつけています。
水滴のサイズも様々。

雨の日はキラキラがいっぱいだぁ~!…と思いました。

(カナ)







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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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いつも再発見です (夏の旅人)
2014-10-24 09:42:22
香奈さんの写真を見ていると「自然の中には、
たくさんのキラキラが在るんだなぁ~」と思います。

それと「雨上がりの草花の匂い」が感じられますよ。
返信する
匂いも! (カナ)
2014-10-24 09:54:26
夏の旅人さん、コメントありがとうございます。一瞬のキラキラって宝石より高級な気がします。何しろそのときじゃないと見られないので!
そして“匂い”まで感じていただけたなんて、嬉しいです。夏の旅人さんとも、一緒に歩いたような気分です。
返信する

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