グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

馬車&ジオツアー

2014年06月29日 | 火山・ジオパーク
週末2日間、馬車とジオツアーをセットにしたモニターツアーが行われ、私はガイドとして参加しました。

1日目 
雨で山頂は濃霧のため、代替えコースとして準備したサンセットパームラインで実施。

スタートは野田浜駐車場です。

馬車もジオパークの文字入りでラッピング。


馬車は軽車両扱いということで、車道を走ります。

途中数台の車とすれ違ったようですが、馬が驚くことはなかったそうです。

私は2グループ目だったので、野田浜~万立浜の復路に乗車。

雨は降ったり止んだりでしたが、風も弱くて快適…目の前に広がる海を眺めながら馬についての話しを聞くのは、とても楽しいひと時でした。

終了後のジオツアーは、急な天候の変化にも対応できるように、車の移動を入れながら…。

熱々の溶岩が作った赤い丘や、町に迫った溶岩流、火山灰の積った地面に根を張って逞しく生きるスダジイの大木等々…火山が作った風景を回りながら、“雨ならではの風景”を探して歩きました。

…で、昨日見つけた“雨ならでは”です。

スカシユリの花についた水滴!

スカシユリは今が旬です。

枯れたコバンソウが,キラキラに変身!

大好きなものが見つかって嬉しかったです。

雨の日の港町。

しっとり落ち着いた雰囲気です。

神社の参道のコケも、雨で生き生きしていました。

「緑の絨毯を敷いたみたい!」とお客様。

車道沿いの溶岩が埋め込まれた壁も、コケがとてもキレイ!

「晴れていたら、こんな緑じゃないですよね。白っぽくなっちゃいますよね~。」
なんだか雨で得した気分になりました。

そして雨が似合うといえば、やっぱりこれ。

アジサイレインボーラインのアジサイが満開でした。

大島に自生するガクアジサイも…

水滴でキラキラ輝いていました~。
「雨、満喫!」のツアーでした。

2日目
雨の予報がなかったので,三原山へ。

私の担当したお客様は、今日帰る予定だったので、先に三原山に登って帰りに馬車に乗る計画をたてました。

昼から晴れの予報が出ていましたが、歩きはじめの時点では、三原山は濃霧!

ちょっと離れると、人も見えなくなります。

霧に浮かぶ溶岩の雰囲気を楽しみながら、火口へ。


真っ白でした~。

…で、このまま濃霧かと思いきや…

突然雲が流れてこんな青空が!

このメリハリがたまりません(笑)。

「うわ~!」
「スゴイ~!」

まるで生き物のように動く雲に、みんなで見とれました。

さて、下山して1986年噴火で三原山を流れ下ったゴツゴツ溶岩の上で遊んでいたら、馬車がやってきました。

溶岩の上で馬車を待つのって、伊豆大島ならではの体験ではないでしょうか?

やってきた馬車に乗りこんで…

出発!

「帰りに乗るっていいかもしれない。楽だ~。」という感想が聞かれました。

山は見えないけれど、周辺の霧は晴れていたので、なかなか良い感じでした。

あれ?

“椿”ちゃんの尻尾がオシャレですね~。

馬車を降りた後、馬と触れ合えるのも楽しいです。
「ご苦労様」と、馬にねぎらいの言葉をかけてくれるお客様も多かったです。

まだまだ課題の多い伊豆大島の馬車運行ですが、今回のモニターツアーで何かが一歩、前に進んだような気も…。

馬の世話をしているメンバーの頑張りのおかげで馬達は元気だし、馬車とジオツアーのセットは、かなり楽しいことがわかりました。

次回の馬車モニターツアーは、10月以降に行われます。
タイミングのあう方は、ぜひご参加ください。

(カナ)

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