防災関係の仕事で大島に来島されたJGCRの中川さん、防災対策室の加治屋さんと3人で裏砂漠に行って来ました。
行く途中の車道はこれ以上ないぐらいの濃霧だったのですが、温泉ホテルに到着したらピーカンの晴れ!
一瞬夢の世界かと思いました(笑)
まずは中川さんが行ったことがないという、未だに黒い溶岩流へ。
(嬉しそう😀)
33年前の割れ目噴火口の近くなので、いかにも“マグマの一滴💧”という風情の石が落ちていたりして、足元から目を離せません。
伊豆大島の溶岩の中では、粘りがある方なので、ブロック状に割れているものが多いです。
この後、講演会などでお話する機会の多い中川さんに資料として使ってもらおうと、通称“顔ハメ溶岩”を紹介しました。
すると…
今までの誰よりもダイナミックでしたー!(笑)
ところで、この日の中川さんのリクエストは「三稜石を探したい」でした。
三稜石(さんりょうせき)というのは「 砂漠地方または風の烈しい地方で飛砂によって2個ないし3個の稜が生じた岩塊または礫をいう」のだそうです。
「9月の台風15号で地表面の黒い穴だらけの小石(スコリア)が飛ばされて、地面の下から現れた白い石の中に三陵石があるのではないか?」ということでした。
三陵石は天然記念物にもなっているそうで「大島でも過去に発見された」とのことで火山博物館に展示があります。
現在裏砂漠に転がっている石は、それらしい形のものばかり。
爆発的噴火で割れたのか風で削られたのか、私にはさっぱりわかりません。
おまけに大雨の影響もかなり受けているので、どれがどれだか…?😅
足元の石を観察し、議論を重ねる2人。
私は石探しをサボって「石の角に合わせて植物の根が伸びているのが面白いなぁ」と思って観察していました(笑)
しばらく石探しをした後、中川さんから「台風15号で飛ばされた石がどこに溜まっているのか調べたい」という希望が出て、再びリサーチに出発!
黒い砂漠の風景の中をどんどん低い方に向かって歩いたら、上から見ていた時には気づかなかった凹凸に気づきました。
あきらかに水に流されて来たと思われるスカスカの石が積もっていて、足が沈む場所もありました。
地面の下の様子が良くわかる凹みを見つけました。
太い根は力強くグングン地下に向かって根を伸ばし、水をためやすい細かい火山灰の層の上で横に広がり…
細かいヒゲ根は「数で勝負!」と言わんばかりに、あらゆる隙間に入り水を吸っていることがわかりました。
太い根と細い根でそれぞれ役割を分担して、水の乏しい環境に適応しているのですね!
\(^o^)/
ヒゲ根の先端には水滴が着いていて、ポタポタ垂れていました。
こうやって細い根は水の通り道となって効率良く水を確保できる仕組みになっているのだなぁ…と、そのことにも感心しました。
根っこに感激してふと遠方を見ると、黒い斜面に点在する緑がみな筋状に並んでいるのに気づきました。
そして、そのライン状に大きな木がポツポツと残っています。
驚いたことそれは、ほとんどがハチジョウイボタの木のようでした(少なくとも、私が調べた4〜5本は全部そうでした)
どの木にも、元気な若葉が伸びていました。
ハチジョウイボタは噴火後の焼け野原に一番乗りする木ではありません。
普通ニオイウツギやオオバヤシャヴシなどの木が、ある程度土台の土を作ってから生えてくる木です。
それが爆風の中でもシャンと立って、枝を伸ばしているのはなぜなのでしょうか?
そんなに丈夫なのでしょうか?
火山ガスや噴火には弱いけど風には強い木なのでしょうか?
今日1日で、沢山の?が増えました。
またリサーチに行って、たくましい植物たちの物語の続きを楽しみたいと思います😀
(かな)
行く途中の車道はこれ以上ないぐらいの濃霧だったのですが、温泉ホテルに到着したらピーカンの晴れ!
一瞬夢の世界かと思いました(笑)
まずは中川さんが行ったことがないという、未だに黒い溶岩流へ。
(嬉しそう😀)
33年前の割れ目噴火口の近くなので、いかにも“マグマの一滴💧”という風情の石が落ちていたりして、足元から目を離せません。
伊豆大島の溶岩の中では、粘りがある方なので、ブロック状に割れているものが多いです。
この後、講演会などでお話する機会の多い中川さんに資料として使ってもらおうと、通称“顔ハメ溶岩”を紹介しました。
すると…
今までの誰よりもダイナミックでしたー!(笑)
ところで、この日の中川さんのリクエストは「三稜石を探したい」でした。
三稜石(さんりょうせき)というのは「 砂漠地方または風の烈しい地方で飛砂によって2個ないし3個の稜が生じた岩塊または礫をいう」のだそうです。
「9月の台風15号で地表面の黒い穴だらけの小石(スコリア)が飛ばされて、地面の下から現れた白い石の中に三陵石があるのではないか?」ということでした。
三陵石は天然記念物にもなっているそうで「大島でも過去に発見された」とのことで火山博物館に展示があります。
現在裏砂漠に転がっている石は、それらしい形のものばかり。
爆発的噴火で割れたのか風で削られたのか、私にはさっぱりわかりません。
おまけに大雨の影響もかなり受けているので、どれがどれだか…?😅
足元の石を観察し、議論を重ねる2人。
私は石探しをサボって「石の角に合わせて植物の根が伸びているのが面白いなぁ」と思って観察していました(笑)
しばらく石探しをした後、中川さんから「台風15号で飛ばされた石がどこに溜まっているのか調べたい」という希望が出て、再びリサーチに出発!
黒い砂漠の風景の中をどんどん低い方に向かって歩いたら、上から見ていた時には気づかなかった凹凸に気づきました。
あきらかに水に流されて来たと思われるスカスカの石が積もっていて、足が沈む場所もありました。
地面の下の様子が良くわかる凹みを見つけました。
太い根は力強くグングン地下に向かって根を伸ばし、水をためやすい細かい火山灰の層の上で横に広がり…
細かいヒゲ根は「数で勝負!」と言わんばかりに、あらゆる隙間に入り水を吸っていることがわかりました。
太い根と細い根でそれぞれ役割を分担して、水の乏しい環境に適応しているのですね!
\(^o^)/
ヒゲ根の先端には水滴が着いていて、ポタポタ垂れていました。
こうやって細い根は水の通り道となって効率良く水を確保できる仕組みになっているのだなぁ…と、そのことにも感心しました。
根っこに感激してふと遠方を見ると、黒い斜面に点在する緑がみな筋状に並んでいるのに気づきました。
そして、そのライン状に大きな木がポツポツと残っています。
驚いたことそれは、ほとんどがハチジョウイボタの木のようでした(少なくとも、私が調べた4〜5本は全部そうでした)
どの木にも、元気な若葉が伸びていました。
ハチジョウイボタは噴火後の焼け野原に一番乗りする木ではありません。
普通ニオイウツギやオオバヤシャヴシなどの木が、ある程度土台の土を作ってから生えてくる木です。
それが爆風の中でもシャンと立って、枝を伸ばしているのはなぜなのでしょうか?
そんなに丈夫なのでしょうか?
火山ガスや噴火には弱いけど風には強い木なのでしょうか?
今日1日で、沢山の?が増えました。
またリサーチに行って、たくましい植物たちの物語の続きを楽しみたいと思います😀
(かな)
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