グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

鳥の巣

2009年12月03日 | 
未明からの雨が一日降り続き、午後は風も吹きました。
きのうは、暖かくて晴れた空を見上げると、葉を落としたオオシマザクラの枝に鳥の巣らしきものが見えました。

ヒヨドリの巣でしょうか? (注)

大きな巣のようでしたが、壊れかけていて、高い位置でしたし形がよく分かりませんでした。

この時季になると、サクラやエノキ、クワ、果樹ではウメなど早々と落葉し、枝だけになって冬支度です。落葉樹(夏緑樹)が葉をなくした枝に鳥の巣を発見することが時々あります。葉が茂っている時には、すぐ近くを歩いていても気付かなかった所に、見つからないように、雨に濡れにくいように巣を作っているのに感心させられます。




台風や低気圧の通過した後などに、地面に落ちている鳥の巣を拾うこともあります。上の写真は、この秋に拾ったメジロの巣です。このようにお椀型で上向きに使われます。

巣の内側の直径5~5.5センチ、深さ4.5~5センチくらい。

巣の材料は、枯れ草、樹木のシュロの幹の繊維・・・それからミズゴケやスギゴケなどの蘚類も使われていて、とってもやわらかくて温かそうです! 5~6月が産卵期で、4~5個の卵を11~12日ほど温めます。ヒナの巣立ちまでは11~13日だそうですから、すごく早いですね。(ニワトリは21日温めてました!)



これは下側から見たところ、
鳥の巣は保温器にもベビーベッドにもなるんですから、安全性に耐久性、それから柔軟性も求められるのでしょう。
何と、クモの巣を使ったりして枝に吊り下げるそうです!!

メジロもヒヨドリも、今頃からツバキの蜜を好んで吸い、花々を飛び回っては花粉を媒介してくれます。





上の巣の製作者は、ウグイスです。ホーホケキョ! 
これは、巣を上から見たところ。こちらの巣は横穴式なのです。





これは横から撮りました。
ススキやチガヤ、笹などの枯れ葉を上手に使って作っています。

巣の内側の直径4~4.5センチ、深さ7~7.5センチくらいです。

ウグイスは比較的低い所に巣を作ります。今年7月に見つけた巣はガクアジサイの枝にありました。こんなに低い所でヘビやネコに狙われないか心配になる、腰の高さくらいの所でした。低いのにはそれなりの理由があるでしょう。

天気俚諺(りげん)では、ハチが低い場所に巣を作ると秋に大きな台風が来る、とか、雪の多い地方でカマキリが高い所に産卵した冬は積雪が多い、とかいいますが。ウグイスの巣が低いところなのは、いつものことのようです。 何で?





この巣は、10月17日にヤブツバキの小さな木で見つけて撮りました。
ウグイスも産卵期は5~6月。卵数4~6個、抱卵日数14~16日、ヒナが巣立ちまで14日くらい。ホトトギスに托卵されることがあるようですが、それとは関係ないと思いますが。
一体この巣に何があったのでしょう?! 卵の中身は、3つとも腐っていました。

未受精卵の場合、孵化しないと、親鳥は巣も放棄してしまうのでしょうか?

親鳥の身に何かあったのでしょうか・・・?!  謎です。




やっぱり、カテゴリー「 鳥 」に挑戦したけど難しい!
分からないことが多過ぎる~。(汗)

(なるせ)

(注)トップ画像のサクラの枝にあるのはキジバトの巣だそうです。
   鳥に詳しいメンバーからチェックが入りました。
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