goo blog サービス終了のお知らせ 

グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

バラと言っても薔薇じゃない!

2020年05月22日 | 植物
2月末に購入した車、一度も出番が無いままこんな事に・・・

“朝顔や〇〇〇・・・”の句を思い浮かべてしまいました。
会社の敷地に置いた車に絡んでいるのは“サルトリイバラ”(別名サンキライ)
山でもよく見掛ける蔓植物です。

肉厚で表面はツルツル。 それにしても大きな葉ですね。


ちなみに5月4日、嶋田さんがこの葉の利用法を紹介しています。
ご覧になっていない方はこちらからどうぞ・・・

山を案内する際植物の話もよく出ますが、茨城や九州等でも餅を包むそうです。

春になるとこんな可愛い花を付けます。



花が終わると、雌の株にはこんな実が・・・ この蔓は高さ5メートル程伸びていました。


秋になると・・・緑の実が赤く艶々になります。


実の付いた蔓はいい値段で取引され、こんなシーンに出会う事も。


島内でも、リースに使われているのをよく見掛けます。

常連さんが利用している宿の入り口にも飾られていました。 オシャレですね。

この赤い実、乾燥したものはパリパリですが、熟したてのモノは食べられます。
果肉は殆ど有りませんが、“青リンゴ”の風味が爽やかでした。

実の付いた蔓を“サンキライ”と呼ぶのですが、以前その名の由来を聞きました。
昔、山で遭難した人がこの実を食べて飢えを凌ぎ
無事生還したので付けられたとの事・・・“山帰来”と書くそうです。

イバラと名が付くだけあって、本来鋭い棘を持った植物なのですが・・・
島に入ってきてから棘が退化(進化?)して無くなっているものが多いです。

植物も、周囲の環境に合わせ時間を掛けて変化していくのですね。

ちなみに“サルトリイバラ”の名前は、こんな事から付いた様です。

えっ!何か・・・? (笑)

ガイドの時に使っている画像ですが、仕掛ける際、自分も絡まってしまいました。
しかもそこの株には棘がいっぱい! 痛い思い出が詰まった写真です。 By GIBA

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする