グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

カラスバトのポスター展

2024年09月27日 | 
大島公園のビジターセンターで、カラスバトの研究成果がポスター発表されていると聞き、見に行ってきました。

入り口の脇のコーナーに、4枚のポスターが展示してありました。


1枚目は、カラスバトについて。

日本全体で数が減り、環境省レッドデータブック準絶滅危惧種に指定されているカラスバト。
伊豆大島では(私の行動範囲だと)、姿を見られるチャンスは少ないですが、声は時々聞くことができます。

2枚目は、この鳥を研究した国分寺高校生物部の皆さんの研究結果。

なんと「カラスバトが鳴いている時の行動観察を行い、鳴き声の意味を調べた」のだそうです! 自分の存在のアピール、威嚇や警戒、交尾などの行動によって鳴き方が違うとか。興味深いです!

3枚目は、「GPS追跡で明らかになったカラスバトの島移動」
カラスバトの研究をされている安藤氏による発表です。

なんと、カラスバトは伊豆諸島の広い範囲(4km〜180km)を移動しており、伊豆大島と青ヶ島を移動している者もいるそうです。移動距離は個体によって様々で、「人間に旅好きもいれば、出不精もいるのと同じだなぁ〜」と思いました🤣

4枚目は高校生たちのGPS調査。

移動時間帯のデータから、「短距離の場合には日中も夜間も移動するが、長距離は夜間に移動する」というデータから、その理由を考察していました。

国分寺高校の生徒さんの活動は、NHK番組「ダーウィンが来た!」でも今年3月に取り上げられていましたが、この調査を行った高校生たちの努力は本当に素晴らしいです❣️

ビジターセンターで展示期間を聞いたところ、「最低でも1ヶ月は展示している」とのことなので、島在住の方は見に行かれてはいかがでしょうか?

そして本物を見たくなったら、動物園内のフライングケージへ!
大きなケージの中ですが10羽はいるそうで、特にこの木(スダジイ)が、お気に入りとか。

暗い所が好きなうえ、黒くて目立たず、ケージの中でさえ見つけにくいですが…

見つけられると嬉しいです😄

高校生たちや研究者の方の地道な努力によって、カラスバトの存在が少し身近なものに感じられるようになった気がします。

カラスバトの声が聞こえる森が、存続できる島でありますように。

(かな)
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